漢方理論

漢方理論

先表後裏理論に基づく新治療法

一般的に、漢方薬局、薬店では、相談を受けた患者さんに対し切診を除く問診、聞診、舌診を含む望診を行い漢方薬を選薬している。それら三診に加え医療気功の外気功、1800年前、扁鵲が行っていた糸脈診である糸練功を用いることにより、証、東洋医学的な体質、症状を判定し、漢方薬分量を0.1グラム単位まで見極め取り組むことが出来るようになる。
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生体内環境への取り組みによる漢方治療の最適化

後縦靭帯骨化症の漢方治療において、出現するいくつかの証が茯苓飲加陳皮半夏によって改善していく例は、既に漢方太陽堂木下順一朗により報告されている。広州中医薬院にて発表。茯苓飲加陳皮半夏証は、骨化症に共通して窮仙穴の反応で確認出来る。窮仙穴の反応は、体質となっている生体内環境を捉える事が出来る。
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各病位別、気剤の働き

漢方薬を含む、東洋医学では、人体の生理活動の基本物質は気血水からなっている。その他、生殖、成長発育の基本となる精、精気があり、血、水、精を陰液と統称する。また気のことを陽気ともいい、陰液と陽気を包括して正気という。
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大黄牡丹皮湯の薬味と処方の成り立ち

下焦の血熱を取る代表的な漢方薬方に大黄牡丹皮湯がある。下焦の血熱に対し、大黄甘草湯を基本に幾つかの薬方が造られている。大黄甘草湯から、どのように薬味が変化し処方が組まれるのか。薬味を取り上げ、その処方の成り立ちを検証した。
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湯液加減方と鍼灸加減方に対する間中四分画の可能性

漢方治療において、18年前、故入江正先生より現在の治療法が完全であるかどうか、最終確認として間中四分画診断を用いるよう教わった。狙った治療点に対する治療法が完全であるかどうか判断できるのであれば、現在の選択した治療法の不足、有余部分を探し、より完成した治療法を完成させる可能性があると考えられる。
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漢方薬の薬方、薬味の気血水と糸練功に関して

我々は、糸練功を東洋医学の証や漢方治療手段の判断に用いている。しかし得られるデータは、東洋医学上のデータだけではない。適不適診、副作用診、適量診、愁訴診、寒熱、患部の特定等、西洋医学でも東洋医学でも使える共通の多くのデータが得られる。
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糸練功をとる上での注意点

私が糸練功を始めて一年が経過したが、最初の頃はstとsmの違いもわからなかった。少し分かり始めたと思ったら、自分の体の状態などに反応しstばかりが取れてしまう。それらの原因を探っていき、糸練功を取る上で気付いた技術、型を以下に発表する。
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糸練功と労宮の強度の関係

糸練功を行っていると、センサーの労宮の使い方で、捉える信号が異なっていることに気付くことがある。2010年の伝統漢方研究会で発表したセンサーの労宮を少し引く事により、病的な異常しか捉えないことも分かっていた。センサーが緩むと自然治癒力と思える身体の微弱な反応も捉えてしまう。逆にセンサーが強すぎると、弱く深い反応は捉えることは出来ない。
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漢方薬の証に対する鍼灸治療の試み

本来は1人の施術師によって用いられてきた漢方薬と鍼灸、導引、手技は、今の日本においては別の資格、別の職業として分けられています。本論では手段は違いますが、陰陽、気血水のバランスを正すという目的を同じくする、漢方薬と鍼灸を結び付ける新たなアプローチとして、漢方薬の証に対する配穴の試みを行いました。
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入江FTを漢方へ糸練功の開発。故入江正先生へ御報告

漢方を学び、10年が過ぎた頃、証の判断、薬方選択に迷い治癒率が上がらず悩んでいた。その当時、今から21年前、漢方の臨床第36巻第1号で入江正先生発表の五気の証明法の仮説を読み衝撃を受けた。それから、入江先生の発表や論文、著書を集め、暗記する程に繰り返し読んだ。同時に入江FTフィンガーテストを訓練し実際の臨床へ応用していった。
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傷寒論薬方の気血水配当

今回、傷寒論に出てくる繁用薬方と薬味の気毒、血毒、水毒に対する配当を試みたので報告する。日本漢方で言う、気血水理論は、営、衛、気、血、津液理論と少し異なり、臓腑が病むことにより、その結果として気血水の症状が出てきていると捉えられている。症状を気血水に分類したものが、日本の気血水理論である。
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1300年以上続く日本独自の医学。誰でも分る要点

漢の時代の方、漢方です。 漢方において、日本の古方派の古典である傷寒論雑病論は、約1800年前に書かれました。 また東洋医学の病因、病理理論である黄帝内経は、2200年前の馬王堆医学の五臓六腑理論が基礎となっています。それから400年後に六...