太陽堂漢薬局が国内の研究会にて発表した論文です。多くの症例を中心に、東洋医学でのお病気の捉え方、考え方などを発表しています。
特発性血小板減少性紫斑病
特発性血小板減少性紫斑病は難病に指定されています。自己免疫性疾患が疑われていますが原因は判明していません。西洋医学では難しいと思われる症例でも東洋医学では簡単な場合もある。逆に東洋医学では難しい症例が西洋医学では簡単な場合も多い。
グルテン、カゼインアレルギーの解消
ノルウェーのオスロー大学の研究では、発達障害の子供さんはグルテンとカゼインの摂取にて尿中ペプチドが増える事が報告されています。グルテンとカゼインの食事制限をすると尿中ペプチドが減少し、発達障害の症状が改善したと報告されています。
燈心草、灯心草の効能について
5年前より病院で治療中。病院では、はじめは鬱病と言われたが後に統合失調症と診断されている。頭痛が常にあり、時に締め付けられる痛みがある。実家で仕事の手伝いをしていたが、働ける状態ではなく相談に来られた。初見では、無表情で気力が無く、質問に対して返事を返すのがやっとであった。
体力の低下した非結核性抗酸菌症、肺Mac症へのアプローチ
非結核性抗酸菌症、肺Mac症では、菌による肺の炎症が続くと体力が低下し、体力低下による微熱を呈します。また、気管支拡張症の方も多く、菌やウィルスに感染しやすいと考えられます。
証に合わす食養生
東洋医学を建物に例えれば、土台である心の養生、自ら治そうとする心があります。土台の上に3本の養生の柱。運動。休息、睡眠、入浴。食養生が建ちます。その土台である心の養生と3本柱の養生があって東洋医学という建物が形成されます。
間質性肺炎に用いる竹茹温胆湯の有効性
間質性肺炎は、肺の奥の肺胞。酸素と二酸化炭素をガス交換する組織の壁に炎症が起こり肺胞の壁が線維化します。線維化が進むと肺が硬く縮み、酸素を上手く取り込めなくなります。
技を磨く
漢方を始めた頃は本による勉強もですが、感覚を磨く事を中心に教えられました。自分の視覚、聴覚、臭覚、味覚、手技の感覚です。咳を聞いて証を出す。声を聴いて陰陽虚実を判断する。その中でも特に視覚による望診は徹底的に教えられたのを記憶しています。
漢方薬の副作用について
糸練功の習得は大事だが、症状の訴えがあった時の為に、原因を想定するための知識や、起こりうる副作用についての知識を付けておく必要があると考える。本論文では、著者が経験した実際の症例を交え、漢方薬の副作用について考察する。
正常眼圧緑内障による視野欠損に抑肝散加味方
正常眼圧緑内障とは、眼圧が正常範囲内にも関わらず、視神経に何らかの理由で障害が発生する事で視神経の萎縮が進行し、緑内障と同様の視野狭窄、視野欠損が出現する疾患である。症状の進行は非常にゆっくりだが、西洋医学では、一度狭窄した視野は回復しないと考えられており
アトピー性皮膚炎の漢方治療
西洋医学ではステロイドやビタミン剤、抗ヒスタミン剤で症状を抑える対処療法が主となり難治な疾患の一つです。今回漢方治療にてアトピー性皮膚炎の改善が確認されたので報告致します。
認知症と漢方薬
本人の自覚はなく、ご家族の方からの相談が圧倒的に多いです。三大認知症と言われる、血管性認知症、レビー小体型認知症、アルツハイマー型認知症。それぞれを東洋医学的な病態で捉え、認知症が回復した症例をここに発表します。
悪性リンパ腫への漢方アプローチ
20数年前、私の母は60歳の頃に、脾腫が見つかりました。血液検査等でBセル型非ホジキン性悪性リンパ腫の診断が下りました。母は直ぐに脾臓の摘出手術を受けました。担当医の説明によると、日本で40から50例しか報告例が無い珍しいタイプとの事でした。