研究会発表論文

統合失調症

燈心草、灯心草の効能について

5年前より病院で治療中。病院では、はじめは鬱病と言われたが後に統合失調症と診断されている。頭痛が常にあり、時に締め付けられる痛みがある。実家で仕事の手伝いをしていたが、働ける状態ではなく相談に来られた。初見では、無表情で気力が無く、質問に対して返事を返すのがやっとであった。
非結核性抗酸菌症

体力の低下した非結核性抗酸菌症、肺Mac症へのアプローチ

非結核性抗酸菌症、肺Mac症では、菌による肺の炎症が続くと体力が低下し、体力低下による微熱を呈します。また、気管支拡張症の方も多く、菌やウィルスに感染しやすいと考えられます。
漢方理論

証に合わす食養生

東洋医学を建物に例えれば、土台である心の養生「自ら治そうとする心」があります。土台の上に3本の養生の柱「運動」、「休息(睡眠・入浴)」、「食養生」が建ちます。その土台である心の養生と3本柱の養生があって「東洋医学」という建物が形成されます。
間質性肺炎

間質性肺炎に用いる竹茹温胆湯の有効性

間質性肺炎は、肺の奥の肺胞(酸素と二酸化炭素をガス交換する組織)の壁に炎症が起こり肺胞の壁が線維化します。線維化が進むと肺が硬く縮み、酸素を上手く取り込めなくなります。
漢方理論

技を磨く

漢方を始めた頃は本による勉強もですが、感覚を磨く事を中心に教えられました。自分の視覚、聴覚、臭覚、味覚、手技の感覚です。咳を聞いて証を出す。声を聴いて陰陽虚実を判断する。その中でも特に視覚による望診は徹底的に教えられたのを記憶しています。
漢方理論

漢方薬の副作用について

糸練功の習得は大事だが、症状の訴えがあった時の為に、原因を想定するための知識や、起こりうる副作用についての知識を付けておく必要があると考える。本論文では、著者が経験した実際の症例を交え、漢方薬の副作用について考察する。
その他の病気

正常眼圧緑内障による視野欠損に抑肝散加味方

正常眼圧緑内障とは、眼圧が正常範囲内にも関わらず、視神経に何らかの理由で障害が発生する事で視神経の萎縮が進行し、緑内障と同様の視野狭窄・視野欠損が出現する疾患である。症状の進行は非常にゆっくりだが、西洋医学では、一度狭窄した視野は回復しないと考えられており
湿疹

アトピー性皮膚炎の漢方治療

西洋医学ではステロイドやビタミン剤、抗ヒスタミン剤で症状を抑える対処療法が主となり難治な疾患の一つです。今回漢方治療にてアトピー性皮膚炎の改善が確認されたので報告致します。
その他の精神神経症

認知症と漢方薬

本人の自覚はなく、ご家族の方からの相談が圧倒的に多いです。「三大認知症」と言われる、血管性認知症・レビー小体型認知症・アルツハイマー型認知症。それぞれを東洋医学的な病態で捉え、認知症が回復した症例をここに発表します。
がん

悪性リンパ腫への漢方アプローチ

20数年前、私の母(60歳の頃)に、脾腫が見つかりました。血液検査等でB-Cell型非ホジキン性悪性リンパ腫の診断が下りました。母は直ぐに脾臓の摘出手術を受けました。担当医の説明によると、日本で40から50例しか報告例が無い珍しいタイプとの事でした。
耳鳴り

難治性耳鳴りの治療

耳鳴りには、様々な原因があります。しかし現実には原因不明の場合が多く、治療も困難な場合が多いです。西洋医学的にも明確な治療法はなく、東洋医学でも確率された治療法はありません。漢方でも上手く治療が進む場合も
がん

慢性骨髄性白血病に対する考察

骨髄性白血病とは、骨髄組織が無制限、び漫性に増殖する疾患で、流血中の白血球数ならびに白血病細胞の増加の著しい場合(白血性)と著しくない場合(非白血性)とがある。経過により、急性と慢性とが区別される。