漢方コラムの記事

東洋医学の概念、理論、食養生、生活の養生、漢方に思う事などコラムに書いていきます。専門的な理論から家庭で使える養生法まで幅広く書いています。

皆様のお役に立てる事を祈って。

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身体が潤っている、乾燥している

2024年5月28日。写真は、大阪市天王寺区、聖徳太子 が作られた四天王寺の五重塔です。最上階には聖徳太子が百済の王から頂いたと言われる仏舎利が収められています。 夏場に脱水や熱中症になる方が増えています。東洋医学では水分補給も大事ですが、...
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虚実と表裏とは

2024年5月21日。写真は、大阪市天王寺区、聖徳太子 が作られた四天王寺の金堂です。 虚実の成り立ち 一般に痩せている人は虚証、ガッチリ型は実証と言われます。東洋医学の虚実は、虚証は正気の虚の状態であり、実証は病邪の実の状態です。体格の良...
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漢方と食の薬性

2024年5月14日。写真は、大阪市天王寺区、聖徳太子が作られた四天王寺です。 漢方の薬性の五気 気味と言う言葉が有ります。五気と五味の事です。 五味 五味は食や漢方薬を五つの味に分ける方法です。酸っぱい、苦い、甘い、辛い、塩からいです。 ...
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東洋医学の腹診

2024年5月10日。写真は長崎県佐世保市、ハウステンボスです。 私達古方派では腹診を非常に大切に教えられます。江戸時代に発達した日本の古方派の腹診は証を捉える時に非常に便利で参考になります。 古方派の腹診 古方派の腹診の決め手を幾つかご紹...
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病因と水毒

2024年5月7日。写真は、熊本市熊本城、天守閣の地下1階の穴蔵です。 病因と気血水から続きます。 水 水毒は、身体における水分の異常停滞や偏在です。 水毒の症状 浮腫みや漢方医学で言う胃内停水などの症状があります。 燥湿との関係 水の状態...
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病因と気血水

2024年4月23日。写真は、熊本市熊本城です。奥が加藤清正が作り、手前が細川忠利が作った二様の石垣です。 気毒、血毒、水毒は漢方で病因と言われる概念です。中医学では水毒を痰とし、更に鬱、欝滞という概念も加わります。 気血水と食養生 東洋医...
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一日の陰陽と五行説

2024年4月16日。写真は、熊本市熊本城です。 東洋医学である漢方は陰陽説を元に創られています。 一日の陰陽 黄帝内経素問金匱真言論篇第四に、陰の中にも、また、その中で陰の部があり、陽の中にも、また、その中で陽の部がある。これを一日に例え...
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陰陽と磁石

2024年4月12日。写真は、福岡県朝倉市甘木公園の桜です。 前回の六部定位脈診と小宇宙では円筒磁石を使った東洋医学の診断について書きました。 経気は磁場を持っています。それにより臓腑判定ができます。円筒磁石の磁力線がN極からS極へ向いてい...
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六部定位脈診と小宇宙

2024年4月9日。写真は、福岡市大博通り、博多歴史の散歩道、志賀島で見つかった漢委奴国王、漢の和の那国王の金印です。 今回のコラムは専門家向けです。 六部定位脈診とは 東洋医学では、病気の原因として十二臓腑の何処に異常があるか調べます。前...
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五志の憂とは

写真は福岡市、百道タワーの桜まつりです。 五志とは 黄帝内経素問の陰陽応象大論第五に、人にもまた五臓が有って五つの精神的な働き、即ち、肝は怒、心は喜、脾は憂、肺は悲、腎は恐の感情を生じるものである。と記載されています。これが五志です。 東洋...
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漢方薬を身体に付けると反応が強く出る

2024年3月26日。写真は、香川県観音寺市有明町、銭形砂絵です。 人間の身体は末端ほど経気が強く、体幹は経気が弱いと言われます。 適不適診 末端の指先には十宣穴があります。私が習った入江FTではここをセンサーとして使います。 私が開発した...
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東洋医学の陰陽とは

2024年2月27日。写真は、広島県福山市、真言宗明王院です。 解剖学の臓器の反応は陽面 人間の身体は、陰面に小宇宙の病因の気血水と六臓六腑が出ます。 陰面の腹診の深さ 甲把南栄先生の気血水や風毒塊は、腹診の表面にでます。皮膚の表面の感覚で...