漢方コラムの記事

東洋医学理論

蕁麻疹の漢方薬

2022年6月9日。写真は、福岡市百道浜マリゾンです。 蕁麻疹に使用する香蘇散 蕁麻疹に使用する漢方薬には不思議な事があります。 海産物で食あたりしたら、まず最初に適応と考えられるのが香蘇散です。 海産物の食あたりは香蘇散 香蘇散は海産物の...
漢方雑記

牛黄の修行

2022年5月27日。写真は、大分県由布市、由布岳です。 鑑別の修行 どんなに漢方の腕が良くても、一生懸命に東洋医学を学んで処方に熟知しても、漢方薬の質が悪ければ思うような効果は得られません。 患者さんと漢方家とを結ぶ接点が漢方薬です。漢方...
東洋医学理論

不思議な東洋医学

2021年1月14日。写真は中国、大理古城の城壁です。 東洋医学の自然治癒力 自然治癒力は誰でも持っている免疫力や回復力です。 少し風邪気味かなと思っても自然に良くなったりします。それが自然治癒力です。 年齢が上がると紫外線に対する治癒力が...
東洋医学理論

掻痒症の漢方。証の決め手

2021年1月12日。写真は長崎市、眼鏡橋です。 皮膚掻痒症の漢方治療 漢方に相談に来られる患者さんで、皮膚掻痒症の患者さんは意外と多いです。 掻痒症は発疹が無いのに痒みが酷い疾患です。 望診でも痒みを訴えるのに発疹などがありません。痒みが...
東洋医学理論

誰でも出来る糸練功

2021年1月7日。写真は北海道留寿都。イゾラ山頂から観た洞爺湖です。 医療気功の糸練功 今から30年程前、膝関節が腫脹している患者さんの漢方治療している時です。腫脹している膝に手掌を近づけると、触れていないのに熱を感じました。手背では感じ...
漢方食養生

病と東洋医学の体質

2021年1月5日。写真は長崎県平戸市生月島、サンセットウェイです。 東洋医学に於ける肌の色 東洋医学の望診で診るポイントに肌の色が有ります。 日焼けではなく地肌が黒い人は、後世方の一貫堂医学の解毒症体質の方が多いです。 解毒症体質には、温...
漢方雑記

漢方よもやま話

2020年12月26日。写真は平戸市、ザビエル記念教会と寺院が融和する平戸独特の風景です。 歯周病と漢方 30代の頃、飲み友達が「歯茎が腫れて痛い、歯医者さんに行ってるんだけど」と言いながら一緒に飲んだことがあります。 糸練功で診ると排膿散...
東洋医学理論

急性伝染病の熱

2020年12月23日。写真は長崎県佐世保市、九十九島です。 漢方は急性伝染病のための治療医学 漢方薬は慢性病が得意と思われています。 しかし漢方医学は急性伝染病のために発達した医学です。本来は急性病が得意です。 急性病の傷寒論 東洋医学の...
漢方養生

心の病

2020年12月18日。写真は長崎県佐世保市、九十九島です。 奔豚病、漢方では 東洋医学には奔豚病と言う病態が有ります。 漢方の古典、金匱要略には「奔豚は気上がって胸を衝き、腹痛、往来寒熱す。奔豚湯之を主る」と有ります。 往来寒熱は少陽病の...
東洋医学理論

喉の詰まり

2020年12月17日。写真は長崎県佐世保市、九十九島です。 喉の詰まり 患者さんを問診していると 喉に何かが詰まっている。 喉に違和感がある。 病院で検査し異常は無かった、でも喉が詰まるんです。 喉にがんが出来ているんじゃないか心配です。...
東洋医学概念

誰でも判る望診

2020年12月9日。写真は滋賀県、長浜城です。 漢方の診察方法は四診です。 望診、聞診、切診、問診の4つです。 この中で目で見て判断するのが望診です。 爪の望診 今日は望診で爪の診方をご紹介します。 ご自分の爪を診てみて下さい。 爪の成長...
漢方食養生

本草綱目の食養生

薬味の働きは本草綱目を始めとする東洋医学の薬理学書を参考にしています。薬味、食材ごとの働き。紫蘇。除寒。身体を温め寒さを除きます。胃腸の弱い人の風邪に、漢方では紫蘇を入れた香蘇散や参蘇飲を使用します。