漢方コラム

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湿度の高い日本の漢方

2023年11月21日。写真は大分県由布市飯盛ヶ城です。昔、この山にはお城が有ったそうです。そのまま山の名前に成っています。日本人の特殊性かつてキノホルムと言う整腸剤であり下痢止めが有りました。世界中で大量に使われ、安全性も確認された下痢止...
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心と身体の養生

2023年11月14日。写真は福岡市大濠公園。黒田長政が造った舞鶴城の外堀です。睡眠と東洋医学私達が患者さんに漢方の問診を行う時に、睡眠の状態を必ずお聞きします。私達は睡眠の時に心と身体を回復させています。体調が悪いお病気の方にとって、よく...
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日本で使われる漢方生薬、牡蠣

2023年11月10日。写真は手前が化石牡蠣を高温で焼いた焼牡蠣です。古代の牡蠣の化石で殻が何層にもなり厚いです。奥に映っているのは岩ガキです。生牡蠣と焼牡蠣漢方医学が発達した2000年前、殻の厚い蠣を牡と考え、殻の薄い蠣を雌と考えたと言わ...
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少陽病の虚証と実証

2023年10月27日。写真は三焦分解図、腹証奇覧翼。和久田叔虎著です。傷寒論を運用する三陰三陽傷寒論の病位を診るのに、表裏の三陰三陽、三焦の上焦、中焦、下焦、内外などの判断が必要です。その判断には古方派の三陰三陽や八綱分類の技術が必要とな...
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それぞれの生き方

2023年10月24日。写真は大分県竹田市久住町久住高原、童心回帰農場のチャイルドアスレチックです。季節に合わせて東洋医学では旧暦の1月1日から春になると考えています。今年の旧正月は2月1日でした。来年2024年は2月10日だそうです。東洋...
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急性疾患へ漢方

2023年10月20日。写真は山口県下関市と福岡県北九州市を結ぶ関門海峡です。頓服の漢方薬漢方薬は慢性病に永く飲むと考えられています。急性病の治療が目的で発達した漢方漢方の古典である傷寒論の治療法は、急性病に対し書かれています。私達古方派は...
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郷土の漢方の先生

2023年10月13日。写真は大分県由布市庄内町コナラの美林です。スポーツ性筋肉障害と漢方スポーツ性の筋肉障害には柴胡桂枝湯を使うことが多いです。これを発表されたのは東洋医学会の評議員だった鹿児島の故小川幸男先生です。表の太陽病と少陽病の合...
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人間の皮膚と漢方

2023年10月10日。写真はピアノとバイオリンです。真菌と水虫真菌はカビの一種の菌です。私達にご相談の多い真菌症は白癬菌とカンジタ菌による疾患です。水虫とタムシ白癬菌は、足の裏に感染すると水虫で、身体に感染するとタムシになります。白癬菌は...
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中国での思い出

2023年10月3日。写真は広島県福山市明王院です。中国の生薬市場中国に最初に行ったのは25年程前です。各中医学院で開かれる国際学会で10回ほど論文発表、講演もさせて頂きました。迎賓館にも泊めて頂きました。その後、各地の様々な生薬市場を巡り...
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痛みの漢方治療と瞑眩

2023年9月29日。写真は大分県由布市庄内町の男池の湧き水です。坐骨神経痛の漢方治療坐骨神経痛の漢方治療の適応は、一般に本人さんが壁につかまってでも自力で歩ければ治せると言われます。私は自力で歩けず息子さんに背負われて来たご婦人を治した経...
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駆瘀血剤の使い方

2023年9月26日。写真は熊本県南小国町阿蘇山、マゼノ渓谷の奥にある滝です。桃核承気湯と通導散当薬局の相談専門の先生より、「先日。先生、私の身体には通導散を使われました。古方の桃核承気湯、後世方の通導散、どちらも実証の瘀血の漢方薬です。通...
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当帰芍薬散と芍薬

2023年9月22日。写真は箱根湯本、須雲川です。当帰芍薬散と大蒜の相性当帰芍薬散は当帰、芍薬、川芎、白朮、茯苓、沢瀉の処方内容です。当帰、芍薬、川芎は血虚を補います。白朮、茯苓、沢瀉は利水の目的です。当帰芍薬散と相性が良いニンニク当帰芍薬...