漢方コラム

漢方コラム

漢方の抗生物質と石膏

2023年9月15日。写真は熊本県南小国町、押戸ノ石石群。約4000年前のシュメール文字が刻まれています。漢方の抗生物質葛根湯や柴胡剤の小柴胡湯などに桔梗石膏を追加すると、上焦の化膿症である蓄膿症や扁桃腺、喉の痛みなどに効果が増大します。石...
漢方コラム

未病と東洋医学

2023年9月12日。写真は中国大理の街、洋人街の入り口です。未病東洋医学では未病と言う言葉を大事にします。未だ病になっていない状態で身体を正常化すれば病になることはありません。この未病に対する理論から食養生も発達してきました。東洋医学の養...
漢方コラム

妊娠、悪阻、乳腺症

2023年9月8日。写真は福岡城、舞鶴城です。変遷する妊娠への漢方薬私どもが漢方を始めた40数年前、不妊症の漢方薬として3大処方が有りました。当時の漢方の教科書にも載っていた処方です。当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸です。確かに当時はこの...
漢方コラム

不妊症と東洋医学

2023年9月5日。写真は大分県竹田市、岡城近戸門です。当帰芍薬散と貧血の不思議当帰芍薬散という漢方薬があります。陰証で虚証、寒証、貧血などを伴う血虚に使用する漢方薬です。金匱要略が出典です。本来は妊娠中の腹痛や女性の腹痛に使用する薬方です...
漢方コラム

漢方薬の家老と将軍、不思議な薬理作用

2023年9月1日。写真は箱根大涌谷です。漢方薬の働き、家老と将軍漢方薬には家老と将軍が有ります。甘草と大黄です。将軍の大黄便秘がちの人に大黄を使用すると、薬効が峻烈で即効、劇的な効果を発揮する場合が有ります。付けられた称号が将軍です。便秘...
漢方コラム

東洋医学の治療原則

2023年8月29日。写真は鹿児島県霧島市の隼人塚です。先表後裏身体の狂いである病は一人一人複数存在しています。これらの病を治療する順番が東洋医学では決まっています。併病病が進行している段階で2つに跨る病位が現れることが有ります。これを併病...
漢方コラム

喘息と麻黄

2023年8月22日。写真はインドネシア、バリ島です。心臓性喘息気管支喘息に似た症状で心臓喘息があります。気管支喘息と同様の症状が出ます。そのため漢方では麻杏甘石湯や五虎湯、桂麻各半湯などの麻黄剤が使われたり、新薬では気管支拡張剤などが使わ...
漢方コラム

漢方治療で原方に戻る、先祖返り

2023年8月15日。写真は福岡市海の中道です。先祖返り30年程前、末期がん患者さんの貧血に対応したことがあります。私の知る限りの漢方処方を考えました。しかし、どれも上手く適応しませんでした。その当時に勉強してた書物に、困った時は「原方に返...
漢方コラム

水は怪なり

2023年8月8日。写真は福岡城、舞鶴城の天守閣の城壁です。水抜きの伝承療法伝承療法の中には驚きの効果を示すものがあります。外科倒しと言われた伯耆の伯州散は床ずれ、褥瘡などの傷口が一気に盛り上がります。伯州散は川ガニの津蟹、反鼻、鹿の硬くな...
漢方コラム

肉体は電気的信号、刺激で動く

2023年8月11日。写真は経絡人形です。人間の身体は電気刺激、直流電気で動いています。腕を曲げるといった脳からの指示も電気信号です。東洋医学の漢方、鍼灸はこの電気信号を使って診断し治療をしていきます。肉体の電気刺激に関しては、誰でも出来る...
漢方コラム

陰陽と太極

2023年8月1日。写真は今年の博多山笠西流です。陰陽と平新古方薬嚢には「薬、食には五味とは別に気キなる働きある物あり、この働きを大別して寒と熱となす。寒の微なるものを涼となし、熱の微なるものを温となす。そのいずれにも偏せず特に気の働きを発...
漢方コラム

漢方医学の病因と食養生

2023年7月28日。写真は中国大理の古い町並みです。食養生と気血水漢方の病因、病気の原因には気毒、血毒、水毒が有ります。食養生では入薬理論により食材の部位ごとに働きが異なると考えています。形象薬理学の一つです。例を挙げます。食材による働き...