「漢方薬」の記事一覧

各種血栓症を含む「瘀血疾患」に対する駆瘀血製剤の効果_論文発表

瘀血とは基本的には循環障害を指す。具体的には血流停滞、血小板、血球の凝集閉塞、狭窄、血管外への出血、血管透過性増大、血液粘度の増大、血液凝固能の増大、血管壁の抵抗性増大、各種炎症性の鬱血や水腫等が考えられている。一方、製剤は灯盞花、丹參、紅花、郁金等の有効な薬味に拠って処方が構成されている。
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五色・五行説で考える甘麦大棗湯の働き_論文発表

東洋医学・漢方で言う「心」の五味は「苦」。五色は「赤」。味で考えるか、色で考えるか、どの物差しで考えるかによって治療法(攻め方)が異なって来る。「心」の正常化を色の物差しで考え、五行説の相生関係(「肝」と「心」の関係)に当てはめた時、「心」に属する大棗の独特の働きが見えて来る。
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苓甘姜味辛夏仁湯をご紹介

適応疾患。肺気腫、慢性気管支炎、気管支喘息、心臓弁膜症、慢性腎炎、ネフローゼ症候群、心不全、百日咳、花粉症。使用目標。喘鳴・喘咳・咳嗽・息切れなどがあり、浮腫を伴う方で、冷え性で貧血症の方に用います。漢方の証・方意。病位・虚実;太陰病、虚証。十二臓腑配当;腎。方意;上焦の水毒による稀薄な喀痰・咳嗽・顔面浮腫や寒証としての顏色不良・貧血・手足の冷え。虚証としての疲労倦怠。しばしば水毒による浮腫・尿不利などにも用います。
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麻杏薏甘湯をご紹介

適応疾患。筋炎、筋肉リウマチ、関節リウマチ、関節炎、変形性関節炎、疣贅、汗疱、進行性指掌角皮症、諸種神経痛、水虫、湿疹、喘息症状。使用目標。発熱して特に夕方熱が上がり、諸関節や筋肉が腫れて痛む方に用います。この腫脹は特に強いものではなく、痛みも割合緩和です。漢方の証・方意。虚実;少陽病、実証。十二臓腑配当;手の関節筋肉の腫れ、四肢の疼痛、浮腫。燥証としての午後のほてり、皮膚の枯燥、フケ。表の寒証としての悪寒・発熱。備考;麻杏ヨク甘湯証は、汗が出た後、風に当たり、長い間身体を冷やしたために起こることが多いです。これを東洋医学の言葉では、「風湿」といいます。この風湿により関節が腫れて激痛があるものには蒼朮、附子を加えると効果を示します。
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抑肝散をご紹介

抑肝散加陳皮半夏は抑肝散に陳皮と半夏を加えたものです。抑肝散加芍薬は抑肝散に芍薬を加えたものです。抑肝散加芍薬黄連は抑肝散に芍薬と黄連を加えたものです。適応疾患。神経性衰弱症、ヒステリー、婦人更年期障害に発する神経症、中風、夜啼、疲労症、不眠症、四肢痿弱症、悪阻、小児の癇症、血の道症、チック、脳卒中後遺症、くる病、癲癇、夜の歯ぎしり、パーキンソン症候群。使用目標。不機嫌で怒りやすく、神経過敏で、せっかちになり、興奮してよく寝れない方に用います。
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補中冶湿湯をご紹介

適応疾患。浮腫、水腫、腎炎、ネフローゼ症候群、腹水。漢方の証・方意。病位・虚実;少陽病、虚証。麻黄加朮湯・麻黄加苓朮湯(マオウカジュツトウ・マオウカリョウジュツトウ)-金匱要略-適応疾患。関節炎、慢性関節リウマチ、一酸化炭素中毒、腎炎、ネフローゼ症候群、慢性副鼻腔炎。漢方の証・方意。病位・虚実;太陽病、実証。十二臓腑配当;心・胃・膀胱。方意;表の水毒:身煩疼・四肢疼痛・頭痛。
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平胃散をご紹介

適応疾患。急性慢性胃カタル、急性・慢性胃腸炎、胃アトニー、胃下垂症、胃腸虚弱、胃拡張、喘息、貧血症。使用目標。胃の消化が悪く、宿食・停水が停滞して、膨満感があり、時に下痢がある方に用います。漢方の証・方意。病位・虚実;少陽病、虚実中間の実証。十二臓腑配当;胃。方意;上焦の気滞・上焦の水毒による食欲不振・悪心・息切れ・胸満感に対する方剤です。備考;平胃散証の方は、胃は弱っていないが、怠けている状態だと考えられます。
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二朮湯をご紹介

適応疾患。肩甲関節周囲炎(四十肩・五十肩)、頸肩腕症候群、上腕神経痛。使用目標。水毒による上腕(肩から手までの前腕)痛のある方に用います。漢方の証・方意。病位・虚実;少陽病から太陰病。十二臓腑配当;虚実中間、不明。方意;上焦の水毒による肩関節痛・上腕痛のある方、時に脾胃の虚証の伴う方に用います。備考;二朮湯の証の方は、胃内停水の有る方も無い方もいらっしゃいますが、甚だしく虚してはいらっしゃいません。手足の冷えが強い方には附子を加えると効果的です。
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白虎加人参湯をご紹介

原因不明の高熱に白虎加人参湯/44歳・女性。数年前に胃がんを手術し、やせ衰えてふらふらしていた。しかし、六君子湯(リックンシトウ)を飲んで元気となり術後6年も再発しておらず、元気に家業に従事しているので現在は、手術した大学病院で調査の対象となっている患者であった。ある灼熱の暑さの夏の日であった。患者の夫が相談に来られた。患者が4日前から40度を越す高熱が出て、いろいろ注射もしてもらったが、解熱せず原因がなんとも分からずに困っているから、ぜひ来てもらいたいということであった。
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八味丸・八味地黄丸をご紹介

子宮筋腫手術後の尿失禁に八味丸/56歳・女性 -漢方治療百話・第二集より引用。小○梅○という五十六歳の主婦で、初診は昭和37年3月16日であった。ちょうど1年前に患者は子宮筋腫の手術を受け、子宮全部を摘出してしまった。現在の主訴は、手術後の尿失禁である。1ヶ月前に風邪を引いて初診時は咳嗽や喀痰があり、背が凝っていて、レントゲンで診てもらったところ少し肋膜炎の気味があると言われたよしである。微熱があって、食欲がない。血圧は160-90であった。栄養は衰え顔面蒼白である。脈状にはそれほど特記すべきものはない。腹は両直腹筋が緊張している。