写真は、広島県福山市の医王寺、空海により開基したお寺です。
子宮筋腫は患者さんの拳まで
古方ではその患者さんの拳の大きさまでなら取れると伝えられています。筋腫が2、3個ある人はその合計の大きさが拳以下です。拳以上の患者さんは漢方治療をしてみないと分かりません。筋腫のある方は不正出血や月経過多の方も多く慢性的な貧血に悩まれていることもあります。その時に当帰芍薬散などを併用すると筋腫が大きくなる可能性があります。血虚の当帰芍薬散に対し筋腫は瘀血になりますので当然といえば当然です。また閉経すると瘀血が去り縮小していく場合が多いです。
子宮筋腫は実証で瘀血症
患者さんが痩せて血虚や貧血症の場合でも筋腫の部分は実証で瘀血症です。早く良くなる可能性が出てきます。生体全体が瘀血症や実証の場合は逆に手こずる可能性があります。
適量診
筋腫は瘀血ですので高温期と低温期では漢方薬量が大きく異なります。一番良いのは瘀血が貯まっている生理直前に診た適量が最善かもしれません。また血虚証の人は2割増し、瘀血証の人はその程度に合わし3割くらい増すこともあります。
改善した時に生理が止まらなくなる
漢方をお教えしてる先生から相談を受けました。「子宮筋腫の患者さんで筋腫は解消しましたが、その後は生理が止まらなくなりました。婦人科に行くと子宮内膜症の診断でした。」私は当帰芍薬散加芍薬の投薬をお勧めしました。その後1週間くらいで不正出血は止まったそうです。血虚証の人は子宮筋腫が改善したときに生理が止まらなくなることがあります。肝の臓の虚証を示すことが多く、その時は当帰芍薬散や人参当芍散に白芍薬を通常3g増量し出すと不正出血は止まります。あるいは芍薬甘草湯の合方でも良いかもしれません。
筋腫の処方
それぞれの駆瘀血剤の薬方に別甲3や薏苡仁10を加味します。患者さんに合わし増減した方が良いと思います。別甲は炙った方が効果が高いです。
- 桂枝茯苓丸、甲字湯。
- 桃核承気湯、抵當湯。
- 温経湯、折衝飲などです。他、駆瘀血剤が適応します。

