国内研究会発表論文の記事

逆流性食道炎

逆流性食道炎に関して

逆流性食道炎とは胃から分泌される胃酸が、食道に逆流することで、食道の粘膜を刺激し傷つけることで起こる炎症を言います。逆流性食道炎は、食べ物や胃酸が逆流しないように閉まっているはずの噴門が何らかの原因で開くことにより、胃の内容物が食道に逆流して胸焼けなどの症状を起こす。
漢方理論

生体内環境への取り組みによる漢方治療の最適化

後縦靭帯骨化症の漢方治療において、出現するいくつかの証が茯苓飲加陳皮半夏によって改善していく例は、既に太陽堂漢薬局木下順一朗により報告されている。広州中医薬院にて発表。茯苓飲加陳皮半夏証は、骨化症に共通して窮仙穴の反応で確認出来る。窮仙穴の反応は、体質となっている生体内環境を捉える事が出来る。
不妊症

無月経からの自然妊娠

無月経は、原発性無月経と続発性無月経に分けられる。続発性無月経は、過度のストレスや急激なダイエット、ピルの長期服用、ホルモン療法による卵巣への影響など原因は様々である。今回、多嚢胞性卵巣症候群が原因の続発性無月経の例と、更に漢方治療にて続発性無月経から自然妊娠に至った例を経験したので報告する。
その他の皮膚病

円形脱毛症の原因は不明

円形脱毛症は、誰にでも起こりうる症状である。一般的に10円玉位の脱毛と思われているが睫毛や体毛に及ぶ場合もある。同病には、単発性、多発性、全頭、悪性脱、全身性などの種類がある。
漢方理論

各病位別、気剤の働き

漢方薬を含む、東洋医学では、人体の生理活動の基本物質は気血水からなっている。その他、生殖、成長発育の基本となる精、精気があり、血、水、精を陰液と統称する。また気のことを陽気ともいい、陰液と陽気を包括して正気という。
糖尿病

糖尿病に関して

糖尿病とは血液中の糖濃度が高い状態が長く続く病気です。何故、糖の濃度が高くなるのでしょうか。食事で摂取する糖質は唾液や膵液、腸液によってブドウ糖となり、腸から吸収されて血液中に入ります。そして肝臓で蓄えられます。エネルギー源の一部がブドウ糖として血液の中に流れます。これらを血糖といいます。
漢方理論

大黄牡丹皮湯の薬味と処方の成り立ち

下焦の血熱を取る代表的な漢方薬方に大黄牡丹皮湯がある。下焦の血熱に対し、大黄甘草湯を基本に幾つかの薬方が造られている。大黄甘草湯から、どのように薬味が変化し処方が組まれるのか。薬味を取り上げ、その処方の成り立ちを検証した。
漢方理論

湯液加減方と鍼灸加減方に対する間中四分画の可能性

漢方治療において、18年前、故入江正先生より現在の治療法が完全であるかどうか、最終確認として間中四分画診断を用いるよう教わった。狙った治療点に対する治療法が完全であるかどうか判断できるのであれば、現在の選択した治療法の不足、有余部分を探し、より完成した治療法を完成させる可能性があると考えられる。
漢方理論

漢方薬の薬方、薬味の気血水と糸練功に関して

我々は、糸練功を東洋医学の証や漢方治療手段の判断に用いている。しかし得られるデータは、東洋医学上のデータだけではない。適不適診、副作用診、適量診、愁訴診、寒熱、患部の特定等、西洋医学でも東洋医学でも使える共通の多くのデータが得られる。
漢方理論

糸練功をとる上での注意点

私が糸練功を始めて一年が経過したが、最初の頃はstとsmの違いもわからなかった。少し分かり始めたと思ったら、自分の体の状態などに反応しstばかりが取れてしまう。それらの原因を探っていき、糸練功を取る上で気付いた技術、型を以下に発表する。
漢方理論

糸練功と労宮の強度の関係

糸練功を行っていると、センサーの労宮の使い方で、捉える信号が異なっていることに気付くことがある。2010年の伝統漢方研究会で発表したセンサーの労宮を少し引く事により、病的な異常しか捉えないことも分かっていた。センサーが緩むと自然治癒力と思える身体の微弱な反応も捉えてしまう。逆にセンサーが強すぎると、弱く深い反応は捉えることは出来ない。
その他の病気

赤芽球癆せきがきゅうろう、漢方治療と考察

赤芽球癆は難病指定である再生不良性貧血の一つです。通常の再生不良性貧血は赤血球以外に血小板や白血球も減少します。それに対し赤芽球癆は、赤血球だけが減少するのが特徴で再生不良性貧血の中では特殊なタイプとなります。造血幹細胞に異常が生じ赤血球産生が減少し貧血となります。