がん(癌)、悪性リンパ腫について
世界で年間に1000万以上の人が、悪性腫瘍で亡くなっていると言われています。全死亡者数の3割を占めており、3人に1人が癌(がん)で亡くなっています。
死亡者数が多いのは、肺がん、胃がん、肝がん、大腸がん、乳がんなどです。
上皮性に出来るのを癌腫と呼び、一般的に考えられている癌です。
非上皮性(骨、筋肉、脂肪、血管等)に出来るのは、肉腫と呼ばれています。
また良性腫瘍は浸潤や転移をせず、巨大化もしません。一方、癌や悪性新生物と言われる悪性腫瘍は、浸潤性があり転移をします。
がん(癌)の転移
転移には、リンパ行性転移と血行性転移、浸潤、播種性転移などがあります。
リンパは脂溶性、血液は水性です。抗がん剤は血液に入りますので水性です。その為、リンパ行性転移の場合、抗がん剤が効きにくい面があります。
また転移した癌腫は、原発の癌(がん)の性質、特徴を持ち続けます。例えば進行の遅い乳がんが肝臓に転移すると、進行の早い肝臓がんではなく、原発の乳がんと同じ性質、特徴を持ったまま肝臓へ転移していく傾向があります。
がん(癌)、悪性リンパ腫とは
通常の細胞は、概ね3ヵ月周期で細胞分裂をします。
しかし癌(がん)、悪性リンパ腫は、約1週間単位で細胞分裂し細胞数を増やしていきます。
正常細胞は、ミトコンドリアによるATP合成でエネルギーを産生しています。時に酸素不足の時などは解糖系を使用することもあります。
しかし癌腫は、元々解糖系を使用しエネルギー産生を行っています。そのためPET検査にて、ブドウ糖が集積する箇所を特定し、小さな腫瘍まで探す事ができます。
正常細胞は、分裂、増殖し、寿命が来るとアポトーシス(細胞死)が起きます。そして死んだ細胞の数を維持する目的で分裂、増殖を繰り返します。そのため細胞数に大きな変化は有りません。
しかし、癌腫はアポトーシスが起きる前に分裂、増殖したり、アポトーシスそのものを起こさない場合もあります。そのため癌腫の細胞数は永遠に増えていきます。
進行
一般的な癌(がん)、悪性リンパ腫の進行の目安です。
ステージ0;がん腫が上皮内にある。
ステージⅠ;がん腫が筋肉層まで進行している。
ステージⅡ;がん腫が筋肉層を超え浸潤している。
ステージⅢ;リンパ節へ転移している。
ステージⅣ;他の臓器へ転移している。末期がんと言われる状態です。
がん(癌)、悪性リンパ腫と漢方
様々な大学や研究機関から、悪性腫瘍に対する漢方薬の効果が現在まで多数発表されています。
しかし当薬局では、癌(がん)細胞を直接に攻撃する東洋医学の方剤は無いと考えています。
東洋医学は、人間の生体内環境を変えたり、或いは患者さんの持っている免疫力を上げる事により、癌(がん)、悪性リンパ腫と戦える身体を造っていると考えています。
原因
がん(癌)、悪性リンパ腫の原因は、明確に全ては分かっていません。
遺伝子の異常により起きる事は間違いないです。判明している原因となる遺伝子なども、ある程度は分かってきています。今後の研究が待たれています。
食事
食事内容と発生する癌(がん)、悪性リンパ腫との原因関係が判明している例です。
1.「脂肪、肉類」と大腸がんとの関係。
2.「食事の欧米化」と乳がん、前立腺、大腸がんとの関係。
3.「糖尿病」と胃、肝臓、腎臓、膵臓、大腸、卵巣がんとの関係。
4.「塩分」と胃がんとの関係。
5.「熱い飲食」と口腔、咽頭、食道がんとの関係。
他に、ウイルス、細菌なども原因になる事が分かっています。
疫学調査
1998年九州大学による「久山町研究」という有名な調査研究があります。
年齢層、職種など、日本の平均的分布の福岡県久山町における「剖検(解剖検査)」を含めた徹底した疫学調査です。
この調査により、「総脂質摂取量の増加や動物性脂質の過剰摂取が、糖尿病発症の危険因子である」ことが明らかとなりました。
糖尿病は、様々な癌(がん)、悪性リンパ腫の原因、誘因となることが分かっています。
体質に合わす漢方処方
伝統漢方古方派を中心とした一般的薬方、薬味をご紹介。
紫根牡蛎湯
水戸藩に伝わる方剤です。慢性的な頑固な疾患に多用される処方です。
肺や乳がんなど様々な腫瘍に応用されます。
騰竜湯
これも日本で造られた薬方です。下半身の炎症性疾患に用いられます。
前立腺がんによる尿閉や肥大に使用します。八味地黄丸と合方(同時に服用)すると、効果が良くなります。
以前、当薬局では手術が出来ないほど肥大した前立腺がんを1ヶ月で縮小させた経験があります。その時に使用した方剤の中心が同薬方です。
利膈湯
食道がんや胃がんなどで、食物が通らない食道通過障害、嚥下困難や嘔吐に使用されます。浅田流では乾姜2甘草2を追加します。
咽頭炎や扁桃腺炎に使用する清咽利膈湯とは、名前は似ていますが、別処方になります。
半夏地楡湯
大塚家の家方で、「半夏5地楡3」の2味の薬方です。胃がんに常用されていた処方です。
散腫潰堅湯
出典「蘭室秘蔵」では、昆布、黄柏、知母、栝楼根、桔梗、三稜、我朮、連翹、黄連、黄芩、芍薬、葛根、升麻、柴胡、当帰、甘草、竜胆の処方構成です。
「万病回春」では、上記に生姜、海藻を追加してあります。
「蘭室秘蔵、万病回春」には、「石のごとく硬く結び」、「耳下、缺盆(鎖骨内側)、脇下、頬下に瘰癧(リンパ腫)」、「硬いが故に潰れず」と記載してある処方です。
十全大補湯
富山大学のマウスの実験では、十全大補湯を投与半年後に腫瘍の消失が報告されています。
「気血両虚」に使用する方剤です。四物湯と四君子湯を合わせた八珍湯に黄耆と桂枝を加味した薬方です。
当薬局では免疫力、体力をつける目的で使用する処方です。体力が衰え食欲も減じてきた時に使用すると、体力も食欲も回復してくる方が多いです。
麦門冬湯、小陥胸湯
麦門冬湯は、肺に虚熱があり、痰の濃い燥性の咳に使う処方です。何故か肺がん時の咳には、この処方が良く効きます。
また胸水は、小陥胸湯関連で改善する方が多いです。小陥胸湯は「結胸」と言われる胸や季肋部の痛みや圧迫感などの胸中急迫の症に使用する方剤です。
菌糸多糖類
菌糸体(キノコ、発酵食品)に含まれる多糖類には、免疫を上げるとの報告が多いです。
食品では、マイタケ(薬味名は灰樹花)他は、免疫力を上げるとの報告が有ります。野生のエノキダケは、薬味名は金針如と言います。アガリクスや霊芝、竹蓀(キヌガサタケ)、桑黄(メシマコブ)などが有ります。
当薬局では、最も効果の高いと思われるハナビラタケを使用します。
また海藻の滑り成分のフコイダンには、癌(がん)細胞のアポトーシスを促進させる働きが有ると言われています。
帰脾湯
悪性リンパ腫や骨髄性の病気に使用します。帰脾湯に山梔子と牡丹皮、柴胡を加えたのが加味帰脾湯です。しかし牡丹皮、柴胡が合わない方が多いため、当薬局では帰脾湯を中心に使用します。
私が、30年以上前に母の悪性リンパ腫(B-Cell型、非ホジキン性)を治したのも同薬方の加味方です。
当薬局の改善例
がん(癌)、悪性リンパ腫を当薬局で治療された改善例をご紹介します。
漢方の不思議な力を信じて。一緒に取り組みましょう。
今は一人で歩ける様になりました
No.7395女性43歳
(慢性骨髄性白血病の患者様です)
肺の水は大分抜けています。お腹が出てたのもへこみました。
今は、一人で歩ける様になりました。
当薬局からコメント
肺の水が、かなり抜けて良かったです。
漢方薬はまだ必要ですので、引き続きお飲みになって下さいね。
感染症と思われる、抗菌作用の粉薬はもう飲まなくても大丈夫です。
骨髄の漢方薬と肺の水の漢方薬をそれぞれ2回ずつお飲み下さいね。
これからもっと体力が回復して来ますよ。食べ物は、何でも構いません。食べたいと思うものを召し上がって下さいね。
腹膜がんは、進行も転移も無しでした
No.7303女性70歳
進行も転移もなしでした。食欲もあり、おいしく食事が頂けております。
病院では「11月にエコー検査があるまで、普通に生活していてください」と言われました。
おかげさまで、ありがとうございます。
当薬局からコメント
腹膜癌の進行、転移が見られず良かったです。腫瘍マーカーも正常範囲内でひと安心ですね。
漢方薬で自己免疫を上げて、悪性細胞の増殖を防いで行きましょうね。
日常生活では、楽しくたくさん笑って過ごして下さいね。(笑顔を作ると免疫力が上がります)
生検の結果は大丈夫でした
No.5964女性48歳
調子良いです。
5月に受けました半年ごとの胃カメラ検査、生検の結果は大丈夫でした。
病院で「半分切るか経過観察か」言われましたが、経過観察を選択しました。
当薬局からコメント
こんにちは。病院の検査では異常が無く良かったですね。
糸練功の合数も安定して上がっております。
腫瘍の芽を取り除く為に、引き続き漢方薬をお飲み下さいね。
免疫力を落とさない様に、甘い物は控えてお過ごし下さい。
濾胞性リンパ腫が消えてしまいました
No.6370女性55歳
首の下の腫瘍は消えてしまいました。
全然気にならなくなりました。
当薬局からコメント
首の腫瘍も消失して良かったですね。
今日から粉薬が無くなります。後は煎じ薬だけで再発防止まで持っていきますね。1日1回の服用になります。出来るだけ温めてご服用くださいね。
腫瘍マーカーの数値が下がっていました
No.6986女性83歳
こんにちは。昨日受診の際に、腫瘍マーカーの数値を教えてもらいましたので、ご報告致します。
最初(いつの測定かは不明)40でした。昨日20.6と下がっているそうです。
当薬局からコメント
胆管がんの方からのご報告です。
体調も宜しい様で、「毎月漢方薬を続けられてきた結果が、見え始めてきたかな」といった所だと思います。
硬膜外腫瘍が、無くなっている事が判明しました
No.6977男性54歳
糸練功の結果を有難うございます。
ファーストオピニオンの病院でMRI検査を受け、腫瘍が無くなっている事が判明しました。
この医師は「腫瘍か血腫かのどちらかである」と推定していましたので、「消えたという事は、血腫であった」との見解でした。現在も「違和感や力が入らない事があるのは、血腫で神経が押されてしまった為に起こっている事」との診断でした。
最終的にセカンドオピニオンの医師の、「絶対に腫瘍である」という見解は認めたがりませんでした。
しかし、セカンドオピニンを求めた病院でのPET検査では、「間違いなく明確に腫瘍が写っており、手術以外に取り除く事は不可能」で、「手術による悪化のリスクもある」との診断でした。(血腫は、PETでは写りません。)
つまり、手術でしか取れない腫瘍が手術しないで消えたのです。
処方して頂いた漢方を欠かさず飲んでいた事で消えたと信じています。本当に有難うございます。
糸練功の結果、まだ4.7合ですから、服用は継続した方が良いとも思いますが、費用面で厳しいものがあり、1日の服用回数を落として、少し継続してみようかと思いますが、如何でしょうか?
宜しくお願いいたします。
当薬局からコメント
こんにちは。
検査にて腫瘍が消えていた事は、○○様の仰る通り、漢方薬を欠かさずお飲み頂いた事で腫瘍が早く消失したのかもしれません。
先日糸練功の結果をお送りさせて頂きました。
糸練功にて腫瘍部分や漢方薬の分量を確認する適量診にて、漢方薬の分量を確認しております。
その為、漢方薬は前回と同じ分量でご提案させて頂きました。分量を減らすには、まだ少し早く今回も同じ分量でご提案をしております。
ギリギリの分量でお出しした場合、日によっては足りなくなってしまう事があります。
その為、来月再度分量を確認させて頂きますが、あと1ヵ月~2ヵ月の間、漢方薬の分量が変わらない可能性もあります。
ですが他の方に比べ、とても速い状態で改善が進んでおります。
痺れの状態は神経を圧迫してしまっていた為、症状が残ってしまっている事もありますが、腫瘍が消失し、今後も痺れが残ってしまっている時は、お身体に痺れの状態がトラウマとして残ってしまっている可能性があります。その場合は東洋医学でいう五志の憂(自律神経)の方をされると改善されますよ。
今は腫瘍が無くなりましたが、腫瘍の勢いをこのまま止めて、漢方薬を減らしても大丈夫な状態にされる事が一番です。
1日分量が減らせるまで、もう少しです。1日分量が減らせる時は、すぐに漢方薬の分量を減らしてご提案させて頂きますね。
肺がん、LN(リンパ節)転移は縮小しています
No.6527男性68歳
前回チェックした、左鎖骨に接するLN(リンパ節)転移は、縮小しています。
当薬局からコメント
こんにちは。お忙しい所、折り返しのお電話ありがとうございました。
検査後から、少し眠りや体調の方が良くなったようで安心致しました。検査までは不安だったと思います。
今回の検査で縮小していた事により、これからの検査でも十分に縮小していく可能性があります。
悪性腫瘍の方すべてに言える事ですが、○○様の様に楽しく過ごされている事が一番の養生です。こらからも無理の無い様に楽しくお過ごし下さいね。
眠りの方が余りスッキリされない時は、今回ご提案致しました気持ちを落ち着かせる漢方薬をお送りさせて頂きますね。
濾胞性リンパ腫を、抗癌剤も西洋薬も使わず漢方薬だけで治療しました
No.6425女性52歳
以前は、腫瘍が上から見ても飛び出していたのが、抗癌剤も西洋薬も使わず、漢方薬だけで治療しましたが、触っても分からなくなりました。良く探さないと分からない程度です。
当薬局からコメント
腫瘍が小さくなって良かったですね。
一番遅れ気味の糸練功の反応が、6.4合から7.2合へ改善していました。
今回より、お出ししている漢方薬の内、煎じ薬と1種類の粉薬を減薬します。煎じ薬は1回へ、その他の粉薬は1包量を減らしますね。
これからも改善のお手伝いをさせて頂きますね。
腫瘍が小さくなり、お医者さんも興奮していました
No.3701女性54歳
先日病院に行ったら、腫瘍が3.5センチが5ミリに成っていました。
お医者さんも興奮していました。
「腫瘍マーカーの数値は?」と、先生に聞かれていましたので、お医者さんに尋ねると「元々正常値を超えていなかったので検査の必要が無かった」と言われました。
漢方薬のお陰だと思っております。
当薬局からコメント
腫瘍が、そこまで小さく成っていたのですね。
本当に良かったです。私達も本当に嬉しいです。
前回より糸練功の結果が2合付近で、その辺りから他の漢方薬の効きも、すごく良くなっていたのかもしれません。
金粒は続けて一日数回張り替えて下さいね。
マーカーに関しては元々正常範囲だったのですね。ただ正常範囲でも上限、下限はあります。更にマーカーが動いてからその後、腫瘍の大きさが変化する事が多いですから、もし検査した時は当薬局にもお伝え下さいね。宜しくお願いします。
前立腺がんのPSA(腫瘍マーカー)は下がってました
No.6380男性60歳
今日、血液検査をしました。
腫瘍マーカー(PSA)が下がってました。
漢方薬に賭けてます。このまま順調に行けば、手術しない方向で行きたいと思います。
便通や体調は変化無いです。食事も頑張ってます。
今月も宜しくお願いします。
当薬局からコメント
こんにちは。PSAが下がり本当に良かったですね。
前立腺癌の畑となる炎症を取り除けば、上手く行く確立は非常に高いです。
漢方薬は、薬味を一つ加えました。
食養生も頑張っていらっしゃいます。来月には、もっと下がって来ると良いですね。
お病気に対して
がん(癌)、悪性リンパ腫で3人に1人は亡くなる時代です。現代の食事の問題、環境の変化など誘因は多いと考えられます。
同病は、東洋医学では「気の異常の蓄積された病」と捉えられます。「気」とは目に見えないエネルギーやストレスです。
考えても解決しない事が、悩みやストレスになります。どうせ解決しないのなら考える必要はありません。
過去ではなく今から先、悩みでなく心がワクワクする事。笑顔で頭の中が一杯になったら良いですね。