
写真は、鹿児島市、慈眼寺公園に流れている和田川です。
本草学1、東洋医学の思想より続く
入薬とは
使用部位により薬効が異なると考える理論が入薬です。
採取時期
それぞれ採取時期も決まっています。最もエネルギーが蓄えられ、気が充実している時に採取します。
- 根物は夏の太陽光線で根に栄養が蓄えられ、地上部が枯れ新芽が出るまでの期間。冬の早い時期に採取します。
- 花は開花初期。
- 実物は十分にエネルギーを蓄え熟した時、完熟した時です。
- 葉物は成長し過ぎた大きな葉より、勢いのある小ぶりの若葉、新緑の頃に採取します。お茶と同じです。
- 芽は新芽。
- 刺は刺が硬化した時などです。
1500年前に書かれた孫思邈の千金要方には何月何日、何の日に採取すると細かく記載があります。
主な入薬の働き
- 根物。根に蓄えられた栄養分を、春の発陳の時期に地上系の成長のため使用するため上昇の気、升です。升麻、葛根など。
- 茎。上昇と下降の調気です。木通などです。内側に管のある蔓などは気と同時に水も通します。葛、防已、麻黄など。
- 花。芳香があり散の働きがあります。菊花、辛夷などです。辛夷などは蕾が開く寸前が鼻を開く効果があると思われます。
- 実物、種物は熟し地に落ちます。降下の気です。枳実、青皮、紫蘇子、車前子などです。
- 芽。発泄の働きがあります。麦芽などです。皮膚病で新芽類を摂ると皮膚病が酷くなることがあります。ピーナツを割った時の胚部分です。胚はいづれ新芽になります。
- 刺。攻破の働きがあります。皂角利、釣藤鈎などです。植物だけでなく動物でも先の尖った物は攻破の働きがあります。先端ほど働きが強くなります。犀角、一角、羚羊角などです。
鹿茸は補剤ですので、先が尖っている物は劣品、先の太い物ほど良品になります。
実物は降下の気です。升の働きのお酒とお互い毒消しにより相性が良いです。梅酒、大棗酒、枸杞子酒、花梨酒などです。根物は升の働きです、お酒の升の働きで升の働きが増します。薬用人参酒などです。
本草学3、乾燥修治、六陳八新へ続く
私がこの記事を書きました
太陽堂漢薬局
薬剤師。長崎大学薬学部卒業、日本薬剤師会会員、日本東洋医学会会員、東亜医学会会員、伝統漢方研究会会員。20代前半に、現代薬理学から漢方医学に入り40年以上が過ぎました。色々な流派の先生に師事し、最後は故入江正先生に師事し臨床医学を継承しています。






















