難治のアトピー性皮膚炎

2022年7月26日;(写真は 博多日航ホテルのチャペルです。)

アトピー性皮膚炎の治療をしていて非常に難しい場面に出会うことがあります。

1つは掻くことがトラウマの様になっている場合です。激しく掻かれる患者さんも多いです。掻く刺激が更に炎症反応を強め、痒みや症状は更に酷くなります。

アトピー性皮膚炎は全身性のアレルギー疾患です。背中の上部分は手が届きにくいため、その部分は掻かれていません。手の届きやすい所ほど症状が酷い場合が多いです。

掻く事がトラウマになっている場合は甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)を投薬します。特に寝る前に服用すると就眠中の掻く行動が減少します。
小麦のグルテンアレルギーがある場合は大棗(タイソウ)だけでも効果があります。

もう1つの問題はアトピー性皮膚炎の部分に真菌が感染している場合です。
ステロイド剤と抗真菌剤を混ぜて外用する方法もあります。
またスクアレンには抗真菌作用が報告されていますので外用にも使えます。ただ経験的に内服では思うような効果はありません。

肌に湿度のある梅雨時から秋まで、酷くなる傾向があります。真菌とアトピー性皮膚炎の同時罹患は時間が掛かる場合が多いです。