食養生1。別々の物差し

食養生1。別々の物差し
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写真は、京都府嵐山です。

食養生の寒熱

現代の食養では、食物を五気である寒熱で分ける傾向があります。

  • 確かに潤の食物は水を呼び水は寒なりで、涼となりやすいです。
  • 同様に降の食物も涼となりやすいです。
  • 瀉の食物も涼となりやすいです。

肝木の臓腑に属す五味は酸です。酸は潤です。しかし果物でもバラ科のリンゴ、アンズ、梅、スモモなどは温です。

瀉のニンニク、ラッキョウなども温です。経血を清め浄血作用のある烏賊なども涼と考えがちですが、実際には平です。古典では烏賊は温となっている書物もあります。烏賊と相性が良い温経湯証も温剤です。ただし紅烏賊の烏賊骨は涼になります。五気である寒涼平温熱だけで考えると無理が生じます。

別々の物差し

4つの病性である五味、五色、燥湿、補瀉。2つの病向である升降、収散は別々の物差しであるという認識が必要です。

孫思邈の書かれた千金要方第26巻食治論に「医者は病の源を把握し、犯された個所に応じ食にて治療せよ。食にて治らざれば薬を用いよ」と書かれています。

僕が漢方に目覚めた時

僕が漢方に目覚めたのは、食養生を覚えてからです。

漢方を20代から勉強し、読んだ古典や本も床から天井まで2往復するほど勉強しました。40歳の頃、富山医科薬科大学所属の松繁克道先生に食養生を習いました。それでも漢方への疑いが消えませんでした。

その後、自分なりに食養生を勉強し続けました。12畳ある和室に食材を書いた紙を並べ、燥湿、寒熱、五味・・・など並べ、何度もそれを繰り返しました。きのこ等の菌糸体が平になることもその時に気づきました。食養生で覚えた知識が漢方と一緒だと気づきました。それからです。漢方が自分の肌と一体となりだしたのです。

食養生2。3つの基礎理論へ続く

私がこの記事を書きました

太陽堂漢薬局

薬剤師。長崎大学薬学部卒業、日本薬剤師会会員、日本東洋医学会会員、東亜医学会会員、伝統漢方研究会会員。20代前半に、現代薬理学から漢方医学に入り40年以上が過ぎました。色々な流派の先生に師事し、最後は故入江正先生に師事し臨床医学を継承しています。

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