肝炎に使われる薬方と薬味

肝炎に使われる薬方と薬味

肝炎と漢方治療から続く

写真は、熊本県阿蘇噴煙を上げる中岳です。

黄疸、肝硬変に使われる処方と薬味

使われる処方は茵蔯蒿湯、茵蔯五苓散、大柴胡湯、小柴胡湯、柴胡桂枝湯、柴苓湯など。加味する薬味は茯苓別甲、檳榔子、大黄、黄連、茵蔯、山梔子など多数あります。

  • 黄疸や直接型ビリルビンが高い場合や上昇に熱証が強い場合は、茵蔯、黄連、山梔子などを加味。処方では黄解散などを合方します。陰証の黄疸には黄耆建中湯などを用います。
  • 茯苓は胃内停水や胃不和、心臓の働きを助けます。茯苓加味で薬方がマイルドにもなります。
  • 腹水、口渇、尿利減の場合、五苓散を合方します。
  • 瘀血、肝硬変の時は消固の目的で別甲、檳榔子を加味。または桂枝茯苓丸や甲字湯を合方します。
  • 肝硬変の腹水に使う分消湯は半夏厚朴湯2/3合五苓散8/9でも代用できます。

肝臓病に対する散剤1日薬量

  • 茵蔯蒿湯は、茵蔯末1.6山梔子末1.2大黄末0.8(大黄は便通で増減)。
  • 茵蔯五苓散は、五苓散加茵蔯末1.2。
  • 黄解散は、黄連末1黄芩末1.5黄柏末1山梔子末1(黄解散の組み合わせでは最強です。黄連、山梔子の質で効果が大幅に異なります。また黄芩は野生の尖黄芩を使用しないと腎臓、肝臓、肺などに負担が出る可能性があります。野生のバイカリンの少ない黄芩はサポニンも少ない可能性が有ります)。
  • その他に加味する場合の1日量の目安は、茵蔯末0.8、山梔子末0.6、茯苓末0.9、別甲末0.6、檳榔子末0.6、田七末3(炎症を取るには頭数の多い質の悪い?と言われる田七が良く、妊娠中などの痔核には頭数の少ない質の良い?田七が良いです。質ではなく田七や人参は漢方家の使い分け能力が必要です)、キチンキトサン原末1.5、白参末2~3(白参は潤です、腹水に注意が必要です)、宇金末3(長期に宇金を摂ると、鉄分が肝臓に蓄積し肝臓負担になる可能性があります、鉄分を除いた宇金エキスなら大丈夫です。)

肝硬変と漢方治療に続く

私がこの記事を書きました

太陽堂漢薬局

薬剤師。長崎大学薬学部卒業、日本薬剤師会会員、日本東洋医学会会員、東亜医学会会員、伝統漢方研究会会員。20代前半に、現代薬理学から漢方医学に入り40年以上が過ぎました。色々な流派の先生に師事し、最後は故入江正先生に師事し臨床医学を継承しています。

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