病気別の漢方

間質性肺炎

間質性肺炎に対する漢方治療の取り組み

間質性肺炎とは、肺胞上皮や肺胞壁に損傷が起こり肺胞壁の繊維組織での炎症性細胞増殖をみる疾患群の総称で、肺臓炎とも言われる。その多くは原因不明の突発性と診断される。炎症が続くと肺胞が潰れ、繊維化した組織となり、咳、痰、チアノーゼ、太鼓ばち指、呼吸困難等の症状が進行する。また、空気が入り難くなって肺活量が減り肺血管の抵抗が増える為、肺高血圧症のリスクも高くなる。
その他の病気

漢方薬で完治していると信じてます

男性56歳。今日土曜日、眼科に定期検査に行きました。眼圧の数値は10で正常、視野検査は問題なし、網膜の断層撮影では薄さの基準に対して左目は黄色レベルが二つで右目は全て安全の緑でした。
潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎に対する漢方薬の効果

わが国の潰瘍性大腸炎の患者数は約8万人と言われ、年々増加の傾向にあるようです。20から40代の虚弱な人が罹りやすく、男女差は少ないようです。大腸に原因不明の非特異的潰瘍性炎症を発生し、急性または慢性に発病します。頑固な下痢、粘血便、発熱、栄養障害などの症状を呈し、緩解と再発を繰り返しながら長期にわたって経過します。
卵管狭窄

卵管閉塞に対する六君子湯と駆瘀血剤の効果

ここ数年急激に増加している不妊症。現在では卵管狭窄、卵管閉塞の障害が主な原因となる不妊症は全体のおよそ30パーセントになるといわれている。原因は様々である。西洋医学での治療法は卵管の通水、通気治療や腹腔鏡と卵管鏡を組み合わせた卵管疎通術などが一般的である。
生理痛

子宮内膜症に起因する生理痛

生理痛は、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮後屈、ポリープ等様々な原因が考えられます。西洋医学では一般的に鎮痛剤を使い、またその原因に従って治療をされています。一方、東洋医学では患者さんからの訴えを最重要視し四診により証の鑑別を行っています。
てんかん

てんかん大発作に対する漢方薬の効果

日本では癲癇てんかんの患者数が50万人以上いると言われています。小発作または、大発作を伴うことが多く、病院での治療はこの発作を西洋薬によって予防、抑制することが中心となります。この場合、治療薬を続けていかないと発作を起こしてしまう為、病院の治療だけでは原因を根治するまでに至りません。
不妊症

当帰散における妊娠の可能性

子供を希望し、通常の性生活を送りながら2年以上経過しても妊娠しない夫婦が、不妊症と診断される。近年、女性の社会進出が進む中で晩婚化や出産の高年齢化により不妊症に悩む方が増えている。今回、不妊患者3例に対して当帰散を投与し、著効を得たので報告する。
後縦靭帯骨化症

後縦靱帯骨化症の麻痺に関して

後縦靭帯骨化症OPLLによる神経根の圧迫のため引き起こされた神経障害で苦しむ患者さんが非常に多いです。様々な原因が報告、推測されています。
がん

四物湯加炙麦芽を使用、大きな変化があった乳癌

乳癌は非浸潤癌と浸潤癌と分けられ、浸潤癌の多くは硬癌と呼ばれるタイプが多く、同病の多くを占めている。その中で特殊なタイプとして粘液癌がある。乳癌は一般的に乳腺症が原因とは考えられていないが、漢方太陽堂では腫瘍の治療と乳腺症に対しての治療を行っている。今回は乳腺症に使用する漢方薬を変更した所、腫瘍部分が小さくなり改善した例があったので報告する。
不妊症

女性ホルモンの東洋学的な婦人科へのアプローチ

不妊症治療を含め婦人科を行う際、FSH、PRL、LH等の臨床検査数値が薬方決定の決め手になることがある。それぞれの数値によって用いる方剤や薬味が絞り込めるからである。FSHに繁用する桂枝加竜骨牡蠣湯を関連付けて、バセドウ病や無月経に対して薬方を組んでみた。数名の手ごたえある例を得たのでここに報告する。
じんましん

柴苓湯に蕁麻疹の方意

蕁麻疹で悩まれる患者さんは、非常に多いと思われる。皮膚の血管周囲のマスト細胞からヒスタミン等が遊離されることにより生じる。マスト細胞からの顆粒放出の原因は、様々である。機械的な刺激、アレルギー性、非アレルギー性等考えられる。また発汗によって引き起こされるコリン性も患者数は多い。
その他の病気

溶連菌、溶血性連鎖球菌と家族間感染への対策

溶連菌、溶血性連鎖球菌は細菌の一種です。喉に感染し、扁桃炎や咽頭炎、それに小さな赤い発疹を引き起こす猩紅熱などが主な症状です。同病に対して、黄連解毒湯で改善は確認出来ていたが、黄連解毒湯以外にも漢方の薬味が有効であったので報告致します。