感染症の病位と虚実

漢方コラム
別府アマネリゾートガハマ

写真は、大分県別府市、アマネリゾートガハマです。

風邪やインフルエンザ、新型コロナの漢方薬4より続く

感染症は病位が重要です。治療方針は病位で決まります、寒熱も病位で決まります。治療方針の細部は虚実で決まります。

感染症の病位

太陽病、少陽病、少陽病長期化または太陰病、陽明病、少陰病に分けると判断しやすいです。

太陽病

発症から1~2日目

  • 無汗、関節痛は、麻黄湯。
  • 無汗、筋肉痛は、葛根湯。
  • 無汗、筋肉痛、葛根湯証より実証、内熱は、葛根湯加石膏。
  • 無汗、筋肉痛、夏風邪、脾胃の水滞は、藿香正気散。
  • 自汗は、桂枝湯。
  • 自汗、脾虚(胃腸虚弱者)は、香蘇散。
  • 溢飲の証は、小青竜湯。

少陽病

発症から3~5日目

  • 実証、便秘は、大柴胡湯。
  • 少陽病正証は、小柴胡湯。
  • 表証、太陽病が残る時は、柴胡桂枝湯。
  • 虚証は、柴胡桂枝乾姜湯。
  • 自汗、口渇、咳は、麻杏甘石湯、あるいは上記柴胡剤との合方。

陽明病

発症から4~5日目

・自汗、潮熱、口渇は、白虎加人参湯。

陽病の最後である陽明病で食い止められないと、太陰病から少陰病へ移る可能性が大になります。

少陽病長期化、または太陰病

少陽病が長期化し虚証に落ちています。

  • 微熱の長期化は、補中益気湯、補中益気湯加人参、当帰六黄湯、人参養栄湯、清暑益気湯。
  • 咳が長期化、布団に入ると酷くなる、温まると酷くなる、年配者は、麦門冬湯。
  • 咳が長期化、不眠は、竹茹温胆湯。

少陽病が長期化すると、太陰病より少陰病へ移り危険となる事があります。

少陰病

  • 悪寒、咽頭痛、くしゃみ、鼻水、咳は、麻黄附子細辛湯。
    虚弱者や老人に多い証です。
  • 悪寒、下痢は、真武湯。
    少陰の葛根湯と言われています。太陽病の葛根湯証と似た症状を呈することがあります。

発症して直ぐに少陰病に入るのは直中の少陰と言われています。虚弱者や老人に多いです。直中の少陰の時に太陽病の治療をすると心臓負担が現れ危険です。

上記は最低限の処方群です。これを基本に処方群を広げると良いです