漢方コラムの記事

漢方食養生

食養生の食材の応用を病へ2

2020年11月17日 便通の食養生 便通は悩む方が多い疾患です。便秘と下痢は真逆の病態として捉えます。 胆汁の流れが悪くて起きる脂溶性便、細菌性の下痢は体質的な下痢とは異なります。 便秘は実証となり、瀉法にて便を出します。 便秘は升の状態...
漢方食養生

食養生の食材の応用を病へ1

2020年11月11日。写真は博多の氏神、総鎮守の櫛田神社、境内です。 八綱分類 東洋医学の理論の中に五気と言う概念があります。 五気は食材や漢方薬が身体を温めるか冷やすかの目安です。熱、温、平、涼、寒の五段階に分けます。 八綱分類と言う体...
東洋医学概念

失われた採取時期と漢方名

2020年11月7日。写真は高野山です。 薬膳、薬酒の素材 東洋医学の薬理学書に神農本草経と言う古典があります。 その中に365種の薬材、食材が記されています。 薬材、食材は上薬、中薬、下薬の3種に分類され記載されています。 上薬、中薬、下...
漢方食養生

食養生は食文化

2020年11月2日。写真は福岡市、シーサイド百道の夕陽です。 西洋の食文化 今回は西洋に残されている食養生、食文化の記録を幾つかご紹介します。 旧約聖書のダビデの詩篇51 「ヒソップで吾の罪を清めよ。吾が身が雪より白くなる様に洗え」 ヒソ...
漢方養生

薬酒の勧め

2020年10月30日 薬酒は食養生 薬酒は何千年も続いてきた東洋医学の食養生であり治療法です。 紀元200年頃に書かれたとされる黄帝内経素問、湯液醪醴論には 「上古の時代。病人のため重湯と濁酒を万一のために備えた。」 精神的にも肉体的にも...
漢方食養生

祖先から受け継いだ食養生

2020年10月28日 祖先が食べた物で私達のDNAは出来ている 三白の害と言われて久しいです。 白砂糖、白米、塩です。 玄米を精米したのが白米です。 玄米食 2000年以上前から玄米は漢方薬として使用されてきました。 激しい口渇を訴える糖...
漢方食養生

食材の働き

2020年10月26日。写真は鹿児島国分の城山公園から望む桜島です。 食材選択の基本 東洋医学の薬理学である形象薬理学では、新鮮で寿命の長い物、エネルギーの強い物を食べると健康で長生きすると考えています。 現代栄養学のヴィタミンやミネラル、...
漢方食養生

間違いやすい食養生

2020年10月17日 唐辛子の食養生 唐辛子を食べると発汗します。それ故に唐辛子は発汗し身体を冷やすため寒と間違われる場合が有ります。 温かい地域で唐辛子を食べると身体を温めるため、発汗します。発汗するため身体の熱が奪われます。 逆に非常...
漢方食養生

食養生の五味

2020年10月13日。写真は和歌山、円月島。 五味の働き 東洋医学では全ての食べ物や漢方薬を5種類の味に分けます。 この五味の分類により、身体の何処、東洋医学の臓腑に働くか、どういう働きが有るか知ることが出来ます。 素問の食養生 東洋医学...
東洋医学理論

瘀血とは

2020年10月5日。写真は熊野大社の那智の滝です。 日本漢方で言う瘀血 東洋医学の病因には気毒、血毒、水毒があります。 血毒の中に更に瘀血の概念があります。 近代漢方で言う瘀血と日本漢方で言う伝統的な瘀血とは意味が異なっています。 漢方処...
漢方食養生

気味の食養生

2020年9月30日。写真は阿蘇の牧場です。 五味の分かりにくい食材 五味は、酸、辛、苦、鹹、甘の五種類です。五色でも分かれますが、今回は五味です。 それぞれの味は東洋医学の臓腑に影響します。 酸は肝の臓 辛は肺の臓 苦は心の臓 鹹は腎の臓...
東洋医学理論

新鮮な漢方薬が良いとは限らない

2020年9月29日。写真は弘法大師、空海建立の福岡市の東長寺です。 六陳八新 漢方薬の選別に六陳八新と言う理論が有ります。 古い物が良い6種類の漢方薬と、新しい物が良い8種類の漢方薬です。 六陳 古い物が良い6種類の漢方薬は、呉茱萸、橘皮...