漢方コラムの記事

東洋医学理論

瘀血とは

2020年10月5日。写真は熊野大社の那智の滝です。 日本漢方で言う瘀血 東洋医学の病因には気毒、血毒、水毒があります。 血毒の中に更に瘀血の概念があります。 近代漢方で言う瘀血と日本漢方で言う伝統的な瘀血とは意味が異なっています。 漢方処...
漢方食養生

気味の食養生

2020年9月30日。写真は阿蘇の牧場です。 五味の分かりにくい食材 五味は、酸、辛、苦、鹹、甘の五種類です。五色でも分かれますが、今回は五味です。 それぞれの味は東洋医学の臓腑に影響します。 酸は肝の臓 辛は肺の臓 苦は心の臓 鹹は腎の臓...
東洋医学理論

新鮮な漢方薬が良いとは限らない

2020年9月29日。写真は弘法大師、空海建立の福岡市の東長寺です。 六陳八新 漢方薬の選別に六陳八新と言う理論が有ります。 古い物が良い6種類の漢方薬と、新しい物が良い8種類の漢方薬です。 六陳 古い物が良い6種類の漢方薬は、呉茱萸、橘皮...
漢方食養生

血熱を造る血毒

2020年9月23日。写真は福岡県、小倉城です。 血熱を造る血毒 血毒により生じた血熱の上焦の症状には、高血圧やくも膜下出血、副鼻腔炎などがあります。漢方薬の黄芩や黄連解毒湯が適応します。 中焦は肝炎や胃炎、潰瘍など。黄連や小柴胡湯を用いま...
東洋医学理論

漢方薬の剤形

2020年9月10日。写真は吉野古道です。 変遷する生薬原料 私達の漢方薬局には、漢方薬原料は生薬で仕入れます。 原料生薬の形状 原料の形は、姿、刻み、末の3タイプで納入されます。 姿は生薬その物の原型です。生薬の特徴が分かりやすい原型のま...
東洋医学理論

漢方の陰陽と気血水

2020年9月9日。写真は和歌山県の那智勝浦町にある那智の滝です。 陰陽と補瀉 漢方の治療法に補瀉と言う概念が有ります。 陰証に対し補い、陽証に対し瀉します。 補うか瀉すか。正反対の治療法になります。 虚実とは 一般に、虚証は体質、体力的に...
東洋医学概念

これも漢方薬

2020年9月5日。写真は中国成都、杜甫草堂です。 日常生活で目にするもので漢方薬として使用されるものが多数あります。 琥珀も漢方薬 ジュラシックパークの映画で、琥珀の中の蚊の化石からDNAを抽出し恐竜を創りました。 宝石としても美しい琥珀...
東洋医学理論

体表解剖学

2020年8月22日。写真は阿蘇の長者原、タデ原湿原です。 東洋医学は体表解剖学 東洋医学の解剖学は独特です。西洋医学と異なり、解剖した臓器を特定せずに、身体の表面に出てきた反応で身体の内部を診ていきます。 例えば、肝経は足の親指内側の爪の...
漢方食養生

四季と食養生

2020年8月21日 薬味の利用 お刺身を食べる時に必ず付ける薬味はワサビです。 ワサビの効能は、温中で冷たい刺身に対し身体を温める働き、発散、利尿、殺魚毒1955年化学的に判明の働き、消穀でワサビにはアミラーゼ活性化作用があり、胃もたれを...
漢方雑記

人間関係は東洋医学の小宇宙

2020年8月7日。写真は大分県鶴見岳より 上下の無い縄文人 その昔、狩猟民族の縄文人は、広場の中心から同心円に住居を造り、その同心円の周囲に食として命を頂いた獲物の貝塚や先祖の墓を造っていました。 同心円の住居は階級、上下の差が有りません...
東洋医学概念

薬用人参の色々

2020年8月3日。写真は、韓国の興仁之門、東大門です。 長白山人参 朝鮮人参は漢方を勉強し始め、最初に興味を持ち、こだわる生薬です。 日本では御種人参とも言われています。江戸幕府が栽培を推奨し島根県で栽培されていました。江戸幕府からの種、...
漢方雑記

人生に無駄な事は無い

2020年7月30日。写真は百道浜シーサイドももち、マリゾンです。 龍に成ったお母さん 日本昔ばなしです。 ある村が飢饉となりました。 食べる物も無くなり、村人は飢に苦しんだそうです。 村の近くに小川が有りました。 そこを通りがかった親子3...