血熱を造る血毒

漢方コラム

2020年9月23日。写真は福岡県、小倉城です。

血熱を造る血毒

血毒により生じた血熱の上焦の症状には、高血圧やくも膜下出血、副鼻腔炎などがあります。漢方薬の黄芩や黄連解毒湯が適応します。
中焦は肝炎や胃炎、潰瘍など。黄連や小柴胡湯を用います。
下焦は婦人科などの不妊症や痔核、血栓症など。黄柏や一般に言われる駆瘀血剤、桂枝茯苓丸などが適応します。

血毒には生野菜

血毒の強い人は、生野菜を多く摂ると良いです。またナス科のナスビ、トマト、ピーマン。アクの強いホウレン草やゴボウなどは温野菜としてアクを減らし食べると合います。

この血毒下焦の中には、陳旧の瘀血と言う分類が有ります。頑固に凝り固まった瘀血です。玄米を必要期間のみ短期間食べると良いです。

血虚の食養生

逆に、血虚は冷えや貧血、体力低下の原因になる血毒です。
血虚には人参、反鼻シ、当帰芍薬散などが適応します。
食養生として、温野菜やイモ類、穀類、ニンニク、レーズン、鶏肉、牛肉、マトン等が合います。

タフラマカン砂漠の鳩菊

最初にタフラマカン砂漠を訪れたのは2003年でした。
人懐こいウイグル族の方々にお世話になり感謝しています。その後タフラマカン砂漠を3回訪れることになります。
タフラマカン砂漠は紅花や番紅花サフランが取れる一大産地でもあります。

最初に新疆を訪れた時にウイグル民族医学の大学を訪問しました。
そこの附属病院に行くと、驚く事に白斑の専門病院だったのです。
世界各地から白斑の患者さんが来ているそうです。

白斑への鳩菊

紫外線の強いタフラマカン砂漠、白斑の治療に適する生薬があるのではと思い、数年後2回目の訪問の時に、附属病院で使用する内服薬を手に入れました。
舐めると、脾の臓の甘みと肺の辛みです。辛みでも深い辛みではなく、浅い表に使う辛みでした。

数日後、現地で鳩菊と言う白斑の外用の生薬を入手しました。白斑の外用ですが、五味の確認で口にすると私の肌にアレルギー性の発疹がいっぱい出ました。

現在はウイグル民族医学との関係も断たれ、私の白斑治療の調査も断念することになっています。

紫外線を防止する生薬

30年近く前に、中国の雲南省の昆明を訪れたことがあります。
昆明の街は北回帰線に近く、夏は太陽が真上にきます。しかし昆明はヒマラヤの中腹にあります。標高が2000メートルですので一年中温暖で過ごしやすい街です。

その後、ここ昆明を起点に石淋や、麗江、シャングリア、ネパールなどを訪問する経験を得ました。

最初に昆明を訪れた時に生薬市場を訪問しました。
そこで見たことのない生薬に出会いました。真っ白な枝に朱色の斑点の広がる生薬です。

同行された雲南中医学院の教授の説明によると、紫外線の害を防止する働きが有るとの事。アメリカ航空宇宙局のNASAが買い付けに来ていると言われていました。
こんな山奥までNASAは調べに来ているのだと驚いたのを覚えています。

同時にこの生薬は白斑を連想させる色合いでした。
紫外線の強い土地に紫外線の害を防ぐ生薬が存在する東洋医学の身土不二そのものです。