四逆散、四君子湯、四物湯、紫根牡蛎湯、七物降下湯、八物降下湯
軽度の神経症、男性。漢方処方応用のコツより引用。数年前から下肢がだるく、疲れやすく、仕事の能率が上がらないという。やや小柄な体格だが、肉付きは中くらいで病院ではどこも悪くないと言われているとおり特別な所見はない。腹診すると前述のような腹証をしていたので、四逆散を投与した。一ヶ月も経った頃、身体が軽く感じ、下肢のだるさは意識しなくなり疲れなくなった。その後、食事のせいか、心下部が痛んだ時は柴胡桂枝湯に変えて良くなった。