- 2016年6月21日
平胃散、平肝流気飲、防已黄耆湯、防已黄耆湯加麻黄、防風通聖散、補中益気湯
日本漢方の古方派を中心とした漢方薬、処方をご紹介します。一般の方から専門家まで馴染めるよう、改善例、処方薬味、適応疾患、……

日本漢方の古方派を中心とした漢方薬、処方をご紹介します。一般の方から専門家まで馴染めるよう、改善例、処方薬味、適応疾患、使用目標、漢方の証、方意をご紹介。
改善例は喘息の症例です、
喘息、女性。漢方処方応用の実際より引用
風邪をこじらせて以来、喘息のようになって咳が年がら年中出ている。痰が絡んで切れにくく咳が激しいときは喘鳴を伴い呼吸が苦しくなる。咳の酷い時は一日中咳こんでいて何も仕事ができない。夜も咳が出るので安眠したことは一晩も無い。
食欲がなく疲労しやすく、いつも疲れている。冷え症で手足が冷たく、いつもカイロを使っている。冬は腰が痛み、下痢しやすく秋から冬にかけては風邪を引きやすく、冬の間じゅう風邪の気分が抜けない。また毎月排卵期から月経が終わるまでめまい、頭痛、全身倦怠感が酷い。患者はやや長身で中肉、一見体格のよい婦人であった。
甘草 |
竹葉 |
石膏 |
粳米 |
麦門冬 |
半夏 |
人参 |
感冒の長引いたもの、流感、気管支炎、肺炎、気管支喘息、麻疹、呼吸困難、肺結核、糖尿病
麦門冬湯の証に似て、口渇、口乾のある方に用います。
発熱症が長引いて余熱が残り、痰が多く咳が激しく呼吸が浅表となり心下部が冷えて嘔吐することがある方に用います。睡眠不足で夢を見ることが多い方で、口舌乾燥し、食欲不振、寝汗などがあり、痩せて身体枯燥し皮膚が乾燥する傾向にあり、肌が熱く触れることがある方に用います。

桜皮の代わりに撲ソクを使う処方もあります
甘草 |
川骨 |
川芎 |
桜皮 |
丁香 |
桂皮 |
大黄 |
打撲、捻挫、打撲後遺症、慢性腱鞘炎
体力中程度の人を中心に用い、打撲、捻挫による腫脹、疼痛がある方に用います。筋肉、腱、腱鞘などの疼痛が長期にわたるものに用います。
一般に打撲直後よりも、数日以上経たものに適応症が多いです。新鮮な挫傷、打撲傷は大体1週間位で良くなります。

地黄 |
山茱萸 |
山薬 |
牡丹皮 |
茯苓 |
澤瀉 |
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知母 |
高血圧症、糖尿病、慢性腎炎、慢性肝炎、慢性尿路感染症
火照り、逆上せ、熱感、午後の微熱、咽痛、口渇、寝汗、性欲仮亢進などの症状が明らかな方に用います。

甘草 |
大黄 |
芒硝 |
急性腸炎、慢性便秘、歯牙などが腫痛して便秘を伴うもの、しゃっくり
体力がやや衰えた人の便秘に用います。病後の便秘、老人の便秘などで、口や舌が乾いて、腹が張り気味の方に用います。
熱証で便秘しているときに、頓服として用いることがあります。けれども、この際に脈が沈実で腹にも弾力があることが条件となります。

甘草 |
釣藤鈎 |
生姜 |
橘皮 |
茯苓 |
半夏 |
菊花 |
防風 |
石膏 |
人参 |
麦門冬 |
神経症、常用性頭痛、眩暈、肩凝り、脳動脈硬化症、高血圧症
年配者の頑固な頭痛で眩暈を伴う方に用います。朝起き抜けや休息時の頭痛、頭重は大切な目標になります。しかし、これがなくとも有効な場合があります。
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薬剤師。長崎大学薬学部卒業、日本薬剤師会会員、日本東洋医学会会員、東亜医学会会員、伝統漢方研究会会員。20代前半に、現代薬理学から漢方医学に入り40年以上が過ぎました。色々な流派の先生に師事し、最後は故入江正先生に師事し臨床医学を継承しています。