漢方薬

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猪苓湯、通導散、桃核承気湯、当帰飲子、当帰散

慢性膀胱炎。女性、漢方処方応用の実際より引用。30年来膀胱炎で悩んでいる婦人が訪れた。体質は虚弱で冷え症、胃腸はきわめて弱い。この人は30年の間「排尿には不快感が伴うもの」と思っていたということであった。この患者に猪苓湯と当帰芍薬散の合方を与えた。ただし当帰芍薬散の当帰、川芎はごく少量用いた。胃腸の弱い人にはこの薬がすぐに胃にこたえて食欲が減ったり、胸にもたれたりするからである。これで半月にもならないうちに自覚症状が無くなり「排尿には苦痛などは無いものだった」と言うようになった。このとき患者は服薬をすぐ止めてしまった。その後に再発し、再び服薬すると1ヶ月もたたないうちに、症状は再び軽快し、身体が丈夫になって余り疲れなくなり、約1ヶ月服薬して治療を終了した。
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当帰建中湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、当帰四逆湯、当帰芍薬散

漢方処方応用の実際より引用-患者は32歳の女性。約8ヶ月前、人工流産の手術を受け、その後腹膜炎になり、帯下、血塊が下がり右腹が痛み、発熱が続いて入院していた。現在は腹部が膨満し、圧重感があり、寒い目に遭うと症状が激しくなる。ことに右下腹部が重苦しく圧痛が著名で右の腰から下肢にかけて冷える。熱はほとんど平熱になったが頭が重く疲れやすく動悸があり、安眠ができない。食欲は普通で大便は4,5日に1回、月経は少し遅れるが毎月ある。
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当帰拈痛湯、当帰連翹湯、騰竜湯、独参湯

騰竜湯、本朝経験。適応疾患。前立腺炎、前立腺肥大、睾丸炎、骨盤腹膜炎、虫垂炎、鼠径部リンパ腺炎、子宮筋腫、子宮癌。使用目標。下腹部、骨盤腔、陰部等に炎症や化膿症があり、或いは腫脹、疼痛を訴える方に用いられます。漢方の証、方意。病位、虚実。陽明病、実証。方意。下焦の熱証。激しい充血、発赤、腫脹、疼痛。備考。大黄牡丹皮湯を加減したものです。実証で急迫症状のある方には、そのまま用いて良いのですが、慢性病で便秘のない方には、大黄、芒硝を抜いても良いです。前立腺肥大で尿閉を来すものには、大黄、芒硝を去加し、八味丸と合方して用いることが多いです。
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安中散、胃風湯、胃苓湯、茵蔯蒿湯、茵蔯五苓散

神経性胃炎、65歳、男性。漢方処方応用の実際より引用。65歳の男性。足の痛風が漢方治療で治ってから、すっかり漢方ファンになった人である。ある時、食欲が減少し、食事を摂るとすぐに胃部が膨満して苦しくなり、時々胸焼けしたり軽く上腹部が痛むようになった。ある病院で検査したところ、胃酸が減少していると言われ、癌になるのではないかと心配された。
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温経湯、温清飲、温胆湯、越婢加朮湯、越婢加半夏湯

温経湯の使用目標。婦人が下腹部が冷えて妊娠しない方、子宮出血や月経不順、或いは月経過多、若しくは月経寡少などがあって下腹部が引き連れて痛み、腹部が膨満するもので手掌が煩熱し、口唇が乾燥する方に用います。
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延経気方、黄耆建中湯、黄芩湯、黄連解毒湯、黄土湯

月経を遅らせたい方に用います。病位、虚実;実証。備考;臭気の嫌な方には、冷たくして服用しても良いです。月経開始予定日の7日前より6日間連用します。処方薬味。続断、蒲黄、枳実、栝楼仁、滑石。
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黄連湯、乙字湯、華蓋散、藿香正気散、葛根湯、葛根湯加石膏、葛根湯加桔梗石膏

悪心、嘔吐のおこる方に用います。この時、胃部の停滞感や重苦しい感じ、食欲不振、口臭などがあります。動悸が起こって息苦しく、上衝してつきあがる感じがあります。便通は、便秘する場合や下痢する場合があります。腹部では、みぞおちに抵抗があり、上腹部に圧痛を感じることがあります。
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葛根黄連黄芩湯、葛根湯加辛夷川芎、葛根湯加苓朮附湯、葛根加半夏湯、加味八仙湯

肩凝り、50歳、男性。漢方処方・応用の実際より引用-藤平健博士が、高血圧症に葛根黄連黄芩湯を用いて良い事があると言われる事にヒントを得てこの処方を用いてみた。患者は体格の良い骨格のがっちりした人である。葛根黄連黄芩湯を用いて1週間後に来院したとき「今度の薬を2日飲んだら、肩のこりは嘘のようにとれて、さっぱりしました。」
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加味温胆湯、加味帰脾湯、加味逍遙散、加味腎気円、牛車腎気丸、括呂枳実湯

不眠、青年。漢方処方応用の実際より引用-患者は痩せて顏色の悪い、腹部で心下部振水温を認める方で5、6年前から夜眠れず、各所の大病院にかかって薬をもらいましたがどんな薬も始めの2、3日は効くのですがその後は絶対に効果がなくなるのだそうです。
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乾姜人参半夏丸、甘草乾姜湯、甘草瀉心湯、甘草湯、甘草附子湯

適応疾患 妊娠悪阻(つわり)、胃カタル、神経症、夢遊病、不眠症 使用目標。消化機能が衰えてみぞおちが硬く、吐き気、嘔吐がとまらない方に対して用います。漢方の証、方意。病位、虚実;太陰病から少陰病、虚証。十二臓腑配当;脾、腎。方意;脾胃の水毒の動揺による激しい悪心、嘔吐、吃逆。脾胃の水毒、脾胃の虚証としての食欲不振。
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甘草麻黄湯、甘麦大棗湯、帰耆建中湯、帰脾湯、芎帰膠艾湯

適応疾患。気管支喘息の発作。使用目標。呼吸困難をきたす方、自然に汗が出る方、発汗しない方、浮腫のある方に用います。漢方の証、方意。病位、虚実;心、肺。甘麦大棗湯、金匱要略。漢方薬をご紹介。適応疾患。ヒステリー、舞踊病、統合失調症、精神分裂症、神経症、小児夜啼症、不眠症、癲癇、胃痙攣、子宮痙攣。
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芎帰調血飲第一加減、杏蘇散、桔梗湯、銀翹散、駆風解毒湯

適応疾患。産後の貧血、ノイローゼ、血の道症、生理不順、軽度の産褥熱、乳汁不足。使用目標。出産によって精神的にも肉体的にも疲労の状を停止、胃腸消化器も機能が衰え、或いは産後のくだり物が残っていたり、感情が高ぶり、自律神経失調症状が現れている方に用います。