- 2016年6月23日
八味丸、八味地黄丸、八味帯下方、半夏厚朴湯、半夏瀉心湯、半夏白朮天麻湯
日本漢方の古方派を中心とした漢方薬、処方をご紹介します。一般の方から専門家まで馴染めるよう、改善例、処方薬味、適応疾患、……

日本漢方の古方派を中心とした漢方薬、処方をご紹介します。一般の方から専門家まで馴染めるよう、改善例、処方薬味、適応疾患、使用目標、漢方の証、方意をご紹介。
肩凝り、50歳、男性。漢方処方応用の実際より引用
約10年前からの常習性の頭痛で苦しんでいた。血圧もやや高く、特に最小血圧が亢進し、160から110ぐらいを上下していた。2月末に初めて来院してから、柴胡加竜骨牡蠣湯、黄連解毒湯などを用いたが症状は一進一退で5月中旬、頭痛と肩凝りを訴えたのである。
藤平健博士が、高血圧症に葛根黄連黄芩湯を用いて良い事があると言われる事にヒントを得てこの処方を用いてみた。患者は体格の良い骨格のがっちりした人である。葛根黄連黄芩湯を用いて1週間後に来院したとき「今度の薬を2日飲んだら、肩のこりは嘘のようにとれて、さっぱりしました。しかし昨日からまた頭痛だけがおきています。」と患者が報告した。
その後、この患者に半夏白朮天麻湯を用いて頭痛がおこらいないようになった。これは10年来の病気で、証が錯雑していたものであろう。
葛根 | 黄連 | 黄芩 |
インフルエンザ、気管支喘息、二日酔い、火傷、口内炎、舌炎、充血性眼疾患、胃腸型感冒、赤痢等急性胃腸炎、各種の発熱性下痢、肩凝り、高血圧症、脳血管障害発作後、不眠症、不安神経症
発汗すべき証に下剤を用いたため、下痢が止まらなくなり、息切れして、汗が出る方に用います。熱のある下痢の初期にも用いられます。
葛根 | 麻黄 | 桂枝 |
芍薬 | 大棗 | 生姜 |
甘草 | ![]() 辛夷 | 川芎 |
副鼻腔炎、蓄膿症、肥厚性鼻炎、慢性鼻炎、鼻づまり、鼻茸
濃厚な鼻水、後鼻漏のある方、慢性の蓄膿症の方によく用います。

葛根 | 麻黄 | 桂枝 |
芍薬 | 大棗 | 生姜 |
甘草 |
蒼朮 | 茯苓 |
附子 |
三叉神経痛、上腕神経痛、夜尿症、肩凝り、乳腺炎、結膜炎、中耳炎、上半身のリンパ腺炎、耳下腺炎
上焦、上半身の神経痛、リウマチ、肩凝り、関節痛に対する方剤です。

甘草 | 葛根 | 生姜 |
芍薬 | 麻黄 | 桂皮 |
大棗 | 半夏 |
感冒、流感、大腸炎、赤痢、肩凝り、五十肩
表の寒証、表の実証の葛根湯証で吐き気のある方に用います。

甘草 |
白朮 | 川芎 |
当帰 | 茯苓 | 桂皮 |
羌活 | 牛膝 | 柴胡 |
人参 | 地黄 | 陳皮 |
防風 | 半夏 | 芍薬 |
秦艽 |
手足の痺れ感、運動麻痺、脳溢血の麻痺と疼痛、顔面神経痙攣、顔面神経麻痺
手足の痺れ感に対して用います。水太りの方に顕著で、長く座っていると痺れる方や運動麻痺、知覚異常のある方に用います。山椒などを食した後の舌の痺れで味が分らない時に良いとかかれた古書もあります。
薬剤師。長崎大学薬学部卒業、日本薬剤師会会員、日本東洋医学会会員、東亜医学会会員、伝統漢方研究会会員。20代前半に、現代薬理学から漢方医学に入り40年以上が過ぎました。色々な流派の先生に師事し、最後は故入江正先生に師事し臨床医学を継承しています。