
日本漢方の古方派を中心とした漢方薬・処方をご紹介します。
一般の方から専門家まで馴染めるよう、治療歴・処方薬味・適応疾患・使用目標・漢方の証・方意をご紹介。
当帰拈痛湯(トウキネンツウトウ)-蘭室秘蔵-
処方薬味
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適応疾患
慢性関節リウマチ、諸種関節痛、四肢の痛み、下肢の皮膚病、バージャー病
使用目標
関節痛に用います。その目標としては関節付近の肌肉が発赤腫脹して痛むもので、関節自体の痛みではなさそうな方に用います。関節周辺の皮膚が暗赤色を呈してやや腫脹しているものに奏効する傾向にあります。
当帰連翹湯(トウキレンギョウトウ)-万病回春-をご紹介
処方薬味
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適応疾患
痔疾、痔核、痔ろう、疼痛、痒痛
騰竜湯(トウリュウトウ)-本朝経験 -をご紹介
処方薬味
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適応疾患
前立腺炎、前立腺肥大、睾丸炎、骨盤腹膜炎、虫垂炎、ソケイ部リンパ腺炎、子宮筋腫、子宮癌
使用目標
下腹部、骨盤腔、陰部等に炎症や化膿症があり、或いは腫脹、疼痛を訴える方に用いられます。
漢方の証・方意
- 病位・虚実;陽明病、実証
- 方意;下焦の熱証:激しい充血、発赤、腫脹、疼痛
- 備考;大黄牡丹皮湯(ダイオウボタンピトウ)を加減したものです。実証で急迫症状のある方には、そのまま用いて良いのですが、慢性病で便秘のない方には、大黄、芒硝を抜いても良いです。前立腺肥大で尿閉を来すものには、大黄、芒硝を去加し、八味丸(ハチミガン)と合方して用いることが多いです。
独参湯(ドクジントウ)-景岳全書-をご紹介
処方薬味
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適応疾患
大出血、創傷、激しい下痢や嘔吐、発熱過多、感染症、心不全などによるショックの救急
使用目標
顔面蒼白、無欲状態、冷汗、血圧降下などの一次性ショックの状態の方に用います。大量の人参を使用して初めて効果があり、通常18gから30g用います。普通量では無効です。また、ショックが回復した日には根本的治療に切り替える必要があります。
漢方の証・方意
- 病位・虚実;虚証
- 十二臓腑配当;肺・脾
- 方意;補気による強心、中樞神経系の興奮、下垂体と副腎系の興奮などの一時性のショック
参考文献・出典
- 漢方診療医典 大塚敬節・矢数道明・清水藤太郎 著
- 漢方処方 応用の実際 山田光胤 著
- 漢方方意ノート 千葉古方漢方研究会 著
- 漢方治療百話第1~3集 矢数道明 著
- 腹證奇覧 稲葉克文礼 和久田寅叔虎 著
- 漢方処方応用のコツ 山田光胤 著
- 薬局製剤 漢方194方の使い方 埴岡博・滝野行亮 共著
- 勿誤薬室方函口訣 長谷川弥人 著
- 漢方診療30年 大塚敬節 著
- 皇漢医学 湯本求真 著
- 黙堂柴田良治処方集 柴田良治 著
- 類聚方広義 吉益東洞 著