- 2016年6月24日
人参養栄湯、排膿散、排膿湯、排膿散及湯、伯州散、麦門冬湯、麦門冬飲子
日本漢方の古方派を中心とした漢方薬、処方をご紹介します。一般の方から専門家まで馴染めるよう、改善例、処方薬味、適応疾患、……

日本漢方の古方派を中心とした漢方薬、処方をご紹介します。一般の方から専門家まで馴染めるよう、改善例、処方薬味、適応疾患、使用目標、漢方の証、方意をご紹介。
慢性湿疹、女性39歳。漢方処方応用の実際より引用
数ヶ月前から顏と手足に発疹が出て、浸出液があって非常に痒いという。顏は眼の周囲がところどころが赤くなり、浸出液が乾燥して痂皮になっている。ある大病院にかかっていてステロイドホルモンを飲んだり、塗布薬を用いているが一時よくなってもすぐまた悪くなるという。小柄でやや肥満型、色白の未婚婦人、筋肉は軟弱な方であるが脈は緩である。腹部は両側の腹直筋がやや拘攣し、右の季肋下に軽い抵抗をみとめ心下部に軽い浸水音がある。
腹証を目標に四逆散合四物湯を用いると2週間ばかりで皮膚病が軽快したが、3週間目頃、胃部が痞え腹が痛んで下痢するという。
そこで胃腸のためには半夏瀉心湯を皮膚病に消風散をどちらも乾燥エキス剤で投与することにした。これで胃の具合も湿疹もよくなったが食べすぎ過労などがあると眼の周囲が赤くなるといって患者は続けて服薬した。そして約1年間治療し、すっかり良くなったといって服薬をやめた。
その間に手に水虫が出た水仕事をさかんにするせいだろうと本人は言っていたがこの時は消風散エキスと十味敗毒湯のエキスを兼用し2ヶ月ばかりで良くなった。
当帰 |
蒼朮 |
石膏 |
防風 |
牛蒡子 |
木通 |
蝉退 |
苦参 |
荊芥 |
知母 |
胡麻 |
地黄 |
頑固な湿疹、水虫、苔癬、夏季の悪化するいろいろな皮膚疾患、アトピー性皮膚炎
亜急性、慢性の湿疹の方に用います。皮膚に丘疹が密生して癒合し、一面に浸出液が多くて湿潤し腫脹が甚だしいもので、あるいは口渇があったり厚い痂皮を生じて一見汚らしく見えます。活動的な病変が特徴的です。

甘草 |
升麻 |
生姜 |
芍薬 |
葛根 |
虚弱児の感冒、水痘、麻疹などの発疹を伴う熱性疾患、蕁麻疹、激しい頭痛を伴う熱性疾患
麻疹の初期で、まだ発疹が出ないうちで熱が出て感冒などの熱と見分けのつかない時期に用います。なかなか発疹せず内攻の恐れがある時に、速やかに発疹させます。虚弱児の感冒、水痘などにも応用できます。

甘草 |
蒼朮 |
生姜 |
芍薬 |
升麻 |
黄耆 |
大棗 |
人参 |
白芷 |
防風 |
肝硬変、リール黒皮症、面黒
病位、虚実。陽明病

甘草 |
白朮 |
生姜 |
芍薬 |
茯苓 |
当帰 |
薄荷 |
柴胡 |
神経症、肝炎、肝硬変、生理異常、肝斑
加味逍遙散証で逆上せ、頭痛、肩凝り、顔面紅潮の無い方に用います。
病位、虚実。少陽病

辛夷 |
枇杷葉 |
知母 |
百合 |
黄芩 |
山梔子 |
麦門冬 |
石膏 |
升麻 |
鼻詰まり、慢性鼻炎、蓄膿症
腹力が中程度の方で鼻閉、鼻炎、蓄膿症のある方に用います。
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薬剤師。長崎大学薬学部卒業、日本薬剤師会会員、日本東洋医学会会員、東亜医学会会員、伝統漢方研究会会員。20代前半に、現代薬理学から漢方医学に入り40年以上が過ぎました。色々な流派の先生に師事し、最後は故入江正先生に師事し臨床医学を継承しています。