- 2016年5月27日
黄連湯、乙字湯、華蓋散、藿香正気散、葛根湯、葛根湯加石膏、葛根湯加桔梗石膏
日本漢方の古方派を中心とした漢方薬、処方をご紹介します。一般の方から専門家まで馴染めるよう、改善例、処方薬味、適応疾患、……

日本漢方の古方派を中心とした漢方薬、処方をご紹介します。一般の方から専門家まで馴染めるよう、改善例、処方薬味、適応疾患、使用目標、漢方の証、方意をご紹介。
麻子仁 |
甘草 |
桃仁 |
乾地黄 |
大黄 |
杏仁 |
柴胡 |
黄芩 |
熟地黄 |
老人、虚弱者、術後回復期、動脈硬化、慢性腎炎などにみられる常用性兎糞状便秘
頑固な便秘の方に用います。麻子仁丸の証に、さらに体液の欠乏の甚だしい状態の方を目標にします。したがって老人や衰弱者に適応が多いです。

蘇葉 |
陳皮 |
乾姜 |
香附子 |
烏薬 |
甘草 |
婦人の気の病に用います。或いは痛み、心胸に上衝するものに用います。或いは腹中に結塊があり口渇し、月経不順がある方に用います。眩暈、嘔吐、往来感熱のある方にも用います。

黄連 |
乾姜 |
生姜 |
黄芩 |
甘草 |
半夏 |
大棗 |
人参 |
胃腸炎、醗酵性下痢、胃腸過多症、胃拡張、二日酔い、神経性胃炎
体力、体格中程度、虚実中間の人が、心下部が痞え、食欲不振、悪心、嘔吐、上腹痛などがあり、或いは腹鳴、下痢などがあって、触診すると心下部が硬く張って抵抗を認めるものがあります。特に胸焼け、げっぷが多く、時には上腹部が痛む方に用います。この時の腹痛は、鈍痛または軽痛でどちらかというと軽い場合が多いです。

人参 |
麦門冬 |
五味子 |
肺炎、暑気あたり、日射病、出血、激しい嘔吐や下痢、熱傷などの脱水を伴うショック、熱病の回復期
暑熱の環境での発汗過多や慢性病の経過時の無欲状態、全身の倦怠無力感、息切れ、呼吸促進、眩暈、口渇のある方、慢性的に続く乾咳、息切れなどに用いる薬方です。

64歳、男性。漢方処方応用の実際より引用
約半月前から、酷く胸や脇腹が痛んで身体が疲れる。朝早くから胸が激しく痛むため目が覚めてしまうという。近所の医者には肋間神経痛と言われて注射を受けているが、少しも良くならないという。体格は背が高くて痩せ型。最近だいぶお腹が出てきたという。食欲が不振で足が冷え、大便が秘結している。最高血圧166、最低100。脈は浮でやや数、腹診すると肋骨弓の下の上腹部が、見たところ肋骨弓にそって全体にやや膨れ、触診すると酷く硬く過敏な圧痛がみとめられた。大柴胡湯の胸脇苦満の抵抗より硬く、圧痛が甚だしい。そのうえ心下部に浸水音がみられた。
この腹証を結胸と思い小陥胸湯加大黄芒硝を投与した。1週間後に、胸脇の痛は殆ど訴えなくなった。その時、肋骨の下はだいぶ硬さが減り、圧痛も減少した。この時の腹証は、ちょうど大柴胡湯湯証の胸脇苦満と考えられた。この患者にはその後、大柴胡湯を投与し1ヶ月ほどですっかり健康を取り戻した。
栝楼仁 |
黄連 |
半夏 |
諸種の熱病、特に肺炎、気管支炎、胸膜炎、胃炎、肋間神経痛
胸痛、季肋部の疼痛のある方に用います。この時、胸脇部に充満圧迫感があり、咳をする時や呼吸を深くすると、胸が痛い場合に用います。腹証として心下部、季肋下部に、抵抗および圧痛が、かなり顕著に現れるものが多いです。
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薬剤師。長崎大学薬学部卒業、日本薬剤師会会員、日本東洋医学会会員、東亜医学会会員、伝統漢方研究会会員。20代前半に、現代薬理学から漢方医学に入り40年以上が過ぎました。色々な流派の先生に師事し、最後は故入江正先生に師事し臨床医学を継承しています。