
当帰拈痛湯・当帰連翹湯・騰竜湯・独参湯
騰竜湯(トウリュウトウ)-本朝経験 -適応疾患。前立腺炎、前立腺肥大、睾丸炎、骨盤腹膜炎、虫垂炎、ソケイ部リンパ腺炎、子宮筋腫、子宮癌。使用目標。下腹部、骨盤腔、陰部等に炎症や化膿症があり、或いは腫脹、疼痛を訴える方に用いられます。漢方の証・方意。病位・虚実;陽明病、実証。方意;下焦の熱証:激しい充血、発赤、腫脹、疼痛。備考;大黄牡丹皮湯(ダイオウボタンピトウ)を加減したものです。実証で急迫症状のある方には、そのまま用いて良いのですが、慢性病で便秘のない方には、大黄、芒硝を抜いても良いです。前立腺肥大で尿閉を来すものには、大黄、芒硝を去加し、八味丸(ハチミガン)と合方して用いることが多いです。