漢方コラムの記事

漢方雑記

勉強だけでは治せない漢方

治せないのは施術者である自分の責です。漢方薬の質が悪いと言い訳出来ないために、漢方薬の質は最高の物を選品し揃えます。漢方薬の責任に出来ない様に。
東洋医学理論

症状から観る東洋医学の証

2023年2月28日。写真は、青森県、奥入瀬谿谷です。 東洋医学の証 東洋医学は体表解剖学です。望診、問診、聞診、切診により体表に現れた状態や症状を捉え、東洋医学の証である病因の気血水、臓腑、病位の三陰三陽、病向、病性などを判断していきます...
漢方雑記

ゴビ砂漠の漢方薬

2023年2月24日。写真は、ゴビ砂漠の砂上から撮ったオアシスの町です。 万里の長城の地黄 30年近く前に初めて中国を訪れました。その当時は北京でもまだ人民服を着た方もいらっしゃいました。 秦の始皇帝が造った万里の長城を訪れたのもその時です...
東洋医学理論

体質の必要な診方2

2023年2月21日。写真は、青森県八甲田山ブナ淋です。 必要な体質の診方1から続く 今回は病の原因である病因の血毒に影響を与える摂取した食物の流れを診ていきます。タンパク質、脂肪、炭水化物の中でも特に油脂物は血毒との関係が強いです。 ご自...
東洋医学理論

体質の必要な診方1

2023年2月15日。写真は、青森県、奥入瀬オイラセ谿谷、雲井の滝です。 西洋医学と東洋医学 風邪などで発熱した場合、西洋医学では種類は異なっても通常は同じ効能の解熱剤を使用します。しかし東洋医学では一人一人の患者さんの証に応じて治療法も漢...
東洋医学概念

漢方薬は限局的な働き2

2023年2月10日。写真は、山形県蔵王の樹氷です。 漢方薬は限局の働き1から続く 全身に効く漢方薬の方が少ない 「すべての漢方薬が全身に効くわけでは有りません。むしろ全身に効く漢方薬の方が少ない。」と思われます。 当帰、川芎の補血薬 血虚...
東洋医学概念

漢方薬は限局的な働き1

2023年2月7日。写真は、広島県福山市の草戸稲荷神社です。 漢方薬は内服なので全身に効くのか 漢方薬は内服ですので全身に効くと思われることが多いです。 しかし漢方薬は効果が出る身体の部位ごとに、それぞれ分類され使われています。 東洋医学で...
東洋医学概念

電気的磁場と東洋医学

2023年1月31日。写真は、広島県福山市の草戸稲荷神社です。 第六感 すべての物質は原子からなっています。原子は陽子と中性子からなる原子核と電子から出来ています。 その陽子と中性子の数で質量が決まります。 原子核は正の電荷を帯び、電子は負...
漢方食養生

食養生。誰でも分かる理論

2023年1月27日。写真は、鹿児島県霧島市高千穂の峰の火口です。 一般的な食養生 夏に出来るものは身体を冷やし、冬に出来るものは身体を温める。 南に出来るものは身体を冷やし、北に出来るものは身体を温める。 身土不二から考えても、そういう傾...
東洋医学概念

柴胡の栽培品と野生品

2023年1月24日。写真は、福岡市夕焼け です。 柴胡には野生品と栽培品があります 柴胡は本来の漢方では野生の4年根を使用します。 しかし野生の柴胡は取りつくされ、日本では絶滅したと言われる生薬です。現在は栽培品の柴胡が漢方薬として使用さ...
東洋医学理論

熟地黄と乾地黄の働きの違い

2023年1月17日。写真は、熊本県南小国町黒川温泉の上の草原が広がる風の丘です。 非常に重要で繁用される漢方薬味に地黄があります。 地黄の使い分け 市場には生地黄が無いため、実際には乾地黄と熟地黄を使い分けています。 漢方では古方派は乾地...
東洋医学理論

傷寒論宋版の桂枝湯条文

2023年1月13日。写真は長野県白馬八方尾根です。 桂枝湯 傷寒論の最初に出てくる薬方が桂枝湯です。 煎じ方、飲み方、改善例、判断基準など非常に参考になります。 煎じ方、飲み方 傷寒論宋版、桂枝湯条文より 「桂枝湯の方。中略。水七升を以て...