漢方コラム

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四季、陰陽と漢方

2022年7月5日。写真は、鹿の群。湯布高原です。四季の季節に合う養生法東洋医学の四季は、新暦ではなく旧暦で考えます。四季は旧暦節分の次の日、立春から春が始まります。同様に立夏、立秋。立冬と季節が変わります。春は陰中の陽新暦2、3、4月です...
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気血両虚

2022年6月30日。写真は、久住タデ高原です。先日、九州の伝統漢方研究会でお話した内容です。気血両虚の考え方気血両虚と言う漢方概念があります。代表的な処方に八珍湯があります。十全大補湯は八珍湯に黄耆と桂皮を加えた加味方です。八珍湯八珍湯は...
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掻痒症の漢方。証の決め手

2021年1月12日。写真は長崎市、眼鏡橋です。皮膚掻痒症の漢方治療漢方に相談に来られる患者さんで、皮膚掻痒症の患者さんは意外と多いです。掻痒症は発疹が無いのに痒みが酷い疾患です。望診でも痒みを訴えるのに発疹などがありません。痒みが酷いのか...
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誰でも出来る糸練功

2021年1月7日。写真は北海道留寿都。イゾラ山頂から観た洞爺湖です。医療気功の糸練功今から30年程前、膝関節が腫脹している患者さんの漢方治療している時です。腫脹している膝に手掌を近づけると、触れていないのに熱を感じました。手背では感じませ...
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病と東洋医学の体質

2021年1月5日。写真は長崎県平戸市生月島、サンセットウェイです。東洋医学に於ける肌の色東洋医学の望診で診るポイントに肌の色が有ります。日焼けではなく地肌が黒い人は、後世方の一貫堂医学の解毒症体質の方が多いです。解毒症体質には、温清飲、柴...
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漢方よもやま話

2020年12月26日。写真は平戸市、ザビエル記念教会と寺院が融和する平戸独特の風景です。歯周病と漢方30代の頃、飲み友達が「歯茎が腫れて痛い、歯医者さんに行ってるんだけど」と言いながら一緒に飲んだことがあります。糸練功で診ると排膿散及湯証...
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心の病

2020年12月18日。写真は長崎県佐世保市、九十九島です。奔豚病、漢方では東洋医学には奔豚病と言う病態が有ります。漢方の古典、金匱要略には「奔豚は気上がって胸を衝き、腹痛、往来寒熱す。奔豚湯之を主る」と有ります。往来寒熱は少陽病の熱型の特...
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誰でも判る望診

2020年12月9日。写真は滋賀県、長浜城です。漢方の診察方法は四診です。望診、聞診、切診、問診の4つです。この中で目で見て判断するのが望診です。爪の望診今日は望診で爪の診方をご紹介します。ご自分の爪を診てみて下さい。爪の成長は半年爪は伸び...
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本草綱目の食養生

薬味の働きは本草綱目を始めとする東洋医学の薬理学書を参考にしています。薬味、食材ごとの働き。紫蘇。除寒。身体を温め寒さを除きます。胃腸の弱い人の風邪に、漢方では紫蘇を入れた香蘇散や参蘇飲を使用します。
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食材の特性

2020年11月27日。写真は石川県、兼六園。冬支度、雪吊りです。お米、蕎麦、塩お米 もち米は、温でエネルギーが大きく、体力が落ちている時などに合います。風邪などの時に作るお粥や重湯は、もち米の方が効果が良いです。 白米は平。 玄米は、涼で...
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食養生の食材の応用を病へ

八綱分類東洋医学の理論の中に五気と言う概念があります。五気は食材や漢方薬が身体を温めるか冷やすかの目安です。熱、温、平、涼、寒の五段階に分けます。八綱分類と言う体質や病態を見分ける理論が有ります。 五気である寒熱。 水分の状態である燥湿。 ...
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失われた採取時期と漢方名

2020年11月7日。写真は高野山です。薬膳、薬酒の素材東洋医学の薬理学書に神農本草経と言う古典があります。その中に365種の薬材、食材が記されています。薬材、食材は上薬、中薬、下薬の3種に分類され記載されています。上薬、中薬、下薬上薬。1...