東洋医学理論の記事

東洋医学理論

病が進行する太陽病

2023年3月10日。写真は、青森県、奥入瀬谿谷で見つけた天然の山伏茸、侯頭菌です。凄い。 三陰三陽 東洋医学では病気の進行具合を判断し、その病位と言う時期ごとの治療法が確立されています。 病位は脈証、熱型、熱のパターン、舌証、腹証、他で判...
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症状から観る東洋医学の証

2023年2月28日。写真は、青森県、奥入瀬谿谷です。 東洋医学の証 東洋医学は体表解剖学です。望診、問診、聞診、切診により体表に現れた状態や症状を捉え、東洋医学の証である病因の気血水、臓腑、病位の三陰三陽、病向、病性などを判断していきます...
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体質の必要な診方2

2023年2月21日。写真は、青森県八甲田山ブナ淋です。 必要な体質の診方1から続く 今回は病の原因である病因の血毒に影響を与える摂取した食物の流れを診ていきます。タンパク質、脂肪、炭水化物の中でも特に油脂物は血毒との関係が強いです。 ご自...
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体質の必要な診方1

2023年2月15日。写真は、青森県、奥入瀬オイラセ谿谷、雲井の滝です。 西洋医学と東洋医学 風邪などで発熱した場合、西洋医学では種類は異なっても通常は同じ効能の解熱剤を使用します。しかし東洋医学では一人一人の患者さんの証に応じて治療法も漢...
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熟地黄と乾地黄の働きの違い

2023年1月17日。写真は、熊本県南小国町黒川温泉の上の草原が広がる風の丘です。 非常に重要で繁用される漢方薬味に地黄があります。 地黄の使い分け 市場には生地黄が無いため、実際には乾地黄と熟地黄を使い分けています。 漢方では古方派は乾地...
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傷寒論宋版の桂枝湯条文

2023年1月13日。写真は長野県白馬八方尾根です。 桂枝湯 傷寒論の最初に出てくる薬方が桂枝湯です。 煎じ方、飲み方、改善例、判断基準など非常に参考になります。 煎じ方、飲み方 傷寒論宋版、桂枝湯条文より 「桂枝湯の方。中略。水七升を以て...
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胃内停水

2022年9月26日。写真は、大分県豊後大野市、原尻の滝です。 胃内停水と舌診 東洋医学では望診で皮膚の表面から身体の内部の変化を見ます。望診の中の眼瞼内側の粘膜や舌診は粘膜を通じ診るため、より細かく身体の変化を診る事ができます。 舌診 舌...
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腹部の動悸としこり

2022年8月15日。写真は、家伝薬の陀羅尼助製造家です。 心 古方派の腹診では、心臓部分の動悸を心悸と言います。 心臓の動悸と別に、腹部を触ると動悸に触れる事があります。 心下悸 臍上悸、水分の動 臍下悸、腎間の動 左腹部大動脈の拍動など...
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皮膚病の判断から水疱、アトピー性皮膚炎へ

2022年7月26日。写真は、博多日航ホテルのチャペルです。 皮膚病の東洋医学の判断 私を含めた日本の古方派の漢方家は、何でも三陰三陽で証の判断をします。 皮膚病の場合も、蕁麻疹、化膿症、掻痒症、水疱、進行性指掌角皮症など、三陰三陽で診ると...
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色々な病と漢方

2022年7月9日。写真は、熊本県小国町。滝の裏に廻れます。鍋ヶ滝です。 血流障害の壊疽 30代の子宮内膜症の方を漢方治療したことがあります。その女性はご自分が調子が良いのでお母さまを連れてこられました。 お母様がズボンを捲られると、膝から...
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気血両虚

2022年6月30日。写真は、久住タデ高原です。 先日、九州の伝統漢方研究会でお話した内容です。 気血両虚の考え方 気血両虚と言う漢方概念があります。 代表的な処方に八珍湯があります。 十全大補湯は八珍湯に黄耆と桂皮を加えた加味方です。 八...
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蕁麻疹の漢方薬

2022年6月9日。写真は、福岡市百道浜マリゾンです。 蕁麻疹に使用する香蘇散 蕁麻疹に使用する漢方薬には不思議な事があります。 海産物で食あたりしたら、まず最初に適応と考えられるのが香蘇散です。 海産物の食あたりは香蘇散 香蘇散は海産物の...