東洋医学理論

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駆瘀血剤の使い方

2023年9月26日。写真は熊本県南小国町阿蘇山、マゼノ渓谷の奥にある滝です。 桃核承気湯と通導散 当薬局の相談専門の先生より 「先日。先生、私のこと。は通導散を使われました。古方の桃核承気湯、後世方の通導散、どちらも実証の瘀血の漢方薬です...
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当帰芍薬散と芍薬

2023年9月22日。写真は箱根湯本、須雲川です。 当帰芍薬散と大蒜の相性 当帰芍薬散は当帰、芍薬、川芎、白朮、茯苓、沢瀉の処方内容です。 当帰、芍薬、川芎は血虚を補います。 白朮、茯苓、沢瀉は利水の目的です。 当帰芍薬散と相性が良いニンニ...
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漢方の抗生物質と石膏

2023年9月15日。写真は熊本県南小国町、押戸ノ石石群。約4000年前のシュメール文字が刻まれています。 漢方の抗生物質 葛根湯や柴胡剤の小柴胡湯などに桔梗石膏を追加すると、上焦の化膿症である蓄膿症や扁桃腺、喉の痛みなどに効果が増大します...
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妊娠、悪阻、乳腺症

2023年9月8日。写真は福岡城、舞鶴城です。 変遷する妊娠への漢方薬 私どもが漢方を始めた40数年前、不妊症の漢方薬として3大処方が有りました。 当時の漢方の教科書にも載っていた処方です。 当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸です。 確かに...
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不妊症と東洋医学

2023年9月5日。写真は大分県竹田市、岡城近戸門です。 当帰芍薬散と貧血の不思議 当帰芍薬散という漢方薬があります。陰証で虚証、寒証、貧血などを伴う血虚に使用する漢方薬です。 金匱要略が出典です。本来は妊娠中の腹痛や女性の腹痛に使用する薬...
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東洋医学の治療原則

2023年8月29日。写真は鹿児島県霧島市の隼人塚です。 先表後裏 身体の狂いである病は一人一人複数存在しています。これらの病を治療する順番が東洋医学では決まっています。 併病 病が進行している段階で2つに跨る病位が現れることが有ります。こ...
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喘息と麻黄

2023年8月22日。写真はインドネシア、バリ島です。 心臓性喘息 気管支喘息に似た症状で心臓喘息があります。 気管支喘息と同様の症状が出ます。そのため漢方では麻杏甘石湯や五虎湯、桂麻各半湯などの麻黄剤が使われたり、新薬では気管支拡張剤など...
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漢方治療で原方に戻る、先祖返り

2023年8月15日。写真は福岡市海の中島ナカミチです。 先祖返り 30年程前、末期がん患者さんの貧血に対応したことがあります。私の知る限りの漢方処方を考えました。しかし、どれも上手く適応しませんでした。 その当時に勉強してた書物に、困った...
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地黄と大黄

2023年7月25日。写真は熊本県、南小国町、高さ5.5メートルの押戸石。近づくと方位磁石がグルグル回ります。 地黄は胃になずむ 漢方薬味の地黄が入った漢方薬を服用すると胃腸障害のような症状を呈する人がいます。昔は地黄は、胃になずむと言われ...
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肺がんに使用される漢方薬

2023年7月14日。写真はインドネシア、バリ島の夕焼けです。 肺がん 肺がんは発見しにくい悪性腫瘍の1つです。 肺の組織 肺は肺胞と呼ばれる空気の袋で構成されています。 腫瘍が増殖する時に肺胞の入り口を潰します。入口が潰され肺胞に空気が入...
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誰でも分かる舌診

2023年7月11日。写真は大分市、府内城の大手門を望む。 総論 東洋医学は、西洋医学と異なり内臓を直接診るのではなく、体表に現れた反応で患者さんの身体の状態を把握していきます。 例えば望診、脈診、腹診などの切診、聞診も体表の反応から身体の...
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太陽病、少陽病、開窮薬

2023年6月14日。写真はインドネシア、バリ島ヒンズー教の寺院です。 太陽病 病邪が身体に侵入し身体の正気と初めて戦う場が、東洋医学の太陽病です。 悪寒は太陽病 病邪が身体に侵入すると、身体は体温を上げ免疫力を上げようとします。 体温を上...