蕁麻疹の橘皮大黄芒硝湯

2022年6月9日;(写真は 福岡市百道浜マリゾン です。)

急性や慢性の蕁麻疹に汎用される処方に橘皮大黄芒硝湯があります。金匱要略が出典の処方です。橘皮と大黄、芒硝の3味からなる処方です。

大黄・芒硝が入りますので裏熱です。また表証に蕁麻疹がありますので、少陽病の実証になります。
しかし大黄芒硝による瀉下・清熱の処方ですので、方意としては陽明病に近いです。

芒硝は永く硫酸ナトリウムと勘違いされていました。
正倉院の収蔵漢薬である芒硝が硫酸マグネシウムと言うことが分かりました。
現在は、芒硝は硫酸マグネシウム、朴消は硫酸ナトリウムだと言われます。

食養生では、海辺に海産物の毒消しをする柑橘系が育つと考えています。
また内陸部では肉の毒消しをするリンゴが育ちます。食養生の身土不二です。

現在の橘皮は橘ではなく、ミカンの皮を乾燥したのが生薬として使われます。
青い未完熟の皮を乾燥し青皮になります。
完熟した黄色の皮を1年程乾燥させたのが橘皮です。
更に1年以上乾燥させ精油成分をマイルドにしたのが陳皮になります。