東洋医学理論

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東洋医学から見た発熱と風邪

2023年11月7日。写真は熊本県山鹿市金剛乗寺の山門です。 発熱や風邪の注意点 発熱時の脱水 発熱をすると体温が上がり身体から水分が失われます。 高熱が続くと脱水になりやすくなります。特にお年寄りや小児では脱水を起こしやすいので注意が必要...
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少陽病の虚証と実証

2023年10月27日。写真は三焦分解図、腹証奇覧翼。和久田叔虎著です。 傷寒論を運用する三陰三陽 傷寒論の病位を診るのに、表裏の三陰三陽、三焦の上焦、中焦、下焦、内外などの判断が必要です。 その判断には古方派の三陰三陽や八綱分類の技術が必...
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漢方と蓄膿症

2023年10月17日。写真は福岡市福岡城コブシの花です。 蓄膿症、副鼻腔炎の漢方 蓄膿症、副鼻腔炎は風邪や花粉症、アレルギー性鼻炎が引き金で発病する事があります。体質的傾向では炎症性、化膿性体質の方が多いです。 なかなか治りにくい蓄膿症は...
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人間の皮膚

2023年10月10日。写真はピアノとバイオリンです。 真菌と水虫 真菌はカビの一種の菌です。私達にご相談の多い真菌症は白癬菌とカンジタ菌による疾患です。 水虫とタムシ 白癬菌は、足の裏に感染すると水虫で、身体に感染するとタムシになります。...
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表裏と燥湿理論

2023年10月6日。写真は江戸城内です。 表裏と舌診、脈診 東洋医学に表裏と言う概念が有ります。東洋医学では漢方薬に関わらず、食養生でも鍼灸でも表裏に基づき治療順番や食養生の優先順位が変わります。 表とは体表であり皮膚や骨格筋などを指しま...
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痛みの漢方治療と瞑眩

2023年9月29日。写真は大分県由布市庄内町の男池オイケの湧き水です。 坐骨神経痛の漢方治療 坐骨神経痛の漢方治療の適応は、一般に本人さんが壁につかまってでも自力で歩ければ治せると言われます。 私は自力で歩けず息子さんに背負われて来たご婦...
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駆瘀血剤の使い方

2023年9月26日。写真は熊本県南小国町阿蘇山、マゼノ渓谷の奥にある滝です。 桃核承気湯と通導散 当薬局の相談専門の先生より 「先日。先生、私のこと。は通導散を使われました。古方の桃核承気湯、後世方の通導散、どちらも実証の瘀血の漢方薬です...
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当帰芍薬散と芍薬

2023年9月22日。写真は箱根湯本、須雲川です。 当帰芍薬散と大蒜 当帰芍薬散は当帰、芍薬、川芎、白朮、茯苓、沢瀉の処方内容です。 当帰、芍薬、川芎は血虚を補います。 白朮、茯苓、沢瀉は利水をします。 当帰芍薬散と相性が良いニンニク 当帰...
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漢方の抗生物質と石膏

2023年9月15日。写真は熊本県南小国町、押戸ノ石石群。約4000年前のシュメール文字が刻まれています。 漢方の抗生物質 葛根湯や柴胡剤の小柴胡湯などに桔梗石膏を追加すると、上焦の化膿症である蓄膿症や扁桃腺、喉の痛みなどに効果が増大します...
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妊娠、悪阻、乳腺症

2023年9月8日。写真は福岡城、舞鶴城です。 変遷する妊娠への漢方薬 私どもが漢方を始めた40数年前、不妊症の漢方薬として3大処方が有りました。 当時の漢方の教科書にも載っていた処方です。 当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸です。 確かに...
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不妊症と東洋医学

2023年9月5日。写真は大分県竹田市、岡城近戸門です。 当帰芍薬散と貧血の不思議 当帰芍薬散という漢方薬があります。陰証で虚証、寒証、貧血などを伴う血虚に使用する漢方薬です。 金匱要略が出典です。本来は妊娠中の腹痛や女性の腹痛に使用する薬...
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東洋医学の治療原則

2023年8月29日。写真は鹿児島県霧島市の隼人塚です。 先表後裏 身体の狂いである病は一人一人複数存在しています。これらの病を治療する順番が東洋医学では決まっています。 併病 病が進行している段階で2つに跨る病位が現れることが有ります。こ...