東洋医学理論

東洋医学理論

太陽病、少陽病、開窮薬

2023年6月14日。写真はインドネシア、バリ島ヒンズー教の寺院です。 太陽病 病邪が身体に侵入し身体の正気と初めて戦う場が、東洋医学の太陽病です。 悪寒は太陽病 病邪が身体に侵入すると、身体は体温を上げ免疫力を上げようとします。 体温を上...
東洋医学理論

標本治療法と漢方薬の変遷

2023年5月30日。写真は長野県白馬八方尾根です。 三陰三陽の基本病態 三陰三陽ではそれぞれの病位ごとに基本病態があります。 病が陽証では、表から裏へ、上から下へ進行します。 陰証では、下から上へ進行します。 例えば急性肝炎では初期は風邪...
東洋医学理論

麻黄と附子

2023年5月26日。写真は阿蘇の中岳と根子岳です。 症状は同じでも正反対の麻黄と附子 麻黄 麻黄は太陽病位の代表的な薬味です。 葛根湯や麻黄湯、小青竜湯、越婢湯、麻杏甘石湯、麻杏薏甘湯などの構成薬味です。 麻黄の働き 麻黄の働きは、体表の...
東洋医学理論

漢方薬、民間薬による止血

2023年5月23日。写真は福岡市大濠公園の日本庭園です。 出血と漢方薬、民間薬 漢方薬は一般に慢性病に使用すると思われています。しかし急性疾患に対し発達したのが漢方医学です。 風邪や食中毒、感染症などの急性病に対し理論化されたのが漢方の古...
東洋医学理論

血滞と骨粗しょう症の痛み

2023年5月18日。写真は大分県由布市庄内町の男池の湧き水です。 痛みと漢方 東洋医学の世界では夜間の痛みは陽実証、昼間の痛みは陰虚証が多いと言われることがあります。また夜間に痛みが増すのは瘀血が原因と言われることもあります。 昼間は身体...
東洋医学理論

東洋医学の虚実と補瀉

2023年5月12日。写真は山口県長門の元乃隅稲成神社です。 東洋医学で言う虚実とは 東洋医学では虚証、実証と病態や体質を大きく分けます。 一般に 虚証は、痩て貧血がちで元気が無い人。 実証は、筋肉質でガッチリし、或いは多血症で元気に溢れて...
東洋医学理論

漢方の診たて

2023年4月18日。写真は福岡市大濠公園の日本庭園です。 動悸、不整脈の漢方の診たて 漢方では動悸や不整脈を幾つかの病態に分けて治療していきます。 心悸亢進の証 主な動悸、不整脈の証。症状、体質の主な漢方の証を取り上げます。 桂枝甘草の証...
東洋医学理論

肝硬変と黄疸

2023年4月14日。写真は福岡市福岡城舞鶴公園です。 肝臓の門脈圧 肝硬変や肝がんなど他疾患で肝臓の血流が阻害されると肝臓の入口である門脈圧が亢進します。 食物の流れ 食事で摂った栄養分は胃で水性の物が吸収され、小腸で油性、水溶性の物が吸...
東洋医学理論

病が進行する少陰病から厥陰病へ

2023年3月28日。写真は、青森県、奥入瀬谿谷です。 病が進行する太陰病から少陰病へから続く 少陰病 寒熱と漢方薬 少陰病は陰証で寒の病態です。 東洋医学では寒熱の薬性、食性の強さを五気、寒、涼、平、温、熱で判断します。 最も強い熱薬は大...
東洋医学理論

病が進行する太陰病から少陰病

2023年3月24日。写真は、青森県、奥入瀬谿谷です。 病が進行する陽明病から太陰病へから続く 太陰病タイインビョウの下焦、中焦 下焦の陰証 下腹部、下焦の腎虚により、親から頂いた先天の気が衰えます。それにより熟地黄の適応する白内障、前立腺...
東洋医学理論

病が進行する陽明病から太陰病へ

2023年3月22日。写真は、青森県、奥入瀬谿谷です。 病が進行する少陽病から陽明病へから続く 陽明病 陽明病の舌診と脈診 陽病は、上から下へ進行していきます。太陽病、上焦。少陽病、中焦。陽明病、下焦へ進みます。 陽病の最後が下焦、臍から下...
東洋医学理論

病が進行する少陽病から陽明病へ

2023年3月14日。写真は、青森県、奥入瀬谿谷です。 病が進行する太陽病から続く 少陽病 太陽病、悪寒発熱の次の病位は少陽病です。少陽病は病邪が裏、内臓に入りだします。 東洋医学では、身体を3つに分け病の状態を診ていきます。上焦、鳩尾から...