太陽堂漢薬局

漢方コラム

漢方の薬理学は形象薬理学

2023年7月5日。写真はインドネシア、バリ島です。刺トゲ東洋医学の形象薬理学では、刺は攻破の働きがあると考えます。漢方生薬としては釣藤鈎や皀角利などです。刺で頑固な病態を突き破る働きですので、生薬の収穫時期も刺が硬化した時になります。釣藤...
漢方理論

証に合わす食養生

東洋医学を建物に例えれば、土台である心の養生、自ら治そうとする心があります。土台の上に3本の養生の柱。運動。休息、睡眠、入浴。食養生が建ちます。その土台である心の養生と3本柱の養生があって東洋医学という建物が形成されます。
呼吸器の病

間質性肺炎に用いる竹茹温胆湯の有効性

間質性肺炎は、肺の奥の肺胞。酸素と二酸化炭素をガス交換する組織の壁に炎症が起こり肺胞の壁が線維化します。線維化が進むと肺が硬く縮み、酸素を上手く取り込めなくなります。
漢方コラム

食材でもある漢方薬

2023年6月23日。写真は大分県竹田市岡城大手門への登り口です。食材である漢方薬ご高齢の奥様の体調崩れを漢方治療したことがあります。帰られる時に「自分で生姜を入れたら良いのですね。」と言われました。お聞きすると、お爺さまの代まで江戸時代か...
漢方コラム

花粉症の漢方治療と食養生

2023年6月20日。写真は青山2丁目の銀杏並木です。花粉症と迎香のツボ30年以上前に故入江正先生に入江FTを習いました。その時に手の陽明大腸経の右迎香にて花粉症を診断すると教わりました。風毒診同時に甲把南栄先生の腹診の風毒塊にてウイルスな...
漢方理論

技を磨く

漢方を始めた頃は本による勉強もですが、感覚を磨く事を中心に教えられました。自分の視覚、聴覚、臭覚、味覚、手技の感覚です。咳を聞いて証を出す。声を聴いて陰陽虚実を判断する。その中でも特に視覚による望診は徹底的に教えられたのを記憶しています。
漢方コラム

太陽病、少陽病、開窮薬

2023年6月14日。写真はインドネシア、バリ島ヒンズー教の寺院です。太陽病病邪が身体に侵入し身体の正気と初めて戦う場が、東洋医学の太陽病です。悪寒は太陽病病邪が身体に侵入すると、身体は体温を上げ免疫力を上げようとします。体温を上げるために...
漢方理論

漢方薬の副作用について

糸練功の習得は大事だが、症状の訴えがあった時の為に、原因を想定するための知識や、起こりうる副作用についての知識を付けておく必要があると考える。本論文では、著者が経験した実際の症例を交え、漢方薬の副作用について考察する。
漢方コラム

竜骨と牡蠣肉

2023年6月9日。写真は青山2丁目銀杏並木です。竜骨リュウコツ10年程前に重慶に行きました。目の前を流れる揚子江、長江の夜景が素敵でした。夜景を見ながら、以前に揚子江の流域で竜骨が取れる山の写真を見たのを思い出しました。竜骨はマンモスや脊...
漢方コラム

東洋医学の寒熱とは

2023年6月6日。写真は福岡県福津市宮地嶽神社です。冷たいビール以前は外国に行くと、冷えていないビールを出されることがありました。ビールの苦みは身体を冷やすします。それを考えると常温で飲むのも本来の飲み方かもしれません。以前、偏頭痛持ちの...
眼病

正常眼圧緑内障による視野欠損に抑肝散加味方

正常眼圧緑内障とは、眼圧が正常範囲内にも関わらず、視神経に何らかの理由で障害が発生する事で視神経の萎縮が進行し、緑内障と同様の視野狭窄、視野欠損が出現する疾患である。症状の進行は非常にゆっくりだが、西洋医学では、一度狭窄した視野は回復しないと考えられており
湿疹、じんましん、アトピー性皮膚炎、ニキビ

アトピー性皮膚炎の漢方治療

西洋医学ではステロイドやビタミン剤、抗ヒスタミン剤で症状を抑える対処療法が主となり難治な疾患の一つです。今回漢方治療にてアトピー性皮膚炎の改善が確認されたので報告致します。