写真は、中国雲南省大理古城の中です。
非結核性抗酸菌症。かけ橋掲載分
太陽堂漢薬局の患者さんに、毎月お配りしています。論文、改善例のご案内はこちら
体力低下と寝汗を伴う非結核性抗酸菌症
1946年生、女性
15年前の人間ドッグで肺に空洞がある事から、精密検査を勧められた。再検査の結果、非結核性抗酸菌症と診断を受けた。
女性は一般的に言われている咳、痰、血痰は殆ど見られず、倦怠感と寝汗が主症状との事。生活をする上では問題はないが、趣味で行っていた社交ダンスは出来なくなったようだ。
通常は倦怠感や寝汗が出始めると、病気はすでに進行している。もう一段階進むと息切が起こり、次の段階で酸素吸入を必要とする事が多い。
問診と糸練功により
- 体力を補う漢方薬
- 太陽堂オリジナルの漢方の散剤
をお出しした。オリジナルの散剤は咳や痰を治め、菌を殺し排除する働きがある。この散剤は、太陽堂で治療している非結核性抗酸菌症の方には服用頂き、多くの方が改善傾向にある。また養生として蜂蜜をお勧めした。蜂蜜は、抗菌作用と滋潤作用があることに加え、即効性のある疲労回復剤としても使用できる。
服用から4か月で寝汗がなくなり、外に出歩けるようになったと嬉しいご報告を受けた。
さらに6か月後菌の検出もされず、レントゲンも正常であった為、病院の先生から非結核性抗酸菌症は治っていると言われ治療終了となった。
西洋医学では治らないとされている治療も漢方薬で効果が期待できることもある。一度は漢方薬もお試し頂きたい。
15年前から咳、痰の症状に苦しんでいた方
1956年生、女性
病院を受診したところ非結核性抗酸菌症と診断され10年間病院薬を服用。一時的に症状が和らいだが、根本的に改善する事もなく不安になり当薬局へ相談に来られた。
痰がらみの咳があり、横になると酷くなり、特に朝方に咳が多く出ているようだ。夕方に微熱が出る事もある。またレントゲンでは肺に影があるとの事。咳が多く出るので背中の痛みや身体の怠さもある。
問診と糸練功により、咳や痰を沈める漢方薬と自己免疫力をあげて菌を殺す漢方薬をお出しした。太陽堂漢薬局で治療している非結核性抗酸菌症の多くの方は、当薬局オリジナルの漢方薬で改善している。
微熱が続く時や寝汗が出る時は、体力低下を防ぐ薬に変更する事も伝えた。
ご養生は、
- 潤いの作用と抗菌作用を兼ねている蜂蜜を摂る
- バラ科の果物のリンゴ、桃、梨等を摂る
- 苦味やアクは乾燥する働きがある為、極力減らす
- 心肺機能を高める為、運動を行う
漢方服用から3ヶ月程度で咳が軽くなってきた。また菌が検出されなくなった。
1年後、肺の影も薄くなり長期服用している病院薬も半量まで減ったと報告が有った。
非結核性抗酸菌症は、西洋薬で症状のコントロールは出来るが、完治は非常に難しいとされている。しかし漢方薬を合わせる事で、完治を目指す事が出来る。養生も併せて行うと更に効果が期待できる。