写真は、中国雲南省大理の崇聖寺三塔の参道です。
甲状腺腫、前立腺癌、濾胞性リンパ腫。かけ橋掲載分
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甲状腺腫と漢方
1950年生、女性
甲状腺に腫瘍があるご婦人から相談を受けた。
病院では定期的にエコー検査をするだけで、治療はなく様子を見ている段階との事。時々喉の痛みが出る事があり、大きくなるのではないかと不安を持たれていた。
問診と糸練功で確認すると、瘀血の反応で甲字湯証を捉えた。瘀血の証は血腫や嚢胞、血管障害、血流障害などで出る事があるが、このご婦人の場合は、嚢胞の可能性が高いのではないかと思えた。
ご養生として血流を改善し血栓を溶かす働きのある生の玉ねぎや納豆をお勧めした。どんなに良い薬を飲んでも養生が悪いと改善は難しくなる為、漢方薬を服用しながら食生活も見直ししてもらった。
半年間服用後、病院のPET検査では、ほとんどの腫瘍が消えていたとの事。
甲状腺腫は、部分的にしこりがでるが、めったに機能異常を伴わず、悪性であっても多くは根治が期待できる病態である。しかし西洋的な治療をせずに腫瘍がなくなった為、病院の先生も「何故腫瘍が消えたのだろう」と不思議がっていたそうである。
西洋医学では、考え難い事が東洋医学では起こる事がある。漢方薬の力を信じて、一度は試して頂きたい。
骨転移がある前立腺癌のある男性
1952年生、男性
癌と診断されてから放射線治療を5回行い、その後ホルモン治療で、ある程度縮小がみられた男性から相談を受けた。お話を伺うとホルモン治療は身体への負担は少ないが、数年以内にホルモン剤が効きにくい形に変わると病院で言われており、漢方薬を検討したいとの事だった。
西洋医学では、加齢により男性ホルモンのバランスが崩れたり、前立腺の慢性的な炎症や食生活などの生活習慣により癌になると考えられている。
悪性腫瘍に対して当薬局の治療方法は、
- 腫瘍が自ら自滅する力、アポトーシスを速める
- 免疫力を上げて腫瘍をやっつける力を高める、悪性度を下げる
- 悪性腫瘍の畑を潰して再発を防ぐ
また東洋医学では悪性腫瘍に対して、アルコール、唐辛子、蟹、もち米油脂物が良くないと言われているため減らして頂くよう話した。
服用から半年で前立腺症状である、尿が出難い状態や夜間頻尿はなくなり、ぐっすり眠れるようになった。さらに3か月後糸練功で「要治療」の反応が無くなった為、漢方薬終了となった。
東洋医学で考えると悪性腫瘍の原因は、血毒であり、油脂物などの高脂肪食や慢性的な便秘等を起こさなければ、再発はし難いと考えられる。引き続き食生活を見直し、健康的な生活を心がけて頂きたい。
再発しやすい癌を食い止めた女性
1963年生、女性
血液中にある白血球の一種リンパ球が癌化した濾胞性リンパ腫に罹患した女性より相談を受けた。西洋的な治療は、抗がん剤のリッキサンを1年ほど続けた。しかしこれ以上の治癒は難しく悪性度は低いが、じきに再発すると病院で言われた。また抗がん剤の副作用による痛みがあり、生活の質のQOLも下がっている事もあり漢方薬を検討されたようだ。
リンパ腫に対して
- 自滅する力を早める
- 免疫力をあげ悪性度を下げる
- 悪性腫瘍の大元の畑を潰していく
3つの方針を元に漢方薬をお出しした。自宅での食生活では以下を禁じた。
- アルコール、唐辛子。血流を盛んにし、悪性細胞の成長を早める物
- せんべいを含むもち米、鶏皮など肉体を元気にすると同時に癌細胞も活性化させる物
- 蟹など詳細は分からないが昔から禁忌の物
女性は約10年間服薬し体質改善も行い、再発の恐れが無くなった事から漢方薬を終了。
血液の癌の原因とも考えられている電磁波や高圧電線を出来る限り避ける事。具体的には、電子レンジ使用中は離れる、ドライヤーを短時間にする、スマホを胸やお尻のポケットに入れないなど。私たちは家電製品に囲まれて生活しているが、少なからず影響を受けている事を考えておかなければならない。