漢方

漢方理論

医療気功。糸練功、5つの技術を知る

糸練功と東洋医学 太陽堂では患者さんの病態をより正確に把握する為、四診である問診、望診、聞診の他に、医療気功であり経絡の気の流れを観る糸練功を駆使し、患者さんの漢方の現在の体質と病態の証を把握、判断していきます。 糸練功を駆使することより、...
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4種の診察法

漢方の診断は、四診。望診、聞診、問診、切診の4つの診察方があります。更に日本では古方派の素晴らしい腹診があります。太陽堂漢薬局では、医療気功の糸練功は切診の変わりに使われています。太陽堂漢薬局では、4種の診察法にて患者さんの気血水の病因、三...
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原料の生薬、6通りの下ごしらえ

薬草である漢方薬は、食材と同じです。産地や質で味も香りも色も異なります。当たり前のことですが効果も異なります。伝統医学では、原料である生薬の見立てから始めます。原料生薬は、目で五色の色を、鼻で五気の香りを、舌で五味の味を鑑別します。代々師匠...
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食養生、大事な2点

医食同源 医食同源は、医は三分、食は七分です。医は漢方治療であり、食は食養生を中心とした養生法です。 東洋医学の古典、黄帝内経素問の四気調神大論第二には、季節に合わせての生活養生方の基本が記載されています。一例として、夏は太陽が昇る前に起床...
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病の性質と虚実の3つの診断について

東洋医学の概念漢方と寒熱 東洋医学で言う熱は、西洋医学で言う熱ではありません。たとえ40度の高熱があっても患者さんが寒いと感じれば漢方医学の寒に当たります。 体温の上昇が熱ではありません。逆に平熱や体温が低下している時でも口渇や火照りを感じ...
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伝統漢方研究会について

写真は、本物の山梔子。日本では少ない薬用山梔子、形状は丸みを帯びています。日本の横に長い形状の山梔子は水梔子と呼ばれる染色用です。日本では、この染色用の水梔子が一般的に漢方薬として使用されています。伝統漢方研究会設立へ漢方専門の私は、入江先...
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お二人の肺癌患者さん

放射線治療により子宮と大腸に穴が開き、膣から便が出て非常に苦しんでると仰っていました。すでに抗癌剤を打つ体力はなく、モルヒネを投与されていました。
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入江正先生との出会い

写真は、上海気功研究所。気功をお教えいただいた柴教授が初代所長を務められた上海気功研究所での八段錦、気功の基礎、基本の演舞挫折を繰り返す古方の修行漢方を2、3年勉強すると、少しだけ漢方が分かってきます。薬方を50方位覚えると、面白いように病...
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漢方の醍醐味

漢方は日本に伝承された漢の時代の傷寒論を中心とした日本独自の伝統医学の意味です。急性病から慢性病に幅広く応用されます。
漢方薬

二朮湯、二陳湯、女神散、人参湯、人参当芍散

適応疾患。肩甲関節周囲炎。四十肩、五十肩、頸肩腕症候群、上腕神経痛。使用目標。水毒による上腕、肩から手までの前腕痛のある方に用います。漢方の証、方意。病位、虚実。少陽病から太陰病。十二臓腑配当。虚実中間、不明。方意。上焦の水毒による肩関節痛、上腕痛のある方、時に脾胃の虚証の伴う方に用います。備考。二朮湯の証の方は、胃内停水の有る方も無い方もいらっしゃいますが、甚だしく虚してはいらっしゃいません。手足の冷えが強い方には附子を加えると効果的です。
漢方薬

人参養栄湯、排膿散、排膿湯、排膿散及湯、伯州散、麦門冬湯、麦門冬飲子

適応疾患。貧血、病後、術後、産後の衰弱および多愁訴、不眠症、健忘症、冷え性、脱毛症、強皮症、慢性胃腸炎、消化不良、肺結核症。漢方の証、方意。病位、虚実。太陰病、虚証。十二臓腑配当。脾。方意。虚証および血虚。疲労倦怠、不眠、貧血、るいそう。燥証、熱証。皮膚枯燥、発熱。脾胃の虚証。食欲不振、下痢、薄い唾液。心肺の虚証。心悸亢進、息切れ、咳嗽、呼吸困難。備考。十全大補湯証で、心肺の虚証の一段と著しい方に用います。
漢方薬

八味丸、八味地黄丸、八味帯下方、半夏厚朴湯、半夏瀉心湯、半夏白朮天麻湯

子宮筋腫手術後の尿失禁に八味丸。56歳、女性。漢方治療百話、第二集より引用。五十六歳の主婦で、初診は昭和37年3月16日であった。ちょうど1年前に患者は子宮筋腫の手術を受け、子宮全部を摘出してしまった。現在の主訴は、手術後の尿失禁である。1ヶ月前に風邪を引いて初診時は咳嗽や喀痰があり、背が凝っていて、レントゲンで診てもらったところ少し肋膜炎の気味があると言われたよしである。微熱があって、食欲がない。血圧は最高160、最低90であった。栄養は衰え顔面蒼白である。脈状にはそれほど特記すべきものはない。腹は両直腹筋が緊張している。