太陽堂漢薬局

漢方生薬

檳榔子、茯苓、附子、仏手柑、防已

シュロ科の檳榔の種子を乾燥したものです。果皮部分は大腹皮と言います。中国産を大腹檳榔と言って良品となります。オランダ産の物はやや品質が落ちます。昔、貴いお客さまが来客した時にビンロウの果実をご馳走に出したものですが、賓とか郎は貴客の名称であるので賓郎から檳榔の名を得ました。
非結核性抗酸菌症

菌が広がっていたところは縮小しつつある

女性75歳。病院で肺のレントゲン撮影をしていただきました。結果は、右肺の出血で血管を詰めたところは、病巣が殆どわからないようになっているとの事。そして左肺の下に割と菌がはびこって広がっていたところは、縮小しつつある変化がみられるそうです。大分良くなりつつあるなあと云う事を感じております。
漢方薬

乾姜人参半夏丸、甘草乾姜湯、甘草瀉心湯、甘草湯、甘草附子湯

適応疾患、妊娠悪阻(つわり)、胃カタル、神経症、夢遊病、不眠症。使用目標、消化機能が衰えてみぞおちが硬く、吐き気、嘔吐がとまらない方に対して用います。漢方の証、方意。病位、虚実;太陰病から少陰病、虚証。十二臓腑配当;脾、腎。方意;脾胃の水毒の動揺による激しい悪心、嘔吐、吃逆。脾胃の水毒、脾胃の虚証としての食欲不振。
後縦靭帯骨化症

頚椎手術で改善せず、首から肩への痛みと凝りが強い

40代後半の婦人より相談を受けた。足がだるく、背中が痛い。背中の痛みは骨化周辺の骨の損傷によるものと筋肉の凝りからきているように思われた。問診と糸練功により漢方薬を選薬。漢方薬と併せて、ストレッチをする事をお勧めした。漢方薬を飲み始めて2ヶ月後、背中の痛みが日によって肩や腰、右足へと変わるとの事。患者さん自身は骨化からではないかと心配なご様子だったが、糸練功にて少陽病位の水毒証を確認。自律神経のアンバランスではないかと思われた。自律神経を整える漢方薬も追加。
その他の精神神経症

両手の振るえがあり、緊張しやすい

手の振るえが両手、特に左手にがあり、緊張しやすいという事で初来局。症状を伺うと、不安や緊張を感じると振るえや動悸が強く出やすいという事でした。お仕事上、生活リズムが不規則になる事もあり、なかなか疲れが取れないという事でした。また病院から処方されている抗癲癇薬を服用中です。
漢方生薬

芒硝、防風、牡丹皮、牡蠣、蒲黄

芒硝は、古くは結晶硫酸マグネシウムでしたが、本草綱目という本を書いた中国の李時珍という人が誤って結晶硫酸ナトリウムを芒硝と思い違いをしました。その為に中国より誤って伝えられて来て、日本でも硫酸ナトリウムを芒硝として使用していました。
痔核、痔ろう、脱肛

肛門全体が腫れ、肛門の一部が盛り上がる

症状は排便時に軽い出血及び突出。戻す時は痛みがあり、その痛みが持続するという事でした。最近になって痛みがかなり強くなり、以前から歩く運動も出来ない状態なので、完治を目指したいと仰っていました。糸練功でチェックした所、主な原因として考えられる証を確認しました。症状が出てから油物やお酒も控えているという事でした。それでもお酒はほぼ毎日飲んでいるとの事でした。
その他の皮膚病

せめて顔だけでも、子供を想うご両親のお気持ち

病院で診断された男の子の相談を受けました。お手紙には痒みや痛みなど全く症状はなく、ただ色が抜けて白くなっているという事でした。部位は左眼、右眼周囲、さらに頭皮の白斑部からの髪の毛も白いという事でした。せめて顔だけでもどうにかなればという子供を想うご両親のお気持ちが切々と伝わりました。年齢が低い程、進行は早い傾向にありますが、この方の患部の広がり方は一進一退でした。
漢方薬

甘草麻黄湯、甘麦大棗湯、帰耆建中湯、帰脾湯、芎帰膠艾湯

適応疾患。気管支喘息の発作。使用目標。呼吸困難をきたす方、自然に汗が出る方、発汗しない方、浮腫のある方に用います。漢方の証、方意。病位、虚実;心、肺。甘麦大棗湯、金匱要略。漢方薬をご紹介。適応疾患。ヒステリー、舞踊病、統合失調症、精神分裂症、神経症、小児夜啼症、不眠症、癲癇、胃痙攣、子宮痙攣。
漢方生薬

麻黄、麻子仁、木通、木香、益母草

麻黄には色々なアルカロイドが含まれていて、渋いような麻痺させるような味があり、黄色なので麻黄と呼ばれるようになりました。新鮮な麻黄は、青みを帯びた緑色なので、麻黄のことを青色の薬という意味で青竜と言います。
漢方薬

芎帰調血飲第一加減、杏蘇散、桔梗湯、銀翹散、駆風解毒湯

適応疾患。産後の貧血、ノイローゼ、血の道症、生理不順、軽度の産褥熱、乳汁不足。使用目標。出産によって精神的にも肉体的にも疲労の状を停止、胃腸消化器も機能が衰え、或いは産後のくだり物が残っていたり、感情が高ぶり、自律神経失調症状が現れている方に用います。
漢方生薬

薏苡仁、竜眼肉、竜骨、竜胆、竜脳、良姜

ハトムギの果実の果皮、種皮を取ったものと言われていますが、果皮と実の付いた物が良いと言われています。食用と薬用があります。日本で薬用として使用されている薏苡仁はモチ型です。東南アジアで食用とされている物は大粒のものが多いです。