本態性振戦の反応(パーキンソン病)が重なる。「かけ橋」掲載分
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パーキンソン病。動悸と本態性振戦
(昭和48年生、女性。No.2516)
動悸と手の振るえ(両手、特に左手)があり、緊張しやすいという事で平成18年1月に初来局されました。
症状を伺うと、不安や緊張を感じると振るえや動悸が強く出やすいという事でした。お仕事上、生活リズムが不規則になる事もあり、なかなか疲れが取れないという事でした。また病院から処方されている抗癲癇薬を服用中です。
症状を糸練功にてチェックした所、主に五志の憂と本態性振戦の反応(パーキンソン病)が重なることを確認しました。これより漢方薬は五志の憂を改善する事を最優先させて取り組んで行きました。
途中、様々な経絡病(一時的な状態)もありました。
更に当初から取り組んでいた証が改善した事で、隠れていた証も発見され、それにより漢方薬の分量などを変更しつつ服用していました。
その成果もあり、今では症状が出現したとしても、その程度はかなり弱いという事です。
また、抗癲癇薬もおよそ1/12まで減量できるようになりました。
これからは最後の詰めの部分を取り組んで行く段階に入っており、その方はゆっくりでも良いから焦らず一歩一歩確実に改善していければ良いという気持ちで取り組んでいらっしゃいます。
私達が持っている知識と技術が少しでもお役に立てればすごく嬉しく思います。ただ、患者さんと私達は二人三脚。お互いに歩幅を合わせて着実に改善へ向かう事が一番の近道だと感じた例です。