漢方コラム

東洋医学の概念、理論、食養生、生活の養生、漢方に思う事などコラムに書いていきます。専門的な理論から家庭で使える養生法まで幅広く書いています。皆様のお役に立てる事を祈って。

漢方の古典に出てくる表記は緑字木下独自の解釈や理論は赤字で表記しています。

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古方派の三陰三陽の曖昧部分

日本の伝統的な漢方である古方派は病気の進行を三陰三陽で分類します。これは漢方の古典である傷寒論、金匱要略に基づいた実戦的な病位で太陽病、少陽病、陽明病、太陰病、少陰病、厥陰病、死に至る
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腹診と脈診と手掌診

現在の東洋医学では六部定位脈診を行います。左右の前腕で寸関尺を診ます。東洋医学の独特の宇宙感、大宇宙の中に小宇宙あり。脈診部も小宇宙と考え全身が診れると考えたのでしょう。
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磁場を理解し糸練功を取る

東洋医学では人間も含め、宇宙に存在する全ての物は陰気と陽気で出来ていると考えています。物理学で物質は全て陽イオンと陰イオンから出来ている理論と同じです
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舌診原則

皮膚の上から行う望診と異なり、舌診と眼瞼内側は粘膜です。そのため通常の皮膚からの望診より舌診と眼瞼内側は、内臓の状態や慢性的な病位の状態などをより鮮明に診ることができます
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糸練功のセンサー

私が40年前に入江先生お教えいただいたセンサーをご紹介します。陰陽が無いニュートラルな指先を使います。入江式センサーは以下の3種が中心になります
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瞑眩を糸練功で診る

瞑眩メンケンはメンゲンと発音されたりします。伝統的な発音はメンケンであり、師匠を持たず本で漢方を勉強する人が増えメンゲンと発音されるようになりました。同様な発音に茯苓ブクレイがあります。
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変化する適量診

漢方薬や西洋薬を手掌に載せ病的な愁訴部分が太極になるかどうか判断していました。太極はOTではクローズ、FTや糸練功ではsmで反応します。この時に漢方薬や西洋薬を手掌で握ると判断出来なくなります。労宮が閉まるからかもしれません
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X交差による治療法の発展

四分画診断は間中喜雄先生のX交差理論より作られています。任脉、督脉、帯脈を挟んで病と治癒力は拮抗しています。X交差は診断だけでなく治療にも使えます。
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間中四分画診断

私の師匠の故入江正先生の師匠である故間中喜雄先生が考え出されたのが四分画診断です。治療法が正しいかどうかの最終判断としていた診断法です。
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薬性の五気とは

食品や薬味で気味と言う言葉があります。これは東洋医学の五気と五味から来ています。五味は酸っぱい、苦い、甘い、辛い、塩辛い鹹の五種類です。東洋医学では酸は肝の臓腑に働き、苦いは心の臓腑に働く、甘いは脾の臓腑へ
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東洋医学の寒熱

一般的に尿量が多いのは寒性、尿量が少ないのは熱性と言われますが、当てになりません。ただ尿色が透明な場合は寒性、尿色が濃いのは熱性です。ビール色の尿は黄疸時に出ますので気を付けないといけません。
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東洋医学の補瀉

現代漢方では虚実に対する治法が補瀉と勘違いされています。虚証に対する治法が補法、実証に対する治法が瀉法と間違って捉えられています