漢方

漢方生薬

麻黄、麻子仁、木通、木香、益母草

麻黄には色々なアルカロイドが含まれていて、渋いような麻痺させるような味があり、黄色なので麻黄と呼ばれるようになりました。新鮮な麻黄は、青みを帯びた緑色なので、麻黄のことを青色の薬という意味で青竜と言います。
漢方薬

芎帰調血飲第一加減、杏蘇散、桔梗湯、銀翹散、駆風解毒湯

適応疾患。産後の貧血、ノイローゼ、血の道症、生理不順、軽度の産褥熱、乳汁不足。使用目標。出産によって精神的にも肉体的にも疲労の状を停止、胃腸消化器も機能が衰え、或いは産後のくだり物が残っていたり、感情が高ぶり、自律神経失調症状が現れている方に用います。
漢方生薬

薏苡仁、竜眼肉、竜骨、竜胆、竜脳、良姜

ハトムギの果実の果皮、種皮を取ったものと言われていますが、果皮と実の付いた物が良いと言われています。食用と薬用があります。日本で薬用として使用されている薏苡仁はモチ型です。東南アジアで食用とされている物は大粒のものが多いです。
漢方薬

九味檳榔湯、荊防敗毒散、荊芥連翹湯、啓脾湯、桂枝茯苓丸、甲字湯

適応疾患。心臓神経症 、脚気様症状、多発性神経炎。使用目標。脚気様症状を備えた水毒を持つ人に対し、その特有の体質を持った諸種の疾患のある方に用います。脚気の腫満、呼吸促迫を目標とし、心臓肥大による痺れ感、血圧低下、腱反射異常、全身倦怠、下肢倦怠、下肢浮腫などから来る四肢の冷え、四肢関節の硬直感、顔面浮腫などがある方に対して用います。
漢方生薬

羚羊角、連翹、蓮肉、鹿角、露蜂房、芦根

羚羊角は、蒙古および中国に棲息しているレイヨウの角です。日本のカモシカの角も和レイヨウとして使用しています。貯蔵には、風に当たることを避け袋に入れて貯えます。風に当たると薬効が落ちると言われています。使用する場合は、ヤスリで粉末にして使用します。
漢方薬

桂麻各半湯、桂枝人参湯、桂枝甘草竜骨牡蛎湯、桂姜棗草黄辛附湯、桂枝加黄耆湯

体力の比較的弱い人で、表証があり脈の緊張は弱く、かつ喘咳が出る方に用います。小児の発熱によく用いられます。表証とは、悪寒、発熱、頭痛があり脈が浮いているものを指します。また汗が出ず皮膚が痒い方に良いです。
漢方生薬

柴胡、細辛、細茶、山査子

香附子には、シペレン、シペロルなどの精油が入っているので、香ばしい匂いがするので香附子と言われています。精油が有効成分で、その香りが気の薬と言われています。気とは気分のうっとおしい状態や、のぼせ上がっている状態で、香附子は各所の臓器が働きすぎたり、鈍ったりしている機能亢進、衰退を調える働きがあります。
漢方薬

桂枝加厚朴杏仁湯、桂枝加芍薬湯、桂枝加芍薬大黄湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、桂枝加苓朮附湯

桂枝湯の証で風邪を引くとぜいぜいという喘鳴を伴う咳をする方に用います。漢方の証、方意。病位、虚実は太陽病、時に太陰病、虚証。十二臓腑配当は脾、胃。方意は肺の水毒。咳嗽、微喘。脾胃の虚証。腹満、腹痛。備考。麻黄湯のような麻黄の入った薬方を用いると、かえって身体が疲れて具合が悪いというような、虚弱な人の喘鳴にも良いです。
漢方生薬

山梔子、山茱萸、酸棗仁、山薬、山椒、蜀椒、花椒

山梔子の本名は梔子です。梔子は酒の入れ物で、山梔子の形は梔子の入れ物の形に似ているため、梔子と言われました。子は実の意味で山梔子はくちなしの実です。シシの形のくちなしの実ということで山梔子という意味になります。
漢方生薬

山帰来、蒺藜子、芍薬、麝香、車前子

別名土茯苓ともいいます。中国からインドにかけて分布するユリ科のつる性落葉低木の根茎を用います。別名の土茯苓は中国での生薬名となります。現代でも家庭薬の皮膚疾患治療剤として、サンキライの名でしばしば配合されています。
漢方薬

桂枝去桂加茯苓白朮湯、桂枝芍薬知母湯、桂枝湯、桂枝二越婢一湯、桂枝二麻黄一湯

適応疾患。頚肩腕症候群、慢性頭痛 、腰痛症 、急性胃腸炎、二日酔い、腹痛、胃腸性感冒。漢方の証、方意。病位、虚実。少陽病より太陰病 虚証。方意。表の水毒。頭重、頭痛、項強、腰痛。裏の水毒。心下痞満、悪心、嘔吐。表の寒証。悪心、発熱、頭痛、項強。備考。項強、無汗は葛根湯証に似ています。葛根湯を用いて無効の場合に本方が有効な事がよくあります。
漢方生薬

縮砂、朱砂、乾生姜、小麦、升麻

別名砂仁とも言います。果皮を除いた種子塊で、大型で堅く充実した仁が豊満で香味の強いものを良品とします。弱った臓器に力をつけて活性化させます。気をめぐらし胃腸系を調えます。胃腸の活動を促進し、腹部膨満感、飮食停滞を解消し、消化不良による下痢を治します。