桂枝加厚朴杏仁湯・桂枝加芍薬湯・桂枝加芍薬大黄湯・桂枝加竜骨牡蛎湯・桂枝加苓朮附湯 漢薬ア・カ 桂枝湯(ケイシトウ)の証で風邪を引くとぜいぜいという喘鳴を伴う咳をする方に用います。漢方の証・方意。病位・虚実;太陽病・時に太陰病、虚証。十二臓腑配当;脾・胃。方意;肺の水毒:咳嗽・微喘、脾胃の虚証:腹満・腹痛。備考;麻黄湯(マオウトウ)のような麻黄の入った薬方を用いると、かえって身体が疲れて具合が悪いというような、虚弱な人の喘鳴にも良いです。 続きを読む
山梔子・山茱萸・酸棗仁・山薬・山椒(蜀椒・花椒) 生薬サ・タ・ナ 山梔子の本名は梔子です。梔子は酒の入れ物で、山梔子の形は梔子の入れ物の形に似ているため、梔子と言われました。子は実の意味で山梔子は「くちなし」の実です。シシの形のくちなしの実ということで山梔子という意味になります。 続きを読む
山帰来・蒺藜子・芍薬・麝香・車前子 生薬サ・タ・ナ 別名土茯苓ともいいます。中国からインドにかけて分布するユリ科のつる性落葉低木の根茎を用います。別名の土茯苓は中国での生薬名となります。現代でも家庭薬の皮膚疾患治療剤として、サンキライの名でしばしば配合されています。 続きを読む
桂枝去桂加茯苓白朮湯・桂枝芍薬知母湯・桂枝湯・桂枝二越婢一湯・桂枝二麻黄一湯 漢薬ア・カ 適応疾患 頚肩腕症候群、慢性頭痛 、腰痛症 、急性胃腸炎、二日酔い、腹痛、胃腸性感冒。漢方の証・方意。病位・虚実;少陽病より太陰病 虚証。方意;表の水毒:頭重、頭痛、項強、腰痛。裏の水毒:心下痞満、悪心、嘔吐。表の寒証:悪心、発熱、頭痛、項強。備考;項強、無汗は葛根湯証に似ています。葛根湯(カッコントウ)を用いて無効の場合に本方が有効な事がよくあります。 続きを読む
縮砂・朱砂・乾生姜・小麦・升麻 生薬サ・タ・ナ 別名砂仁とも言います。果皮を除いた種子塊で、大型で堅く充実した仁が豊満で香味の強いものを良品とします。弱った臓器に力をつけて活性化させます。気をめぐらし胃腸系を調えます。胃腸の活動を促進し、腹部膨満感・飮食停滞を解消し、消化不良による下痢を治します。 続きを読む
香芎湯・香蘇散・牛黄清心元・杞菊地黄丸 漢薬ア・カ 香蘇散(コウソサン)-和剤局方-漢方薬をご紹介。風邪/中年女性-漢方処方・応用のコツより引用。ある中年女性。胃が弱くて食事がよく摂れず、太りたいけれども太れず、体力が無くてすぐ疲れ、家事も満足に出来ないと言って来店。痩せて顏色が悪く、手足が冷たく、腹部に胃内停水を認めた。この患者に四君子湯 加附子を用いて次第に元気になった。 続きを読む
呉茱萸湯・五虎湯・五積散・五淋散加減・五苓散 漢薬ア・カ 頑固な神経症/33歳・女性・未婚-漢方処方・応用の実際より引用-神経症のある方で、どんな処方を与えても帰って具合が悪いといって毎日のように訪れていた。その女性は見るからに神経質そうで、しかも疑い深そうな態度であった。その痩せ方も相当なもので、不自然な態度とあいまって、いかにもごつごつした人柄のように見えた。 続きを読む
辛夷・神麹・紫苑・紫根・真珠 生薬サ・タ・ナ 辛夷はコブシ、またはタムシバの蕾を乾燥させたものです。コブシの蕾は、手を握ったコブシのようなのでこの名を得ました。辛夷は、辛味があるので辛の字を得、その形は芽が出たような形であるので辛夷となりました。 続きを読む
秦艽・蜀漆・石膏・川芎・穿山甲 生薬サ・タ・ナ リンドウ科の多年草、秦艽(オオバリンドウ)をはじめ、チベット、雲南、四川などに分布するソケイジンギョウ、チベットリンドウなどの植物の根を用います。いずれもリンドウと同じゲンチアナ属の植物です。リウマチなどの関節痛や筋肉痛、痺れ感などに用います。 続きを読む
赤芽柏・阿膠・芦薈・威霊仙・茵蔯蒿 生薬ア・カ 別名将軍木皮といいます。若芽が赤い為アカメといい柏餅のカシワの葉のように食べ物を包んだりした由来からアカメガシワという名前になりました。日本の民間薬として古くから「切らずに治す腫れ物の薬」として用いられて来ました。 続きを読む