漢方コラム

東洋医学の概念、理論、食養生、生活の養生、漢方に思う事などコラムに書いていきます。専門的な理論から家庭で使える養生法まで幅広く書いています。

皆様のお役に立てる事を祈って。

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瞑眩を糸練功で診る

瞑眩メンケンはメンゲンと発音されたりします。伝統的な発音はメンケンであり、師匠を持たず本で漢方を勉強する人が増えメンゲンと発音されるようになりました。同様な発音に茯苓ブクレイがあります。
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変化する適量診

漢方薬や西洋薬を手掌に載せ病的な愁訴部分が太極になるかどうか判断していました。太極はOTではクローズ、FTや糸練功ではsmで反応します。この時に漢方薬や西洋薬を手掌で握ると判断出来なくなります。労宮が閉まるからかもしれません
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X交差による治療法の発展

四分画診断は間中喜雄先生のX交差理論より作られています。任脉、督脉、帯脈を挟んで病と治癒力は拮抗しています。X交差は診断だけでなく治療にも使えます。
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間中四分画診断

私の師匠の故入江正先生の師匠である故間中喜雄先生が考え出されたのが四分画診断です。治療法が正しいかどうかの最終判断としていた診断法です。
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薬性の五気とは

食品や薬味で気味と言う言葉があります。これは東洋医学の五気と五味から来ています。五味は酸っぱい、苦い、甘い、辛い、塩辛い鹹の五種類です。東洋医学では酸は肝の臓腑に働き、苦いは心の臓腑に働く、甘いは脾の臓腑へ
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東洋医学の寒熱

一般的に尿量が多いのは寒性、尿量が少ないのは熱性と言われますが、当てになりません。ただ尿色が透明な場合は寒性、尿色が濃いのは熱性です。ビール色の尿は黄疸時に出ますので気を付けないといけません。
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東洋医学の補瀉

現代漢方では虚実に対する治法が補瀉と勘違いされています。虚証に対する治法が補法、実証に対する治法が瀉法と間違って捉えられています
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東洋医学の腹診

2024年5月10日。写真は長崎県佐世保市、ハウステンボスです。私達古方派では腹診を非常に大切に教えられます。江戸時代に発達した日本の古方派の腹診は証を捉える時に非常に便利で参考になります。古方派の腹診古方派の腹診の決め手を幾つかご紹介しま...
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病因と水毒

2024年5月7日。写真は、熊本市熊本城、天守閣の地下1階の穴蔵です。病因と気血水から続きます。水水毒は、身体における水分の異常停滞や偏在です。水毒の症状浮腫みや漢方医学で言う胃内停水などの症状があります。燥湿との関係水の状態を現すのに漢方...
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病因と気血水

2024年4月23日。写真は、熊本市熊本城です。奥が加藤清正が作り、手前が細川忠利が作った二様の石垣です。気毒、血毒、水毒は漢方で病因と言われる概念です。中医学では水毒を痰とし、更に鬱、欝滞という概念も加わります。気血水と食養生東洋医学の入...
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六部定位脈診と小宇宙

2024年4月9日。写真は、福岡市大博通り、博多歴史の散歩道、志賀島で見つかった漢委奴国王、漢の和の那国王の金印です。今回のコラムは専門家向けです。六部定位脈診とは東洋医学では、病気の原因として十二臓腑の何処に異常があるか調べます。前回に記...
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季節と土地に合わす養生

2023年11月24日。写真は大分県由布市庄内町コナラの美林です。水は寒なり、血は熱なり私は30代後半から40代半ばにかけ毎週のように全国を講演で廻っていた時期があります。沖縄、福岡、関西、関東、北陸、北海道など東北以外の殆どの地区を廻って...