漢方太陽堂

東洋医学概念

郷土の漢方の先生

2023年10月13日。写真は大分県由布市庄内町コナラの美林です。 スポーツ性筋肉障害と漢方 スポーツ性の筋肉障害には柴胡桂枝湯を使うことが多いです。 これを発表されたのは東洋医学会の評議員だった鹿児島の故小川幸男先生です。 表の太陽病と少...
東洋医学理論

人間の皮膚と漢方

2023年10月10日。写真はピアノとバイオリンです。 真菌と水虫 真菌はカビの一種の菌です。私達にご相談の多い真菌症は白癬菌とカンジタ菌による疾患です。 水虫とタムシ 白癬菌は、足の裏に感染すると水虫で、身体に感染するとタムシになります。...
東洋医学理論

表裏と燥湿理論

2023年10月6日。写真は江戸城内です。 表裏と舌診、脈診 東洋医学に表裏と言う概念が有ります。東洋医学では漢方薬に関わらず、食養生でも鍼灸でも表裏に基づき治療順番や食養生の優先順位が変わります。 表とは体表であり皮膚や骨格筋などを指しま...
漢方雑記

中国での思い出

2023年10月3日。写真は広島県福山市明王院です。 中国の生薬市場 中国に最初に行ったのは25年程前です。各中医学院で開かれる国際学会で10回ほど論文発表、講演もさせて頂きました。迎賓館にも泊めて頂きました。 その後、各地の様々な生薬市場...
東洋医学理論

痛みの漢方治療と瞑眩

2023年9月29日。写真は大分県由布市庄内町の男池の湧き水です。 坐骨神経痛の漢方治療 坐骨神経痛の漢方治療の適応は、一般に本人さんが壁につかまってでも自力で歩ければ治せると言われます。 私は自力で歩けず息子さんに背負われて来たご婦人を治...
東洋医学理論

駆瘀血剤の使い方

2023年9月26日。写真は熊本県南小国町阿蘇山、マゼノ渓谷の奥にある滝です。 桃核承気湯と通導散 当薬局の相談専門の先生より 「先日。先生、私のこと。は通導散を使われました。古方の桃核承気湯、後世方の通導散、どちらも実証の瘀血の漢方薬です...
東洋医学理論

当帰芍薬散と芍薬

2023年9月22日。写真は箱根湯本、須雲川です。 当帰芍薬散と大蒜の相性 当帰芍薬散は当帰、芍薬、川芎、白朮、茯苓、沢瀉の処方内容です。 当帰、芍薬、川芎は血虚を補います。 白朮、茯苓、沢瀉は利水の目的です。 当帰芍薬散と相性が良いニンニ...
漢方食養生

東洋医学の古典の食養生

2023年9月19日。写真は福岡県福津市宮地嶽神社です。 食と古典 東洋医学の古典である黄帝内経他には様々な食に対する記述があります。 「病気になった作物や、背中の曲がった魚は食べるな」などの記載もあります。遺伝子的に変異している可能性のあ...
東洋医学理論

漢方の抗生物質と石膏

2023年9月15日。写真は熊本県南小国町、押戸ノ石石群。約4000年前のシュメール文字が刻まれています。 漢方の抗生物質 葛根湯や柴胡剤の小柴胡湯などに桔梗石膏を追加すると、上焦の化膿症である蓄膿症や扁桃腺、喉の痛みなどに効果が増大します...
東洋医学概念

未病と東洋医学

2023年9月12日。写真は中国大理の街、洋人街の入り口です。 未病 東洋医学では未病と言う言葉を大事にします。 未だ病になっていない状態で身体を正常化すれば病になることはありません。この未病に対する理論から食養生も発達してきました。 東洋...
東洋医学理論

妊娠、悪阻、乳腺症

2023年9月8日。写真は福岡城、舞鶴城です。 変遷する妊娠への漢方薬 私どもが漢方を始めた40数年前、不妊症の漢方薬として3大処方が有りました。 当時の漢方の教科書にも載っていた処方です。 当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸です。 確かに...
東洋医学理論

不妊症と東洋医学

2023年9月5日。写真は大分県竹田市、岡城近戸門です。 当帰芍薬散と貧血の不思議 当帰芍薬散という漢方薬があります。陰証で虚証、寒証、貧血などを伴う血虚に使用する漢方薬です。 金匱要略が出典です。本来は妊娠中の腹痛や女性の腹痛に使用する薬...