太陽堂漢薬局

漢方コラム

食養生の食材の応用を病へ

八綱分類東洋医学の理論の中に五気と言う概念があります。五気は食材や漢方薬が身体を温めるか冷やすかの目安です。熱、温、平、涼、寒の五段階に分けます。八綱分類と言う体質や病態を見分ける理論が有ります。 五気である寒熱。 水分の状態である燥湿。 ...
漢方コラム

失われた採取時期と漢方名

2020年11月7日。写真は高野山です。薬膳、薬酒の素材東洋医学の薬理学書に神農本草経と言う古典があります。その中に365種の薬材、食材が記されています。薬材、食材は上薬、中薬、下薬の3種に分類され記載されています。上薬、中薬、下薬上薬。1...
漢方コラム

食養生は食文化

2020年11月2日。写真は福岡市、シーサイド百道の夕陽です。西洋の食文化今回は西洋に残されている食養生、食文化の記録を幾つかご紹介します。 旧約聖書のダビデの詩篇51。「ヒソップで吾の罪を清めよ。吾が身が雪より白くなる様に洗え」。ヒソップ...
漢方コラム

薬酒の勧め

2020年10月30日薬酒は食養生薬酒は何千年も続いてきた東洋医学の食養生であり治療法です。紀元200年頃に書かれたとされる黄帝内経素問、湯液醪醴論には 「上古の時代。病人のため重湯と濁酒を万一のために備えた。」精神的にも肉体的にも無理のな...
漢方コラム

間違いやすい食養生

2020年10月17日唐辛子の食養生唐辛子を食べると発汗します。それ故に唐辛子は発汗し身体を冷やすため寒と間違われる場合が有ります。温かい地域で唐辛子を食べると身体を温めるため、発汗します。発汗するため身体の熱が奪われます。逆に非常に寒い地...
漢方コラム

瘀血とは

2020年10月5日。写真は熊野大社の那智の滝です。日本漢方で言う瘀血東洋医学の病因には気毒、血毒、水毒があります。血毒の中に更に瘀血の概念があります。近代漢方で言う瘀血と日本漢方で言う伝統的な瘀血とは意味が異なっています。漢方処方応用の実...
漢方コラム

新鮮な漢方薬が良いとは限らない

2020年9月29日。写真は弘法大師、空海建立の福岡市の東長寺です。六陳八新漢方薬の選別に六陳八新と言う理論が有ります。古い物が良い6種類の漢方薬と、新しい物が良い8種類の漢方薬です。六陳古い物が良い6種類の漢方薬は、呉茱萸、橘皮、半夏、枳...
漢方コラム

血熱を造る血毒

2020年9月23日。写真は福岡県、小倉城です。血熱を造る血毒血毒により生じた血熱の上焦の症状には、高血圧やくも膜下出血、副鼻腔炎などがあります。漢方薬の黄芩や黄連解毒湯が適応します。中焦は肝炎や胃炎、潰瘍など。黄連や小柴胡湯を用います。下...
漢方コラム

これも漢方薬

2020年9月5日。写真は中国成都、杜甫草堂です。日常生活で目にするもので漢方薬として使用されるものが多数あります。琥珀も漢方薬ジュラシックパークの映画で、琥珀の中の蚊の化石からDNAを抽出し恐竜を創りました。宝石としても美しい琥珀コハクで...
漢方コラム

体表解剖学

2020年8月22日。写真は阿蘇の長者原、タデ原湿原です。東洋医学は体表解剖学東洋医学の解剖学は独特です。西洋医学と異なり、解剖した臓器を特定せずに身体の表面に出てきた反応で身体の内部を診ていきます。例えば、肝経は足の親指内側の爪の根元の太...
漢方コラム

四季と食養生

2020年8月21日薬味の利用お刺身を食べる時に必ず付ける薬味はワサビです。ワサビの効能は、温中で冷たい刺身に対し身体を温める働き、発散、利尿、殺魚毒が1955年化学的に判明の働き、消穀でワサビにはアミラーゼ活性化作用があり、胃もたれを取り...
非結核性抗酸菌症

痰が出なくなってきました

女性67歳。お陰様で、だいぶ痰が殆ど出なくなってきました。良い方向に向かっているような気がします。太陽堂漢薬局から患者さんへ。咳や痰、非結核性抗酸菌の消失を目指して行きましょうね。