海竜・海馬・黄柏・杜仲・真耆・綿黄耆・霊芝(レイシ)・黒芝(コクシ)・錦紋大黄・芍薬・紅参・雲南天麻・白朮・蒼朮・当帰・麻黄を常設展示しています。

太陽堂漢薬局の生薬展示紹介

海竜(カイリュウ)

  • 前側に展示
  • タツノオトシゴ(海馬)と同じ科に属するが、タツノオトシゴより細長く直線的な魚です。
  • 五味は甘。五気は温。
  • 漢方薬の働きとしては、海馬とほぼ同様で、補腎、壮陽の効があり、強壮薬として慢性病やインポテンツ、分娩促進などに用います。

海馬(カイバ)

  • 奥に展示
  • タツノオトシゴにはいくつかの種類があり、生薬の海馬も区別される。
  • オオウミウマやサンゴタツが最も一般的です。そのほか体長が7cm以下の幼少なものを海ソあるいは小海馬(ショウカイバ)、背中に刺突起のあるイバラタツを刺海馬(シカイバ)といいます。
  • 五味は甘。五気は温。
  • 補陽、強壮、活血に効があり、インポテンツや遺尿、夜間頻尿、老人性咳嗽、難産、腹部腫塊などに用います。

黄柏(オウバク)

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  • 最前列右側に展示
  • 皮が厚く深黄色で苦く、黄柏末(オウバクマツ)を水で練る時、粘りのある物が良品です。老木の皮は劣品になります。
  • 五味は苦。五気は寒。
  • 消炎、健胃、収斂作用があります。胃腸炎、下痢、黄疸等に用います。打撲には末を外用します。

杜仲(トチュウ)

  • 左側に展示
  • 杜仲は、厚く潤いが有り、折ると銀色綿状の粘液が出る物が良品です。若木の薄い皮は粘液が少なく劣品となります。
  • 五味は甘・微苦。五気は温。
  • 鎮静、鎮痛、強壮、降圧作用があり、神経痛、身体疼痛、高血圧症、流産防止等に用います。

真耆(シンギ)

  • 右側に展示
  • 日本市場では「束黄耆」として流通していたが、日本薬局方では除外されている。
  • ただし、中国ではこの真耆も黄耆のひとつとして扱われ、むしろ本品のほうが尊ばれています。
  • 真耆には黄耆と同様に利水、止汗、補気作用があり、浮腫、盗汗、麻痺、脱肛、子宮下垂に用います。

綿黄耆(メンオウギ)

  • 後方に展示
  • 甘く香気のある物が良品。スカが入ったり硬い物は劣品です。
  • 綿黄耆は黄耆の上品となり、「補薬の長」と言われています。
  • 五味は甘。五気は微温。
  • 止汗、利尿、降圧、強心、強壮作用があり体表の水毒を除きます。虚弱者、盗汗、浮腫、小便不利、脱肛、子宮脱、内臓下垂等に用います。

霊芝(レイシ)・黒芝(コクシ)

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  • 『神農本草経』では芝草を紫芝・赤芝・青芝・黄芝・白芝・黒芝の六芝に区別されている。ちなみにマンネンタケの傘の色は初めは卵黄色、のちに赤褐色から黒色に変化する。
  • 五味は甘。五気は平。
  • 強壮、安神、健胃、止咳の効があり、体力低下や慢性疲労、不眠症、神経衰弱、老人性気管支炎、気管支喘息、胃腸虚弱などに用います。

錦紋大黄(キンモンダイオウ)

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  • 左側に展示
  • その左には唐大黄(カラダイオウ)を展示。別名「将軍」と言います。
  • 肥大で深黄色、又は紫地錦紋で良く締まり、軽質の物が良品です。頭大黄(カシラダイオウ)と言います。年数を経て古い物ほど良く、服用しても腹痛がない物が良いです。
  • 痩せて細く芋情の物は小天大黄(コテンダイオウ)で次品となります。黒く硬く重い物は最悪品となります。
  • 五味は苦。五気は寒。
  • 消炎、清熱、瀉下作用を有し、腹痛、便秘、尿利異常、黄疸、腫膿等に用います。

芍薬(シャクヤク)

  • 手前に展示
  • 芍薬は、冬に根を取り乾燥します。指のように太く硬い物が良品です。外皮が淡紅色で肉質が白い物ほど良品です。肉質が黒い物は薬用として使えません。
  • 白芍(ビャクシャク)は外皮を除いてあります。
  • 五味は苦。五気は微寒。
  • 緩和、鎮痙、鎮痛作用あります。腹満、腹痛、手足攣急、下痢等に用います。
  • 赤芍(セキシャク)は血に対し清熱作用があり、白芍(ビャクシャク)は鎮静、鎮痛、鎮痙、補益効果が強いです。

紅参(コウジン)

  • 奥に展示
  • 朝鮮人参を蒸処理した物です。
  • 一般に白参(ハクジン)と同様に使いますが、厳密には異なります。実地では、最高級白参(ハクジン)を証に合わせ、匙加減した方がシャープな効果を経験する事が多いようです。
  • 五味は甘・微苦。五気は微温。
  • 健胃整腸、強壮、強精作用があり、胃腸衰弱、新陳代謝機能減退、食欲不振、倦怠感、腹痛、下痢、免疫低下等多くの病態に用います。

天麻(ウンナンテンマ)

  • 右側に展示
  • 一般に冬と春に採取し、春のほうが多く採れるが、冬に採取したもの(冬麻)の品質が優れているとされています。
  • 雲南天麻は天麻の中で、最も上質のものとされています。
  • 五味は甘。 五気は微温。
  • 平肝、定驚、鎮痙、鎮痛作用があり、眩暈や意識障害、痙攣、頭痛、ヒステリー、関節痛などに用います。

白朮(ビャクジュツ)

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  • 最前列左側に展示
  • 良く肥り、根が白く柔かい物は「三好白朮(ミヨシビャクジュツ)」で上品です。根が堅い物は劣品になります。
  • 展示の白朮(ビャクジュツ)は多少ですが蒼朮(ソウジュツ)との雑種に成っていると思われます。現在、白朮(ビャクジュツ)の純粋種は中々手に入りません。
  • 五味は甘・微苦。五気は温。
  • 鎮痛、鎮静、利水作用があり、腎炎、浮腫、胃腸炎、下痢等に用います。

蒼朮(ソウジュツ)

  • 五味は苦・辛。五気は温
  • 白朮(ビャクジュツ)は、温・燥で補益力が強いです。身体の深い部分に使用します。
  • 蒼朮(ソウジュツ)は燥・散で利水作用が強いです。主に体表の利水や身体痛等に使用します。
  • 和産では佐渡蒼朮(サドソウジュツ)だけが蒼朮の純粋種になります。
  • 蒼朮(ソウジュツ)の中でも、古立蒼朮(コダチソウジュツ)は精油成分が多く、綿カビ状の結晶が出て良品です。

当帰(トウキ)

  • 右側に展示
  • 日本で栽培されているものには吉野地方の「大和当帰」と北海道の「北海当帰」の2種類があります。品質は大和当帰、収量は北海当帰が優れています。
  • 五味は甘・辛。五気は温。
  • 補血、活血、調経、潤腸の効があり、生理不順、虚弱体質(血虚)、腹痛、腹腔内腫瘤、打撲傷、しびれ、皮膚化膿症、便秘などに用います。
  • 当帰は婦人科の領域の主薬であり、また「血中の気薬」ともいわれ、非常に多くの処方に配合されています。

麻黄(マオウ)

  • 奥に展示
  • 噛むと舌上に麻痺を覚えます。
  • 麻黄は、六陳八新(リクチンハッシン)の六陳(リクチン)の一つです。必ず寝かして、やや古くして用います。新しい物は心臓負担等があります。
  • 五味は辛・苦。五気は温。
  • 発汗、解熱、鎮咳、利水作用があります。咳、身体痛、水腫等に用います。