整形外科では背骨石灰沈着との診断

骨粗鬆症

両膝の変形性膝関節症。かけ橋掲載分

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骨粗鬆症。背骨石灰沈着による痛みを訴える女性

1952年生、女性

50歳代の腰部分の腫れを訴える女性の相談を受けた。
数日前から痛みがあり、腰背骨部分の一部がボコっと膨れてきたとの事。整形外科では背骨石灰沈着との診断を受け、石灰沈着しやすい体質だから、骨粗鬆症に気をつける様言われたとの事。
20年来の花粉症治療も並行して行う事を希望された。最初に当店で漢方治療を始めたお母様が見違える程に元気になり、自分も体力強化に目下努力中との事。
糸練功で確認すると腰部分に膀胱の臓腑病1合3プラスに下肢神経痛と弱りの証を確認。確かになりやすい体質と考えられ、漢方太陽堂ミネラル豊富な牡蠣肉製剤と補助剤を組み合わせてお出しした。
1ヵ月後、2合3プラス。以前は背中が気になり、ボコッとなっていたものを時々触っていたが今は気にならなくなり、ボコっとしたものも小さくなり、痛みもないとの事。
2ヵ月後、3.2合2プラス。ボコっとしたものがどこか分からなくなった。
8ヶ月経った現在も背骨石灰沈着と花粉症の治療を継続中だが、腰部分はもう殆ど自覚症状がなく、疲れた時に症状が軽度に出現する程度。花粉症も順調に改善している。また、漢方薬を飲むため間食しなくなり、食事にも注意してダイエットでき、二重に喜んでいるとの事。
漢方では腰部分の症状は軽減させる事はできるが、石灰沈着そのものまで改善する事は稀であるため、希少な例であった。改めて漢方の素晴らしさを実感できた例であった。

骨粗鬆症。変形性膝関節症。両膝の痛みと腫れ

1931年生、女性

両膝の変形性膝関節症で相談に来られた。
見ると右膝が脹れており、痛みが酷いとの事。整形外科で水を2回抜き現在も通院中である。以前は左膝も痛かったとの事。血糖値がやや高く、お茶を多飲している。
糸練功で調べると膀胱の腑1合6プラスに骨を丈夫にし痛みを取る証を確認。これが右膝の痛みとふくらはぎで、左膝は2合2プラスに同証を確認。
5月30日。傷ついた骨や軟骨を修復する粉剤を朝夕2回、ミネラル豊富な粉剤、免疫力をつけ骨の代謝を高める曲参粉製剤を寝る前1回、筋肉の凝りを緩める外用を指示した。
6月28日。右膝2合2プラス、左膝3合1プラス。依然として痛みと腫れが続いている。少し治りが遅いようである。患者さんは「治るでしょうか」と不安を訴えられる。薬方は同じ物を継続。
8月29日。右膝5合プラス2、左膝6合プラス3に改善。腫れが消失。痛みも非常に軽くなったとの事。
11月28日。右膝7合プラス1、左膝8合プラスマイナス1。両膝とも痛みが無くなっている。膝の腫れもその後無いとの事。
翌年5月2日。両膝とも10合プラスマイナス。治療終了となる。再発防止に接骨木葉製剤とミネラル製剤を1日1回のみ服用している。

骨粗鬆症が原因となる変形性膝関節証は、痛くとも自力で歩ける間は漢方でまず治せる。通常もっと早く改善するが、治療に時間を要した例である。
その後の多くの例を観察すると、接骨木葉製剤とミネラル製剤の同時服用が最も効果が早いように感ずる。

骨粗鬆症。変形性膝関節症の女性

1927年生、女性

変形性膝関節症の相談。
相談者は72歳の女性である。以前は右膝が痛かったが、右膝を庇う為に左膝も痛くなったとの事。身長145センチメートル、体重48キログラム。水分はあまり摂らない方との事。舌診では脾虚と心熱が診られる。
医療気功の糸練功で調べると、自律神経桂枝加竜骨牡蠣湯証の異常が2合2プラス、左膝、防已黄耆湯証の異常が2合3プラス、右膝の異常が4合2プラスである。痛くて正座も出来ないとの事。

平成11年7月12日、自律神経の異常に午黄清心元。変形性膝関節症に曲蔘製剤1包とミネラル製剤1包を同時服用、更に接骨木葉製剤2包を投与した。
7月28日、自律神経の異常が4合プラス3、左膝4合プラス2、右膝5合1プラスに各々改善。

変形性膝関節症は骨粗鬆症が原因であり、少しずつ関節が磨り減り変形していく事を説明。とにかく治るまで無理をしないよう指導した。
8月16日、自律神経の異常が8合プラス2、左膝7合プラス3、右膝9合プラスマイナス1に急激に改善。本人も痛みが殆ど無く、少し正座が出来る様になったとの事で喜ばれ著効となった。
後日、気付いた事だが陽証、急性の関節痛の証にはミネラル製剤と接骨木葉製剤の同時服用の方が効果が早いようである。