患者さんとの「かけ橋」です。漢方相談

太陽堂漢薬局の患者さんに、毎月お配りしています。

漢方治療を少しでも御理解して頂きたく、太陽堂漢薬局での実際の症例を毎月御紹介致します。 患者さんにとって、少しでも御参考・励みになれば幸いです。

(注;東洋医学で言う臓腑経絡は、西洋医学の内臓とは異なります。)

【 骨粗鬆症(骨粗しょう症) 】と漢方症例報告

骨粗鬆症(骨粗しょう症)-背骨石灰沈着による痛みを訴える女性 2006年6月

(昭和27年生、女性。No.2251)

50歳代の腰部分の腫れを訴える女性の相談を受けた。数日前から痛みがあり、腰背骨部分の一部がボコっと膨れてきたとの事。整形外科では背骨石灰沈着との診断を受け、石灰沈着しやすい体質だから、骨粗鬆症(骨粗しょう症)に気をつける様言われたとの事。20年来の花粉症治療も並行して行う事を希望された。最初に当店で漢方治療を始めたお母様が見違える程に元気になり、自分も体力強化に目下努力中との事。

糸練功で確認すると腰部分に膀胱の臓腑病1合3+に下肢神経痛+弱りの証を確認。確かに骨粗鬆症になりやすい体質と考えられ、当薬局ミネラル豊富な牡蠣肉製剤と補助剤を組み合わせてお出しした。

1ヵ月後、2合3+。以前は背中が気になり、ボコッとなっていたものを時々触っていたが今は気にならなくなり、ボコっとしたものも小さくなり、痛みもないとの事。

2ヵ月後、3.2合2+。ボコっとしたものがどこか分からなくなった。

8ヶ月経った現在も背骨石灰沈着と花粉症の治療を継続中だが、腰部分はもう殆ど自覚症状がなく、疲れた時に症状が軽度に出現する程度。花粉症も順調に改善している。また、漢方薬を飲むため間食しなくなり、食事にも注意してダイエットでき、二重に喜んでいるとの事。

漢方では腰部分の症状は軽減させる事はできるが、石灰沈着そのものまで改善する事は稀であるため、希少な症例であった。改めて漢方の素晴らしさを実感できた症例であった。

骨粗鬆症-変形性膝関節症-両膝の痛みと腫れ 2001年10月

(昭和6年生、女性。No.2154)

健康013

両膝の変形性膝関節症で相談に来られた。

見ると右膝が脹れており、痛みが酷いとの事。整形外科で水を2回抜き現在も通院中である。以前は左膝も痛かったとの事。血糖値がやや高く、お茶を多飲している。

糸練功で調べると膀胱の腑1Ⅶに骨を丈夫にし痛みを取る漢方薬証を確認。これが右膝の痛みと腫脹(ふくらはぎ)で、左膝は②Ⅱに同証を確認。

5月30日。傷ついた骨や軟骨を修復する粉剤を朝夕2回、ミネラル豊富なB粉剤、免疫力をつけ骨の代謝を高めるF曲参粉製剤を寝る前1回、筋肉の凝りを緩める外用を指示した。

6月28日。右膝2Ⅱ、左膝3Ⅰ。依然として痛みと腫れが続いている。少し治りが遅いようである。患者さんは「治るでしょうか?」と不安を訴えられる。薬方は同じ物を継続。

8月29日。右膝5+(2)、左膝6+(3)に改善。腫れが消失。痛みも非常に軽くなったとの事。

11月28日。右膝7±(1)、左膝8±(1)。両膝とも痛みが無くなっている。膝の腫れもその後無いとの事。

翌年5月2日。両膝とも10±。治療終了となる。再発防止にC接骨木葉製剤とB製剤を1日1回のみ服用している。

骨粗鬆が原因となる変形性膝関節証は、痛くとも自力で歩ける間は漢方でまず治せる。通常もっと早く改善するが、治療に時間を要した例である。

その後の多くの症例を観察すると、C接骨木葉製剤とB製剤の同時服用が最も効果が早いように感ずる。

骨粗鬆症-変形性膝関節症の女性 2000年11月

(昭和2年生、女性。No.2023)

風景054

変形性膝関節症の相談。

相談者は72歳の女性である。以前は右膝が痛かったが、右膝を庇う為に左膝も痛くなったとの事。身長145cm、体重48kg。水分はあまり摂らない方との事。舌診では脾虚と心熱が診られる。

糸練功(気功)で調べると、自律神経(桂枝湯証+気うつ)の異常が②Ⅱ、左膝(陽証、急性の関節痛)の異常が2Ⅲ、右膝の異常が4Ⅱである。痛くて正座も出来ないとの事。

平成11年7月12日、自律神経の異常に午黄清心元。変形性膝関節症にF曲蔘製剤(1H)とBミネラル製剤(1H)を同時服用、更にC接骨木葉製剤(2H)を投与した。

7月28日、自律神経の異常が4+(3)、左膝4Ⅱ、右膝5Ⅰに各々改善。

変形性膝関節症は骨粗鬆症が原因であり、少しずつ関節が磨り減り変形していく事を説明。とにかく治るまで無理をしないよう指導した。

8月16日、自律神経の異常が8+(2)、左膝7+(3)、右膝9±(1)に急激に改善。本人も痛みが殆ど無く、少し正座が出来る様になったとの事で喜ばれ著効となった。

後日、気付いた事だが陽証、急性の関節痛の証にはBミネラル製剤とC接骨木葉製剤の同時服用の方が効果が早いようである。

最後に

東洋医学の治療は、西洋医学と異なり体質改善や原因療法の傾向が強いです。それだけに、効果の出る時間に個人差があります。「かけ橋」・「多くの漢方治療歴」が、患者さん同士の希望に繋がることを願っています。

骨粗鬆症(骨粗しょう症)を回復させる >>