燈心草(灯心草)・土鼈甲・冬虫夏草・忍冬 生薬サ・タ・ナ 燈心草は、水田や湿地に自生するイグサ科の全草あるいはその髄を用います。日本でも燈心草と呼びますが、古くからイあるいはイ草と呼ばれ、その茎は畳表や花むしろの材料として利用されてきました。室町時代から栽培されるようになり、特に江戸時代以後に瀬戸地方で盛んに栽培されていました。 続きを読む
天門冬・田七人参・当帰・杜仲・桃仁 生薬サ・タ・ナ クサスギカズラの根を2~3月、もしくは7~8月に採集して皮を剥ぎ、四つに割って芯を取り去ります。根の中心を貫いている白色の筋はとても苦いので取ります。焙って薬として使用します。柳のコシキに入れて、酒を少し注いで蒸します。その後、乾燥させて使用したり根を酒に浸して使ったりします。 続きを読む
竹葉(淡竹葉)・丁香・津蟹・天麻・天南星 生薬サ・タ・ナ ハチクの葉で、マダケ・モウソウの葉をやむなく間に合わすことがあります。薄く手触りの柔らかいものが良いそうです。呼吸器流感や肺炎・気管支炎 ・麻疹・百日咳・気管支喘息などの大熱があって、そのあと余熱があり、呼吸困難・咳を生じて胸苦しくなっている方に用います。処方例:竹葉石膏湯(チクヨウセッコウトウ) 続きを読む
地黄・竹節人参・知母・釣藤鈎・猪苓 生薬サ・タ・ナ 地黄は、アカヤジオウやシロヤジオウの根を薬用に使用しますが、シロヤジオウの栽培が困難なのでアカヤジオウの根を薬用として使用しています。アカヤジオウの根を水に入れると、比重がより小さい時は水の表面に浮き、中程度の物は水中に浮遊します。比重の大なる物は水底に沈んでしまいます。 続きを読む
大腹皮・沢瀉・丹参・淡豆豉・大蒜 生薬サ・タ・ナ マレー半島原産のヤシ科のビンロウジュの成熟果皮を乾燥したものです。種子は檳榔子(ビンロウシ)と言います。日本には奈良時代に薬用や染料の目的で輸入されたという記録があります。毒性を取り去る為、原植物を採取して濃い酒に浸し洗います。次に黒豆の煎汁に浸し洗い、日乾しした後に用います。 続きを読む
蘇葉(蘇子)・続断・大黄・大豆黄巻・大棗 生薬サ・タ・ナ シソの葉を蘇葉、シソの種子を紫蘇子として薬用に使用します。シソには良い香りのペリラアルデヒード、その他の精油があり血行を良くし、気分を爽快にするので人を蘇らす働きをなすと言うことから紫蘇の蘇の名を得ました。また、シソの葉の色をみると、背面青い片面シソ、両面青い青シソ、表裏共に紫色の紫シソとありますが、紫の多い方が効果があり紫の蘇より紫蘇の名を得ました。 続きを読む
前胡・青皮・皂角子(皂莢)・桑白皮・蘇木 生薬サ・タ・ナ ノダケの根を採集して水洗いし、後に日干ししたものです。柴胡に類する根にして、外面は灰黒色で内部は白色で質は柔らかいです。芳香があり味は微かに苦みがあります。アレルギー毒による中毒症を軽減します。特に首の凝りをとり痰をとり胃腸を整えます。処方例:参蘇飲(ジンソイン) 続きを読む
蝉退・接骨木・川骨・赤小豆・石決明 生薬サ・タ・ナ セミの抜け殻のことです。セミの幼虫が地中を出て成虫となる時に脱皮した殻です。脱皮する時は地上に出て、多くは樹上に昇り樹上1~2尺のところで脱皮します。これを木ゼミと称しこの抜け殻を乾燥すると茶褐色になり堅く且泥土を付着しているので薬用としては下品となります。 続きを読む
秦艽・蜀漆・石膏・川芎・穿山甲 生薬サ・タ・ナ リンドウ科の多年草、秦艽(オオバリンドウ)をはじめ、チベット、雲南、四川などに分布するソケイジンギョウ、チベットリンドウなどの植物の根を用います。いずれもリンドウと同じゲンチアナ属の植物です。リウマチなどの関節痛や筋肉痛、痺れ感などに用います。 続きを読む
辛夷・神麹・紫苑・紫根・真珠 生薬サ・タ・ナ 辛夷はコブシ、またはタムシバの蕾を乾燥させたものです。コブシの蕾は、手を握ったコブシのようなのでこの名を得ました。辛夷は、辛味があるので辛の字を得、その形は芽が出たような形であるので辛夷となりました。 続きを読む