4ヶ月後に結婚を控えていた20代男性

不妊症

男性不妊症、女性不妊症。かけ橋掲載分

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生殖機能向上、精子数と運動率が改善

1977年生、男性

精子の数が少なく、精子の直進運動率が悪い20代男性より相談を受けた。1年前に病院で検査を受けた所、良くなかったが相談に来られる1週間前に調べたらもっと悪くなっていたとの事だった。

糸練功で確認した所、マイナス0.1合、腎の陽証に桂枝甘草龍骨牡蛎湯証を確認した。また、左下腹部にも痛みを感じるとの事だったので糸練功で確認した所、左少腹急結に甲字湯証の反応を確認した。左下腹部の痛みも一緒に治療できる様、煎じ薬に、補助の牡蠣肉エキスをつけて治療を開始した。

漢方治療開始から2ヵ月で

精子の運動率が改善し始め、身体の調子も良く、疲れ難くなってきた。また、合数も順調に改善して4合を越してきた。

男性不妊症の漢方治療3ヵ月が経った頃には、腎の陽証の合数も7合を越え、少腹急結の合数も4合を越えて順調な改善が見られた。3ヵ月で7合を越える早さで改善が見られた為、非常に身体に合った漢方薬だったと考えられる。

漢方治療開始から9ヵ月後

腎の陽証、少腹急結共に10合辺りまで上がり順調な改善が見られた為、煎じ薬の量を半分にする事が出来た。

漢方治療開始から1年後

体質改善が終わり食養生を伝え治療終了となった。

男性不妊症。若い男性の精力増進

1977年生、男性

4ヶ月後に結婚を控えていた20代男性から相談を受けた。精力の衰えに悩んでいる。勃起はするけれど、持続力がない。朝立ちは半年以上記憶がない。特にここ最近1ヶ月は特に酷い。とてもご不安なご様子だった。

糸練功で確認した所、0合に腎虚、小柴胡湯証あり。肉体の蓄積疲労だけでなく、ストレスとの関係もあるように思われた。肉体の疲労回復の目的で1ヶ月間、牡蠣肉エキス剤をお出しした。

漢方薬服用から1ヶ月後

2日に1回ほど朝立ちするようになってきた。精力減退は様々な原因が考えられる。経験上、精神的なものと肉体的なもの、両方が関係している場合が多い。漢方薬は肉体的なものの改善、またストレスや精神的に影響されにくい体質へと改善することが出来る。即効性のある牡蠣肉エキス剤から体質改善力の強い正式処方へ切り替えご服用頂いた。

漢方薬服用から4ヶ月後

結婚式を終え新婚旅行へ行かれた時にはとても調子が良くなられていた。更に2ヶ月後、自覚症状はすっかり回復していた。あと数ヶ月、最後まで体質改善を仕上げることとした。

ご結婚から3ヶ月後、奥様がめでたくご懐妊された。合数も10合の状態になり、体質改善の締めくくりに更に3ヶ月間漢方薬を服用後、漢方治療を終えられた。

高プロラクチン血症と不妊症の漢方改善例

35歳、女性

30代の女性から、不妊症の相談を受けた。結婚して3年になる。妊娠を希望しているが、なかなか妊娠しない。病院でホルモン検査をした所、高プロラクチン血症との指摘を受けた。ご主人に問題はなくフーナーテストも良好だった。

糸練功で確認してみると、高プロラクチン血症に対して拘攣急迫と瘀血を合わせた漢方薬証、その他に血虚を改善する漢方薬証の反応があった。

その後33ヵ月間、音沙汰がなかったが、漢方薬開始前に自然妊娠をしたものの妊娠11週目で繋留流産されていた。血虚を改善する漢方薬証は、やわ肌で筋力が弱く、流産しやすい傾向にある体質である。漢方薬での体質改善とともに妊娠しやすく、また流産し難い身体作りを期待出来る。

漢方治療開始から3ヵ月後、プロラクチン値が正常範囲になった。それから2ヵ月後、生理前の体調がとても良くなってこられた。

体外受精を勧められたが自然妊娠した女性

1990年生、女性

三年前に子宮内膜症の一つであるチョコレート嚢胞による不妊症があったが、漢方薬服用後、無事に妊娠出産をされた女性がいた。2021年5月号のかけ橋に掲載。

産後には、赤ちゃんの可愛い写真を送って頂き、お礼とともに二人目を希望する際には、また漢方薬をお願いしたいとコメントがあった。

その後、久しぶりにその女性から連絡があり、「産院では反復着床不全の為、体外受精しか方法がないと言われたが自然妊娠しました。」と嬉しい報告があった。

糸練功と問診により安胎薬となる当帰芍薬散をお出しした。当帰芍薬散証は、妊娠中に高血圧や浮腫みなどが出やすい方が多く、血虚を補う安胎薬を服用する事で、胎児だけでなく自分自身の健康を保つ事が出来る。

体を整え妊娠しやすい体質を作る漢方薬をお出しするだけでなく、養生をしっかりお伝えしている。不妊症の原因が疾患による場合は、その疾患を改善させる必要があるが、身体は健康で原因不明の不妊症の場合は食事は非常に重要である。

この女性は、体外受精が必要だと言われたが、一人目の時に指導した食養生により二人目は、自然妊娠出来ている。婦人科疾患の有無に関わらず食事の見直しを一度して頂きたい。