てんかんで激しい発作。かけ橋掲載分
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てんかんの大発作を繰り返す少女
1984年生、女性
当時9歳の女の子がお母さんに連れられ来局された。女の子はてんかんで激しい発作を繰り返しているとの事。弱い発作は毎日、昼夜をとわず起こすそうである。お母様は看護婦さんで西洋医学の治療を続けているが発作が止まらず、この子の将来を心配され漢方治療を希望された。
糸練功で確認すると、胆の強い瀉を確認。心包と大腸にも瀉を確認。胆瀉にてんかん体質を改善する煎じ薬を、心包瀉に対し脳内電圧を発散する丸剤を投与する。
12月9日、2週間後。強い大発作は少ないが、弱い発作が毎夜起こるとの事。大腸瀉に対し急迫症状を緩める粉薬を追加する。1月5日、発作も減り良好との事。この時点で大腸は2合、胆は4合。
10月11日、発作は非常に減ったそうである。心包8合、胆9合、大腸4合に改善。2月3日、発作は全く起っていない。急迫症状を緩める粉薬を中止する。同時に病院の抗てんかん剤を減量し始める。
10月7日、大腸9合、胆10合に改善。お母様の判断で抗てんかん剤を完全に止めたそうである。以後、漢方治療のみとする。12月20日、発作も全く無く、糸練功でも10プラスマイナスに改善している事を確認。3年に渡る漢方治療を終了した。女の子は現在16歳となり、発作も無く元気に過ごしているとの事。その後もてんかんの漢方治療で失敗例は無く、全例、抗てんかん剤を抜き漢方治療も終えている。
ほぼてんかんに対する漢方理論、治療は確立したと思われる。