水毒に対する食養生

漢方食養生

2020年9月25日;(写真は湯布院。雲海です)
水毒に対する漢方薬や食養生の働きは、どうなるのでしょう。

血管内の燥(水分の減少)に対し、水分を呼び湿(水分の増加)とする働きが漢方薬の石膏の役割です。
胃内(中焦)の水の上昇を抑えるのが半夏の働きです。
胃腸内(中下焦)の湿を少しづつ燥に変えるのが白朮、茯苓です。
組織内の湿を体表に排出する働きは麻黄の役目です。

水毒は一方の部位を燥にすると、別な部位が湿となることがあります。

身体が湿の人は、利水作用のあるウリ科のキュウリ、スイカ、メロン、カボチャ等。
少しアクのあるナス科のナスビ、トマト、ピーマン。ゴボウやホウレン草、玄米を摂ると良いです。
食養生では、アク、苦みは「心、火」に属し体内を乾燥させる働きが有ります。

一方、身体がの人は身体に保水するバラ科の桃やリンゴ、梨等、ミカン他の果物、ハチミツなどを摂ります。
海藻や頭ごと食べられる小魚などの海産物、お味噌なども良いです。
食養生では鹹(塩からい)海産物、お味噌などは「腎、水」に属し体内を潤にします。
夏場の脱水、熱中症の予防には身体に保水する食材を増やすと良いです。